身体や下着のラインが見えてしまうことを不安に感じることがありました――。
そう語るのは、元バレーボール日本代表の栗原恵さん。2001年に全日本女子に初選出されると、以降、ワールドカップやオリンピックなどの世界大会で数々の活躍を見せました。
そんな超一流プレイヤーの栗原さんですが、現役時代を振り返るとプレー以外での悩みがあったと言います。それは「周囲の視線」です。
「女性アスリートにとって盗撮の問題などもあり、余計な心配をせずに思いっきりプレーしたい」
【画像】下着のラインが見えにくいインナー一体型バレーボールパンツ
「下着や身体のラインを見えにくく」栗原恵のアドバイス
アスリートの盗撮は、SNSなどのツールの発達に伴って、競技⼤会での盗撮だけでなく、通常の競技写真に卑猥な⾔葉を加えて投稿・拡散するなどの悪⽤が多様化しています。
スポーツ関連団体も真剣に対策に乗り出していて、日本オリンピック委員会(JOC)は「盗撮等が疑われる行為を見かけましたら大会主催者にお知らせください」「アスリートを傷つける性的目的のSNS投稿やWEB掲載を見かけましたらご連絡ください」と一般の人から通報ができるように報告フォームを準備しています。
警察も取り締まりを強化していて逮捕者も相次いでいますが、完全な解決への糸口は見つかっていません。
すべてのアスリートが競技に集中し、スポーツを⼼から楽しめる環境を守りたい。そんな想いから、スポーツウェアの「デサント」は、2月15日から下着や身体のラインが見えにくいインナー一体型のバレーボールパンツの販売を始めました。
バレーボールでは、動きの制限を少なくするため身体にフィットした短い丈のパンツが人気ですが、身体にフィットしたシルエットのパンツは、体形や下着のラインが目立ってしまうことも多く、前傾姿勢の多いバレーボールでは視線が気になることが課題となっています。
一方、ゆったりとしたシルエットにするとパンツの隙間から下着が見えてしまうこともあるため、インナースパッツを着用している選手も多いのが実情だと言います。
今回、デサントが発売したインナー一体型のバレーボールパンツは、人気の短い丈のまま、ぴったりしすぎないシルエットのパンツとインナーをセットにすることで、下着や身体のラインが見えにくくしたもの。インナーは、股部分に切替をつけ、縫い代を外側に折り返すことで肌あたりを軽減するなど、女性の企画担当者が女性ならではの視点で開発したそう。
デサントでアドバイザリースタッフを務めているのが栗原さんです。
「下着や生理用品が見えていないかな」と雑念が入って集中力が…
栗原さんが選手としてプレーしていたときは、パンツの形やトップスの袖丈もどんどん短くタンクトップになるなど、ウェアの規定が色々と変更になったタイミングで、パンツの下にインナーを履いていたものの、前屈みになるとどうしてもインナーのラインが出てしまうため、なるべくラインが出ないものを探し回っていたとのこと。
バレーボールはどこにボールが飛んでくるか分からないスポーツのため、ボールに瞬間的に反応すると無意識に股を大きく開いてしまうこともあり、「下着や生理用品が見えていないかな」と雑念が入って集中力が切れてしまう女子選手も多いと言います。
「盗撮の問題などもあり、私自身も身体や下着のラインが見えてしまうことを不安に感じることがありました。自分の現役時代にこの商品があったら安心だったなと思います」
栗原さんは、「もしかすると肌の露出面積が多いことがネックでバレーボールを始められなかった人もいるかもしれない」と考えていて、「皆さんにはこういうアイテムを活用して、バレーボールを楽しんで欲しいです」とも呼びかけています。
こうしたアイテムは有効ではあるものの、盗撮問題はスポーツ界だけでなく、アイドルのライブ会場などエンタメ業界でも問題となっています。卑劣な行為を絶対に許さない社会を作ることが大切です。
【写真で確認】「従来のバレーボールパンツ」と「下着のラインが見えにくいインナー一体型パンツ」

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