子供と一緒に考えたい、仕事の選び方とお金の稼ぎ方について話し合いました。

女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。

7月21日(金)の放送は、「夏休み、親子で考えたい…どんな仕事をする?お金の稼ぎ方・使い方」というテーマで、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、坂下千里子さん、東京学芸大学附属世田谷小学校教諭の沼田晶弘先生、「婦人公論」元編集長の三木哲男さんが議論しました。

また、VTRで池上彰さんが登場しました。

子供の将来の職業について、きちんとアドバイスできる?

まず登場したのは、「子供の将来の職業選びについて、どうやってアドバイスをしたらいいかわからない」という、10歳と12歳の子を持つ41歳の母親のお悩みです。

千秋さんは「娘はあと数年で就職なのだが、何がしたいかわからないし、話題にしたいけれど触れられない状態。『今、いっぱい遊んでおいた方が後で役に立つよ』とアドバイスはするが、具体的な話をすると嫌な顔をするし…」と、母親に共感。

坂下さんも「子供がなりたいものもわからないし、自分が会社員として働いたことがないからアドバイスもできない」と、打ち明けました。

沼田先生は「10年後には現在の50%の仕事がなくなると言われている。仕事について知らないと目指すこともできないから、まずは少しでも知ることが大事」と、アドバイスを送りました。

収入と仕事の楽しさ…どちらを優先する?

「僕らの未来が変わる お金と生き方の教室」という書籍を監修した池上彰さんは、仕事について子供と話すときに、「収入は低いが好きな仕事と、収入は安定しているが面白くない仕事なら、どちらを選ぶか」を考えてみるといいと語りました。

視聴者の意見を募る「せきらら投票」で、「CさんとDさんのどちらを選ぶか?」を問いかけると、
「Cさん=58%」
「Dさん=42%」
という結果に。

竹山さんが「Cさんが仕事を『つまらない』と思い始めたときが最悪。Dさんが『つまらない』と思わずに生きていけるのが一番いいのでは?」と分析すると、沼田先生も「Dさんが仕事よりプライベートを楽しむと割り切れているなら、問題ない」と同意しました。

坂下さんは「20代のときはCさんでいいと思ったが、30代になってからはある程度の収入があって、自分の好きなことにお金を使えるほうがいいと思うようになった」と、年代によって考え方が変化する可能性も指摘しました。

実際に子供たちと一緒にこの問題について考えるイベントでは、池上さんは「Cさんの仕事で500万円もらうのが一番いいけれど、300万円のままだと結婚したり子供を作ったりするのは難しいなど、将来的に課題に直面する可能性が高い」とコメント。

竹山さんが「老後に年金ももらえないだろうし、Cさんも副業で稼げばいいのでは?」と言うと、沼田先生は「Cさんが副業で得た能力で自分の価値を上げて、収入アップにつなげる道はある」と同調。

沼田先生は「投手としても打者としても活躍する大谷翔平選手のような人が、今後の仕事の考え方の基本になるのかも」と語りましたが、番組公式SNSには「選べるほど仕事の選択肢がない」「仕事を楽しんでいる人って、どのくらいいるんだろう?」といった声が集まりました。

「なにこれ?」と思う仕事が巡ってきたら…三上アナの切り替え方は?

池上さんは「みんなが困っていることや『こうだったらいいな』ということを解決して、『ありがとう』を集めるのが、『稼ぐ』ということ」と、仕事に対する考え方を指南。

三上アナは、「『なにこれ?』と思うような仕事もあるけれど、そういうときはMr.Childrenの歌を思い出して、『この仕事が巡り巡って誰かの幸せになる』と考えるようにしている」と、仕事をするときの姿勢を語りました。

また、「就職活動中は、良い企業に入らなければと思っていたが、働き始めてみたら、やりがいのある仕事をしたいと思うようになった」と、仕事を始めてからこそわかることがあるとも語りました。

令和の子供のお昼ご飯代は、500円じゃ足りない?

「子供が買い食いなどですぐにお小遣いを使いきって、『お金がない』と言ってくる」という、14歳と11歳の子を持つ50歳母のエピソードも紹介されました。

坂下さんは「仕事に出ているときに、娘にお昼ご飯の手配をお願いしたりするのだが、請求額がすごい。1人なら500円でなんとかしてと言っても、『今は令和だよ』と反論されてしまう」と、お悩みに共感しました。

池上さんは、自分が「A=貯金が減ってもやりたいことにお金を使うタイプ」「B=将来のためにガマンしてお金を貯めるタイプ」のどちらに当てはまるか、分析してみるように提案しました。

坂下さんが「若いときはBだったけれど、今はA。旅行に行って思い出を作ったりすることに、お金を使いたいと思うようになった」と言うと、竹山さんも「ある程度の年齢になったら、Aのほうがいい」と同意しつつ、「馬券で勝負するというCの選択肢もある」と笑顔を見せました。

何のためにお金を貯めているのか…考えている?

池上さんは「お金を貯めるときには『貯めてどうするのか?』を考えてほしい。人生を豊かにすることに使うために、お金は貯めるもの」と、目的もなくお金を貯めるだけでは意味がないと主張。

子供にお金を貯める目的を考えさせる方法については、「小学4年生にとっての1万円と、40歳の1万円では価値が違う。4年生のときに、1万円を握りしめてお寿司屋さんで『おまかせで』と言ってみると、そのお金で何ができるか理解できる」と、沼田先生が具体的なお金の価値の学び方をレクチャーする場面も。

竹山さんは「本当に教えなければいけないのは、そこ」と盛り上がり、坂下さんは「子供には、貯金しなさいとすぐに言ってしまうけれど、その年齢でしかできないお金の使い方もあるのか」と、反省の表情を浮かべていました。

「お金を使うのは投票行動」と考える池上さんは、「いいサービスを提供していると思うお店でお金を使うことが、そのお店の取り組みを応援することになる」と、お金を使う「場所」についても考えるよう提案。

三木さんは「環境にやさしい取り組みをしている会社の商品や、弱者から搾取していない商品を買うなど、エシカル消費=倫理的消費が注目されている」と、つけ加えました。

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