森七菜＆奥平大兼 原作漫画と同じロケーションに「ファンとして聖地巡礼をした感覚」

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森七菜さんと奥平大兼さんがW主演を務める映画「君は放課後インソムニア」の完成報告イベントが、3月15日に行われ、森さん、奥平さん、池田千尋監督が登壇しました。

この作品は、オジロマコトさんの同名コミックが原作。不眠症に悩む女子高生・曲伊咲（森）と、同じく不眠症で、偶然にも天文部の部室で伊咲と出会う男子高生・中見丸太（奥平）の細かく揺れ動く心情を描いた青春物語。

原作の発売からファンだという森さん。

オファーを受けて、「驚きました。わかりやすく『夢が叶う瞬間ってあるんだな』と思いました。ずっと前から（映画化したら出演したいと）思っていた夢だったので、感動しました」と感謝。

また、原作の魅力について「語り切れないんですけど…。絶対にウソじゃないだろって。どこかで本当にあった話を、誰かがのぞき見をして書いているような。そんな飾らない2人と仲間たちが大好きです。私は高校生活を楽しめたほうではなかったので、代わりに2人が楽しんでくれている感覚で読んでいます」と語りました。

奥平さんは、「僕は、原作がある作品に出させていただくことがなかったので、僕が演じるという実感が湧かないまま読んでいました。最初は、丸太を中心に読んでいたのですが、出てくるみんなが個性豊かで、そういうところに惹かれましたし、素直に作品を楽しめました」とコメント。

また、本作で映画初主演となった奥平さん。

「主演だからといって、『今までよりも頑張るぞ』ということはなかったのですが、（先に言ったように）漫画原作ものへの出演経験がなかったので、どのように演じるのかなど、主演なので出番も多いので、そういう楽しみがありました」と明かしました。

脚本を読んだ感想を、森さんは「（原作漫画が現在）10巻ほどあるものを2時間にまとめているので、『どのエピソードが入っているんだろう』とワクワクしながら読みました。ステキなシーンを抜粋して脚本を書いてくださったので、2人の魅力がきっと伝わると思います。これを私たちが声にして届けるんだというプレッシャーがありました」と回想。

また、森さんは石川県七尾市が舞台の本作の撮影を振り返り、「すごく楽しかったです。東京に比べると何もないところなんですけど、その分、違った何かがある。撮影の休みに、女子チームでハンバーガーを食べに行ったり。東京に住んでいるとできないことをたくさんしました。オジロ先生が漫画で、七尾市を描くときに、どれだけ再現が高かったのか、わかりました。ファンとして聖地巡礼をした感覚で撮影しました」とほほ笑みました。

奥平さんは、「僕は不思議な感覚でした。原作の漫画を読ませていただいて、街を歩いていると、『ここ見たことあるな』と。純粋に、聖地巡礼のように楽しめますし、『ここでお芝居をするんだ』と考えると、感慨深かったです」とコメント。

また、撮影の前日に、キャスト陣で七尾市の観光ツアーをしたそうで、「漫画に出てくる場所を歩いているキャストの後ろ姿を見ると、本物にしか見えない。みんなそれぞれのキャラクターとして納得できるものがあって、楽しかったです」と明かしました。

森さんも、「私も正夢を見ているような感覚でした。『ここ見たことあるぞ』と思うと、漫画に描かれていて。そこにキャストが立つと、不思議な気持ちになる。私自身も『原作に似ているんじゃないか』と思って（笑）。（原作と）同じ髪型、制服を着て鏡を見ると、不思議な感覚。映画の世界に入りやすかったです」と語りました。

ストーリー
石川県七尾市。高校1年の中見丸太（奥平大兼）は不眠症に悩んでいた。ある日、学校の使われていない天文台で、偶然にも同じ悩みを持つクラスメイト曲伊咲（森七菜）と出会う。

クラスではろくに話したこともないけれど、誰にも打ち明けていなかった不眠症という秘密で繋がり、次第に打ち解けていく。

そんな二人が天文台を勝手に使っていた事がばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。

寂しい表情を浮かべる伊咲を見た丸太は、安らげる場所を守るため、休部となっている天文部の復活を決意する。

映画「君は放課後インソムニア」は、6月23日より、全国公開。
配給：ポニーキャニオン
©オジロマコト・小学館／映画「君ソム」製作委員会