野外上映イベント「PARK CINEMA FESTIVAL in お台場海浜公園」が8⽉11⽇(⽉・祝)に開催され、今年35周年を迎える国⺠的アニメ『ちびまる⼦ちゃん』の傑作選を特別上映。
上映前のトークショーにはスペシャルゲストとしてEXIT(りんたろー。兼近大樹)の2人が参加し、1歳の子を持つ父りんたろー。さんは「映画館に⾏くことを諦めてたから嬉しい」と話しました。
35周年を迎えた国⺠的アニメ『ちびまる⼦ちゃん』が2回⽬の「PARK CINEMA FESTIVAL」に登場!

同じ空間で感動を共有し、⼈と⼈がつながる――そんな「劇場体験」を届けるべく、お台場の新しい真夏の⾵物詩として去年誕⽣した「PARK CINEMA FESTIVAL in お台場海浜公園(以下、PARK CINEMA FESTIVAL)」が今年も開催。

レインボーブリッジの夜景とエアスクリーンが⽣み出す迫⼒ある映像が広がる特別な空間となった会場の砂浜で、アニメ化35周年を記念し、毎週⽇曜午後6時から放送中の『ちびまる⼦ちゃん』傑作選が上映されました。

上映前のトークショーには、スペシャルゲストとしてEXITのりんたろー。さんと兼近大樹さん、『ちびまる⼦ちゃん』の監督を担当している⾼⽊淳さん、そして教育アドバイザーの清⽔章弘さんが登壇し、イベントや作品についてそれぞれの視点で語りました。

⾼⽊監督が「開放感のある環境で、よりリラックスして『ちびまる⼦ちゃん』を楽しんでもらえると思う。⼩さなお⼦さんから⼤⼈まで幅広い世代に観てもらえる作品なので、⾚ちゃんの来場もとても嬉しい」と話すと、清⽔さんは「こんな開放的な場所に集まり、同じ時間を共有できること⾃体が素晴らしい。こういう体験こそ価値がある」とコメント。

もうすぐ2歳になる⼦どもを持つりんたろー。さんは、「⼦どもが途中で泣いてしまうこともあり、映画館に⾏くことは諦めていた。託児サービスもあるけれど、預けてまで観に⾏くのは少し気が引ける。だからこそ、こういう開放的な空間で、⼦どもたちと⼀緒に楽しめる作品を観られるのは本当に嬉しい。」と、このイベントならではの魅⼒を話しました。

7歳の娘を持つ清⽔さんは、家族そろって『ちびまる⼦ちゃん』の⼤ファンということで、当⽇は中に着たTシャツやポケットチーフまで“全⾝まる⼦”スタイルで参加し、「こうして関われることが光栄」と笑顔を⾒せました。

兼近さんは「⼩さい頃からずっと観ていた」と話し、⼩学⽣時代には“⼭⽥”に似ていると⾔われたエピソードを披露。「話し⽅や⿐⽔を垂らしていたところが似ていたのかも」と、会場を和ませました。
静岡県出⾝のりんたろー。さんは、「暮らしの⼀部に『ちびまる⼦ちゃん』があった」と振り返り、サッカー少年“ケン太”のモデルとなった、名古屋グランパス・⻑⾕川健太監督が⾃⾝の⼤学時代のサッカー部の監督だったという意外な縁も明かしました。
⾼⽊監督は「登場⼈物の中には実在の⼈物がモデルになっているキャラクターもいるため、“⾃分のクラスにもいそう”だと思う。そのあたりが妙にリアリティがあり、その親近感こそが、⻑年愛され続ける理由のひとつだと思います」と語りました。
清⽔さんからは「『ちびまる⼦ちゃん』は教育的な可能性がたくさん詰まっているので、ぜひ家族みんなで観てほしい。」と教育アドバイザーらしい意見も。
「登場⼈物は全員が⾃然体で等⾝⼤。完璧な⼈物はいないからこそ、失敗してもクスッと笑い合える温かな世界が広がっている。⽇本⼈は⾃⼰肯定感が低いと⾔われていますが、『完璧
じゃなくてもいいんだ』と思えるきっかけになる」と話しました。
また、ナレーションによる「まるちゃん、本当はこうしなきゃいいのに…」といった登場⼈物の“⼼の吐露”も特徴とし、これが⼦どもの読解⼒や他者理解を育むといいます。
近年、SNSの普及などで本を読む機会が減り、想像⼒が不⾜しがちな⼦どもが増えている中、『ちびまる⼦ちゃん』は国語的な学びにもつながるとのこと。さらに友蔵の“⼼の俳句”も、俳句が必修科⽬となっている中、創作のヒントや感性を磨くきっかけになると語りました。
教育的観点から⾒た「PARK CINEMA FESTIVAL」については、清⽔さんは教育⼼理学の視点から「モチベーションの根源は“感動”にある」と説明。野外という開放的な空間は観る⼈を⾃然に
リラックスさせ、作品世界への没⼊感を⾼め、この没⼊体験が意欲や学びのきっかけにな
り、感動を伴う体験として共有することで記憶は強化され、⻑く⼼に残るといいます。
「家族や仲間と同じ時間を過ごすことで、この体験は“エピソード記憶”として⼀⽣忘れられない思い出になる。この雰囲気の中で観る作品は、⼼の奥まで届き、記憶を確かなものにします」と強調しました。

アフレコ経験について聞かれたEXITの2⼈は「やったことがない」と回答。
EXITの出演の可能性について高木監督は「もしやっていただけるなら前向きに検討したい」とコメント。
これまで出演したゲストは本⼈役か新たなキャラクターを演じるかのいずれかで、物語の舞台が1974年であるため、⽣まれていないEXITの2⼈はオリジナルキャラクターを演じる形になるとい
い、「今後登場するかどうか、ぜひ楽しみにしていてほしい」とメッセージを送りました。
最後に、清⽔さんが「みんなで観ること」に⼤きな意味があると再び強調。観賞後に「どこが良かった?」と感想を⾔い合うことで、新たな意⾒や気づきが⽣まれるので、『ちびまる⼦ちゃん』談義で盛り上がってほしいと呼びかけました。
りんたろー。さんは「親になってから諦めることが多くなった気がする。」とあらためて振り返り、「野外上映という選択肢があれば、⼦育て中でも楽しむことができますね。」と、このイベントの価値を語りました。

直前まで降っていた⾬も上がり、海⾵が⼼地よいお台場海浜公園で野外上映が開催されました。