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大橋彰 父親役に「妻に愛され、子どもにも慕われている。そういう男でありたい」

6月24日(土)23時40分~『テイオーの長い休日』第4話

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『テイオーの長い休日』より、大橋彰さんからコメントが到着しました。

船越英一郎さん主演の土ドラ『テイオーの長い休日』(6月24日/カンテレ・フジテレビ系)第4話が放送されます。

このドラマは、仕事がなくなった“2サスの帝王”熱護大五郎(船越)が、ある事情を抱えた女性マネジャー・吉田ゆかり(戸田菜穂)とともに、人生のリベンジに奔走するヒューマンコメディ。

SNSでは、「毎回役になりきる場面で笑っちゃう」「ドラマ作りの現場にかかわる話だけどんな組織にも当てはまるエピソードでとても響く」など業界ドラマとしての面白さや“かつての2時間ドラマのファン”からのコメントに加え、「業界で働く人たちとゆかりの子どもたちの悩みをリンクさせてそのどちらも救ってみせる熱護の人間力に惹きつけられる」「熱護は基本面倒見いいよなぁ。苦手なはずの子どもにも」「ドラママニアでもファミリー でも楽しめる内容」と、ヒューマンドラマとしても楽しめる作品となっています。

第4話では、ゆかりの夫・吉田康介の思い出をめぐり、吉田家でひと騒動が起こります。ゆかりがシングルマザーになったのは、愛する夫が3年前に交通事故で 他界してしまったため。

康介を演じるのは、アキラ100%こと大橋彰さん。お盆芸を封印して、俳優として演技をする大橋さんに話を聞きました。

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『テイオーの長い休日』第4話は、6月24日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。

<大橋彰 コメント>

――芸人・アキラ100%と、俳優・大橋彰の切り替えは、どのようにしていますか?

切り替えは、とてもわかりやすくて、どうも「服を脱ぐ」ということで芸人のスイッチが入るようです。ネタをやるぞとか、人前に出ていくんだなという場面では「服を脱ぐ」。これで気持ちが入ります。

アキラ100%の名前で、服を着てロケに行かせてもらうようなお仕事もあるんですが、そういうときも、やっぱり「お盆」は持ったり、蝶ネクタイだけはしてるとか…。

「服を脱ぐ/脱がない」「お盆持つ/持たない」みたいなことで、切り替えているかと思います(笑)。

今回の役の、吉田康介さんを演じるときには、もちろん、お盆は持ちませんでした。蝶ネクタイもしていません。

洋食のお店なので、撮影現場のお店の中にはお盆はあったかもしれませんが(笑)。僕が、それを手にすることはなく、一生懸命“やさしい夫であり父親” というヒューマンな役柄を演じさせていただきました。

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“二刀流”と言ってくださっていますけど、実体はそんなにカッコいいものではないんです。本家・二刀流の大谷翔平さんなどとは、もう比較にならないようなことで…(笑)。

そもそもの話をすると、高校のときに演劇部に入りまして、それにすごくハマったんです。

当時は第三舞台とか、夢の遊民社とか、キャラメルボックスとか、いわゆる演劇の第三世代といわれる方たちがすごく活躍している時期で。

自分も、ああいう世界でご飯食べられたらいいな、といった思いが募って、学校卒業後も就職せずに養成所みたいなところに行ったり、そこで友だちになった人たちと一緒に舞台やったりしていました。

一般的なお芝居だけじゃなくて、チャップリンとか、ドリフとかもすごく好きで、コメディをやりたい、という気持ちも抱えていたんです。

とはいえ、その気持ちが実って、何か芽が出るようなことは何もなくて、気がついたら30歳になっていました。

30になっても、ろくな仕事もできてない。でも、このまま、好きなことを辞めるのは嫌だ。そう思って、その時点でコントをやろうと思ってお笑いへ舵を切ったんです。

コンビの時代(※)にも、“お芝居コント”みたいなことをやっていたんですね。たとえて言ってしまうと、東京03さんみたいな、設定を作って進行させるやつ。

お芝居好きが、そこでも顔を出していたんでしょうね。実は、裸芸の原点も、その設定コントのネタのひとつにあったんです。喫茶店の店員が裸で登場する設定で…。

(※)大学の同級生と、タンバリンというコンビを結成し活動していた。

ちょっとシュールな感じでしょ(笑)。 コンビからピンになったあと、ネタ作りも試行錯誤で苦しんでいたんですが、あるテレビ番組のオーディションに出ることになりまして。

「宴会芸ネタを持ってきてください」という趣旨のオーディションだったのですが、そこで半ば苦しまぎれで思いついたのが、その、コンビ時代の裸ネタでした。

「あれを一人用に直して持っていこう」ということで。それがウケて、テレビにもどんどん呼んでもらえるようになって、ついには『R-1ぐらんぷり』で優勝させてもらって、みなさんに覚えてもらえるようになりました。

ピンになってまだ仕事もなくて、ただライブに出て、アルバイトするという生活をしていたときに、事務所に出入りしている作家さんたちが、自分たちで作っているお芝居に呼んでくれたんです。

「ちょっと出てくれないか」と。何本か出させていただいたんですが、その舞台を見て、今度は映画に呼んでくれる監督さんにも出会えて。

自分としても、コントから俳優に戻りたい、なんて思いではなく「芸人も俳優も関係なく、とにかくやれることをやっていこう!」という気持ちで、お芝居の方もやらせてもらった、という感じです。

自分が生きて活動している証しみたいなものでしょうか。二刀流なんてカッコいいものではなくて、とにかくなんでもやらなくちゃ!という状況でこうなったことが、わかっていただけるでしょうか(笑)。

――大橋さんが今回演じる、吉田康介について教えてください。

すでに発表もされている通り、今回、僕が演じる吉田康介は、ゆかり(戸田)さんの亡くなった夫であり、3人姉弟の父親です。実際に演じてみてつくづく思ったんですけど、康介さん、ほんとにやさしい人なんですよね。

第4話の中で、長男の悟(石原颯也)くんと語り合うシーンがあって、言葉の端々に、家族への愛と、それから“強さ”があふれているんです。

人間として正しいことは何か、正しいことをするというのはどういうことか、と悟くんに語る言葉が、ほんとうに深くて…。

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たとえば、「思いやりが大事なんだ」というセリフがありましてね。思いやりを誰に対しても持つというのは、ほんとに難しいことだと思うんです。それだけ相手のことを考えなくちゃいけないわけですから。

しかも、ただやさしいだけではダメ。子どもに対しても、いいよいいよと容認しているばかりでなく、あるときには厳しさも含めて、しっかりと接さなくてはならない。そういうところも、すごくしっかりできていたのが、この康介だと思うんですね。

僕も、家に帰ると奥さんと子どもがいるわけですが、気持ちとしては、この康介のような、妻に愛され、子どもにも慕われている、そういう男でありたいなと思います。

家族からの信頼を得る、というのは大変なことで、康介のようにあんなに「やさしかったんだ」と評価されているのは、ほんとうにすごいなと思います。憧れます。

『テイオーの長い休日』は、船越さんが元・2サスの帝王を演じるという設定そのものが面白過ぎるんですけど、そのうえに、この第4話のような “家族のあり方” を映し出すホームドラマの要素まで入れてくるのが、すごいです。

しかも、そこに事件の謎解きの要素があって、熱護が過去の役に扮するというパターンもきちんとあって。自分は家族をもっていなくて、役の上でも父親役はやったことがない熱護が、家族の問題をどう“料理”するのかというポイントも加わって。

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さらに、事件の裏にはティーンエイジャーの友情の問題という深いテーマも絡めてあって…。

このドラマは、“ネタの練り込み方” がハンパないと感じています。そういうわけで、僕は、第4話に出演するんですけど、自分で第1話から一視聴者としてどっぷり楽しんでいます。

視聴者のみなさんも、どっぷり楽しんでいただきたいと思います。

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左から)吉田理輝(平野絢規)、吉田陽向(宮下結衣)、熱護大五郎(船越英一郎)、吉田悟(石原颯也)、吉田ゆかり(戸田菜穂)

<第4話あらすじ>

警察が、ゆかり(戸田菜穂)の長男・悟(石原颯也)を訪ねてくる。何やらトラブルに巻き込まれているようだったが、悟はゆかりに何も語らない。

そのころ、熱護(船越英一郎)は、地元の食堂で店長の日置(河相我聞)ら中年グループからゴルフに誘われていた。

再現ドラマでのゴルフシーンに感銘を受けてのオファーだったのだが、熱護はそこで商店街で盗難事件が起きていることを知る。

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事件が悟とも関係していることに気づいた熱護は、悟を食堂に連れていく。そこで悟は亡き父・康介(大橋彰)との約束を思い出し…。

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