デニス・ソンホさんが、日本で開催される初のコンサートへの期待を語りました。
クラシックギタリストのデニス・ソンホさんが「Denis Sungho Japan First Concert」開催を前に緊急来日。『プレミアの巣窟』(9月17日放送/フジテレビ)に出演します。
デニスさんは韓国で孤児として生まれ、生後9ヵ月でベルギー人夫妻の養子に。7歳でクラシックギターと出合い、ヨーロッパを中心に頭角を表した後に韓国へ移住。世界最高峰のステージに立ち続けるアーティストです。
番組では、MCの天野ひろゆき(キャイ~ン)さんや国本梨紗さんと和気あいあいトークを交わしたほか、天野さんらが歌い、Wミリオンのセールスを記録したブラックビスケッツの「Timing」(1998年)の生演奏を披露。
フジテレビュー!!では、ゲスト出演した『プレミアの巣窟』の収録を終えたばかりのデニスさんを直撃し、出演の感想やコンサートへの意気込み、そして、音楽への思いを聞きました。
<世界最高峰クラシックギタリストが来日!仕掛け人が語るデニス・ソンホの音楽の力>
<デニス・ソンホ インタビュー>
――まずは収録を終えた感想を聞かせてください。
(MCの)天野ひろゆきさんも国本梨紗さんもプロ意識が高い方で、楽しい時間を過ごすことができました。全体的にアットホームで、温かい雰囲気の番組でした。
――ベルギーや韓国の番組と違いを感じた部分はありましたか?
ヨーロッパの番組と比べると派手でにぎやかですが、韓国とはほとんど変わりませんね。
――ブラックビスケッツの「Timing」を自身の曲とミックスし、天野さんを驚かせる場面もありましたが、どれぐらい前から準備したのでしょうか?
1、2週間かけて用意しました。「Timing」はもとからそんなに長い曲ではなく、当然、歌うわけにはいかないので、どう面白くアレンジしようかと少し悩みましたが、うまくミックスできたのではないでしょうか。
――デニスさんの音楽のルーツについて聞かせてください。
子どものころからクラシック音楽やオペラが好きで、マルタ・アルゲリッチ(ピアニスト)やマリア・カラス(ソプラノ歌手)を好んで聴いていました。そして、私の師でもあるブラジルのクラシックギタリスト・アサド兄弟(セルジオ・アサド&オダイル・アサド)、韓国に移住してからはバラードなどにもふれました。そして、坂本龍一さんが紡ぎ出す音楽が僕にとっての大切なルーツです。
――日本の建築家である安藤忠雄さんや隈研吾さんの作品にも影響を受けたと聞いています。
音楽と建築には空間、時間、土台、感情という4つの要素があって、とても共通点が多いんです。韓国のヨジュには安藤さんが手がけた「森の教会」という作品がありますが、光の使い方が素晴らしく、とても繊細。そこにアーティストのエゴは一切感じられず、空間にとけ込んでいる。音楽も同様でなければいけないと僕は考えています。
――日本のポップスを聴くこともありますか?
自分の感覚をアップデートするという意味で、常に日本のトップ20や韓国で流行っているアーティストの曲を聴くようにしています。中には興味深いアーティストもいますが、いまだに坂本龍一さんを超えるアーティストとは出会っていませんね。
ギターの演奏、そして、娘と過ごす時間が最高の癒やし
――日本での初コンサートが決まったときの心境を聞かせてください。
僕はティーンエイジャーのころから日本でコンサートを開催することが夢だったので、すごく嬉しかったです。尽力していただいた皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
――コンサートでは土屋アンナさんや、韓国OST界のプリンス・Sanhaさんをゲストボーカリストに迎えますね。
Sanhaさんは韓国ドラマの劇中歌を多く歌われているアーティストで、僕は彼に対して「感情にあふれた小鳥」というイメージを抱いています。うれしさや楽しさ、悲しさやつらさなど、あらゆる感情を小鳥のような歌声で、情感たっぷりに表現される方です。
土屋アンナさんとは、彼女がこれまで歌ってきたジャンルとはまったく違うジャンルのナンバーを披露する予定です。
例えば、ハードロックを歌っているバンドにとっての最大のヒット曲は意外とバラードが多い。ですから、今回のコンサートで披露するナンバーによって、土屋さんの新たなチャレンジが話題になるのではないかと僕は期待しているんです。
あ、バラードを披露するってネタばらししちゃいましたね(笑)。
――日本でやってみたいことはありますか?
まずは六本木から出てみたいです。六本木も素敵な街ですが、どうしても飲み過ぎてしまいますので(笑)、たまには田舎のほうで、のんびりしてみたいですね。
普段は長い休みやバカンスがなかなかとれず、訪れた街の観光ができるのはツアーの期間だけ。今後は日本のいろいろな街でライブを行いつつ、観光もできればと考えています。
――食べてみたい日本の料理は?
お寿司も食べたいですし、田舎の郷土料理も食べてみたいです。韓国料理も好きですが、和食はバランスが特に素晴らしくて、新たな味に出合うたびに感動で涙が出そうになります。韓国で涙が出るのは、料理が辛すぎるとき…ですね(笑)。
――番組ではコンビニで売っている牛タンが好きだとお話していましたね。
日本風の味付けでジューシー、食感が大好きです。以前よりしょっぱく感じたのですが、レシピが変わったのでしょうか(笑)。牛タンだけでなく、日本には美味しいものがたくさんありますよね。ベルギーワッフルを食べても本場の味には負けていないので、日本のシェフはとても優秀だと思います。
――多くの人に癒やしを届けるデニスさんの音楽ですが、自身にとって一番の癒やしは何ですか?
ギターの練習をすることが僕の癒やしです。以前はバイクに乗ることも楽しみな時間でしたが、娘が生まれてからは、妻から運転を禁止されてしまいました。そして、もちろん娘と過ごす時間が最高の癒やしです。
――娘さんにギターを教えることも?
ミュージシャンの道のりはとても大変なので、他の道に進んでほしいというのが本音です。もし、将来、美人に成長できたら、素敵な旦那さんを見つけることも幸せを掴む一つの方法なのではないでしょうか(笑)。
――今後の予定を聞かせてください。
近々でいうと、日本のコンサートが終わった後にはベルギーとフランスでツアーが始まり、その後、韓国のアーティスト・YIRUMAさんとアルバムをリリースする予定です。
――コンサートにはどんなお客さんがいらっしゃると思いますか?
イメージとしてはクラシック音楽が好きなお客さんに来ていただけるのではないかと期待しています。どんなステージになるのか想像できませんが、心を込めて演奏したいです。
――本番を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
今回のコンサートのテーマは「希望」。僕の半生を振り返ると、大変な時期もありましたが、妻と出会い、娘も生まれ、幸せを見つけることができました。音楽を通して幸せと希望を日本の皆様にもお届けしたいですし、僕とゲストミュージシャンが紡ぎ出す純粋な音楽にも共感していただきたいです。
Denis Sungho JAPAN FIRST CONCERT
9月30日(土)銀座 YAMAHA HALL
公演詳細はフジテレビイベントガイドまで。