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兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”

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EXIT・兼近大樹さんが“最初で最後”となる写真集への思いを明かしました。

8月18日に発売された、1st写真集「虚構」(ワニブックス)は、発売すぐに2万部を超えるヒットとなっています。

<兼近大樹“顔ファン”に向けた初写真集「出しちゃいけないものも出てるかも」肉体美にも自信>

“チャラ男”芸人の兼近さんが、様々な場所でこれまで見せてこなかった表情やセクシーな一面を表現した1冊に、本人も「あまりの出来にどんな言葉も陳腐になる」と自信を見せます。

フジテレビュー!!では、「虚構」というテーマについて、写真集の見どころ、お気に入りのマンガの話までたっぷりインタビュー。虚構の中に真実が見え隠れする兼近さんの魅力をお届けします。

<【写真10枚】この記事のフォトギャラリーはこちら>

「ノリでクラーク博士像との“ツーショ”も撮りました」

<兼近大樹 インタビュー>

兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”_bodies

――「虚構」というテーマに沿って、撮影場所と衣装も多岐に渡り、いろいろな兼近さんの姿が楽しめる内容になっています。

「虚構」と書いて「エンタメ」と読みます!どこかで見たことのあるような、誰かがやっていたような“ベタな”写真集にしたい、というテーマで作りました。ちょうどライブ(EXIT 47都道府県ツアー)で地元の北海道へ行く機会があったので、それとつなげて北海道でもロケをしました。

自分が小さい頃に遊んでいた公園とか、思い出のある場所で撮影するのもいいかなぁと思っていたんですけれども、それだと「真実」になってしまうので。個人的に特に思い入れがない札幌市時計台とか、初めて入った海産物屋とか、まったく関係のないところで撮影してますね。

<【写真】写真集「虚構」のお気に入りカットも>

――撮影場所のセレクトには、兼近さんのアイディアも生かされているのでしょうか?

基本的には編集の方にベタなところ、おしゃれで“映える”ところを選んでもらっています。あとは街を歩きながら撮影しているときに「ここ、“ぽくない”?」みたいなノリで。ノリでクラーク博士像との“ツーショ”も撮りましたからね。まさかこの写真が使われるとは思わなかったけれども(笑)。

でも、裸のセクシーベッドカットは絶対に撮りたかったし、気に入っているといえば、やっぱり“King & Prince風”ショットじゃないですか?「キンプリっぽいの撮りたい」って言って実現したカットになります。それと対をなす、“韓国アイドルオーディション3次予選敗退した人風”カットも気に入っています。

兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”_bodies

写真集「虚構」のお気に入りカットを持つ兼近大樹さん

――虚構の姿になり切るため、撮影時はどういう気持ちでカメラに向かいましたか?

「早く終わんないかな」って思ってますよ(笑)。でも、カメラマンさんが超早く撮ってくれたので、すごく感謝しています。撮影中は、周囲のスタッフさんたちもウケて笑っていましたね。笑顔の絶えない撮影でした。

撮影に向けてのボディメイクは、やっているふりだけしました。四千頭身の石橋遼大くんにお願いして、ボディメイク用の食事メニューを教えてもらったりしたんですけれど、ほとんど守れなかったので、割とありのままの自分で挑んでいます。

――ご自身の体で「ここを見て欲しい」という、お気に入りのパーツを教えてください。

やっぱ尋常じゃない肩幅してるんで、肩幅ですね。身長が180センチないと成立しない肩幅なんですよ。180センチある相方のりんたろー。さんよりも肩幅がでかいんで。

だから、肩幅のせいで正面から撮ると合成みたいになって、「フォトショしたかな?」と思われたらアレなんで、基本的には横を向いた写真ばかりになってますね。

兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”_bodies


――「虚構」感がよく出ているなと思うカットはどれでしょうか?

犬と一緒に撮っているカットがあるんですが、実はかなり時間がかかっていて。全然犬と仲良くなれなかったんで、撮っているときに「だいぶ虚構ってるなぁ」って思っていました。

全部の写真が「虚構」ではあるんですが、やっぱり「濡れスーツ」じゃないですか?100%ありえないですからね。何が起きたらスーツのまま湯船に入るかなって。

あと、酒を飲んでるカットもあるんですけど、僕は酒飲まないから、そんなわけないんで(笑)。

ちなみに、北海道の中華料理店でご飯を食べているシーンがあるんですが、もちろん思い出がある場所ではなくて。

ただ、この中にある「レンゲを逆側からストローみたいにしてスープを飲んでいる」カットは、記憶にある限り、人生で一番最初にウケたボケですね。4歳か5歳くらいのときに、親族の前でこれをやってめっちゃ爆笑とった覚えがあるんですよ(笑)。

自由律俳句にステージ上のエモ写真…2冊目を考えるなら?

兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”_bodies

――発売すぐに2万部を超えるヒットとなっています。SNSでもとても多くの感想が書き込まれていますが、周囲の反応はいかがでしょうか。

ありがたいですよね。ただ、周囲の反応は今のところまったく、何の声も届いてないですね。

たぶん、あまりの出来にどんな言葉も陳腐になるから絶句してんのかな?そういう駄文をわざわざ俺に伝えるのは申し訳ないなって、みんな思ってるんじゃないですかね?それぐらいの仕上がりですから、「言葉が出ない」そんな1冊なんじゃないでしょうか。

――「美」へのこだわりといえば、相方のりんたろー。さんです。今回の写真集にあたって何かアドバイス的なものは?

何もなかったですね。本当は彼のほうが写真集を出したかったんだと思うんですけども、それを僕が先にやってしまったんで。だから普段から、写真集については触れないように会話していました。

もう手には渡っているはずだと思うんですけど、何も言われてないです。先日の発売イベントのときに、「りんたろー。さんが嫉妬でおかしくなってる」って言ったんですけれど、それに関してはめちゃくちゃ怒ってたんで、反省してます(笑)。

兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”_bodies

――昨年発売された、りんたろー。さんの本(「自分を大切にする練習」講談社)を読んで、参考にした部分はありますか?

あー、「自分を大切にする練習 コンプレックスだらけだった僕が変われたすべてのこと」は、まだ読めてないんですよね。

僕は「自分のことをあまり大切にしすぎるのは良くない」っていうスタンスなんで、「自分よりまず周りを大切にしないと、自分のことを大事にできないんじゃないの?」って言ったらブチ切れられたんで(笑)。

りんたろー。さんは、結構難しい方なのでね。この写真集に関しても彼の名前を出すとちょっと怒っちゃうんで、気をつけないと(笑)。

<りんたろー。インタビュー「自分を愛せるようになった」“コンプレックスだらけ”の自分からの変化>

――巻末にはりんたろー。さんはもちろん、兼近さんの周囲の方々からの温かいコメントが並び、読み応えがあります。

芸能やってる人の近くの「リアルな声」ってあまり見たことないし、たくさんの方からコメントをいただけてありがたいなって。人によって僕に対する見方も違ったりするので、それもまた人間ぽいなって思います。

でも、明石家さんまさんのコメントは意外だったなぁ。サラッとふざけたことを書いてくれるのかなと思ったんですけれども、しっかりがっつり書いてくれて。こんな言葉をもらえると思わなかったんで、うれしかったですね。

兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”_bodies

――そして、写真集の最後のページは、EXITで舞台に立っている写真で締められています。虚と実が入り混じるような構成がとてもエモいですね。

これはたまらんですよねぇ…(ページをくまなく見ながら)あ、寝起きで撮っているので寝癖がついてる。この寝癖は虚構じゃないですね(笑)。

――ページの随所に散りばめられている、兼近さんによる自由律俳句もとても面白いです。SNSの感想でも褒める声が多く見られます。

え、うれしい!割と、日常でメモるタイプなんで、それをちょっとわかりやすく伝わりやすくして書いた感じです。写真に合わせて良い感じで載せてくれてるから、なんか恥ずかしいですね。

この写真集は「虚構」ですが、写真以外の自由律俳句や、いただいたコメントといった文章に関しては「真実」なんです。

兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”_bodies

――兼近さんといえば、マンガやアニメにも造詣が深く『EXITV』では「兼近マンガ大賞」も発表しています。様々なジャンルを幅広く読まれていますが、どういった物語が自分の琴線に触れると思いますか?

物語なら全部好きです。恋愛系も読みますし、バトルもの、ヒューマンドラマ、社会問題に触れるマンガも。1500年代のイングランドを舞台にした「セシルの女王」(こざき亜衣/小学館)、「イノサン」(坂本眞一/集英社)というフランス革命の処刑人の話とか、史実に基づいた歴史マンガがめちゃくちゃ好きなんですよ。日本が舞台だとやっぱり「花の慶次」(原哲夫/集英社)みたいな作品も好きですし、本当にいろいろ読みます。

ただ、ギャグマンガだけはあんまり読まないっていうのがありますね。「こうしたらもっと面白くなりそうだな」とか、読んでいるうちに考えちゃうんで、入り込めないんですよね。

――いわゆる古典名作といわれる昔のマンガをさかのぼって読まれたりもしますか?

いつか時間があるときにさかのぼりたいですけど、今はそこまでいかないですね。名作を読んだ方たちが今のマンガを描いているんで、どちらかというと今のマンガをよく読みます。

――この写真集は、「最初で最後の写真集」だとおっしゃっていますが、もし2冊目を出すとしたら?

2冊目は出しません!これが最後なんで、ぜひともこれを手にして欲しいなと思います!

家族が生まれてから大人になるまでを収めたアルバムを持つように、僕を家族と思ってこの写真集を家に置いておいて、ずっと持っておいてほしいなと思います。

「共に生きる」をテーマに、この写真集と一緒に生きていって下さい。よろしくお願いします!

撮影:河井彩美

兼近大樹「僕を家族と思ってずっと持っていて」1st写真集に込めた“虚”と“実”_bodies

兼近大樹1st写真集「虚構」(ワニブックス)
発売中
定価:2,727円(税抜)
内容:128ページ

EXIT単独ライブ「チャランの園 1億年と2千年たっても笑わせる ~カネチ&リンと林檎かじり散らかしてアチャーな新人類創生計画ブッカマ!!~」
日程:12月10日(日)
場所:東京ガーデンシアター

詳しくはこちら

<写真集「虚構」の見どころ・インタビュー撮影メイキング>

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