向井理&菅原小春の“熱唱シーン”は『Love music』の全面協力で撮影!『パリピ孔明』収録レポート
毎週水曜22時〜『パリピ孔明』
向井理さんと菅原小春さんが、“音楽番組”でパフォーマンスを披露しました。(※ネタバレあり)
現在放送中の水10ドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ)は、「ヤングマガジン」(講談社)にて連載中の、人気コミックが原作(原作:四葉夕トさん、漫画:小川亮さん)。
中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井)が現代の渋谷に転生して、歌手を目指すアマチュアシンガー・月見英子(上白石萌歌)の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていく“音楽青春コメディ”です。
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第7話では、生放送の歌番組に出演するはずだった英子が、過労で倒れて入院。孔明の計略により、英子の友人でシンガーのミア西表(菅原)が代わりに出演し、英子のオリジナル曲「DREAMER」を歌唱。リハーサルシーンでは、孔明が口パクで「DREAMER」を歌う姿も見られました。
実はこのシーン、実際の音楽番組『Love music』(フジテレビ/2023年9月放送終了)のセットや機材を使い、同番組のスタッフも加わって撮影されていたのです。
ドラマと音楽番組がタッグを組んだ“本気”の撮影のもようを、フジテレビュー!!がレポートします。
向井理の“ギャップ”にスタッフから笑い声も!
撮影が行われたのは、『Love music』収録後。『パリピ孔明』撮影のため、スタジオにセットや機材を残してもらい、両番組のスタッフが一緒になって準備を始めました。
本作の八尾香澄プロデューサー(以下、八尾P)によると、「音楽番組のリアルを収めたい」と思い、『Love music』チームに撮影協力を依頼。どちらの番組も「音楽を盛り上げたい」という共通した思いがあるのと、『Love music』のスタッフにアニメ版『パリピ孔明』のファンがいたこともあり、話はすぐにまとまったのだとか。
実際、撮影現場では、両番組のスタッフがモニターの位置や段取り、カメラ割りを細かくチェックし、通常の『Love music』収録と同様、綿密に打ち合わせを進めました。
まずは、孔明役の向井さんのシーンから撮影。
第7話で孔明は、入院した英子の代わりに、ミアを番組に出演させようとします。しかし、番組プロデューサーに計画がバレるのを避けるため、「英子は一発本番にかけるタイプだ」と説明して、カメラリハーサルには孔明が代打で登場。
向井さんは「EIKO」と書かれた札を首にかけて、スタンドイン。
スタジオに「DREAMER」が流れると、英子の透き通るような歌声に合わせて、向井さんは口パクで表情豊かに歌いました。しかし、ビジュアルと声の“ミスマッチ”具合は、なんともシュール。
かなりレアな状況に、スタッフらも撮影モニターを食い入るように見たり、それぞれのスマホで動画を撮ったりしていました。そしてカットがかかると、“堪(こら)えきれない”といった様子で笑い声が。
向井さん自身も「シュール…」と笑っていました。
プロデューサーも号泣!菅原小春が初挑戦した、本気の歌
続いては、ミア役の菅原さんの撮影。
菅原さんは世界的ダンサーとして知られ、振付師としても活躍していますが、歌声は本作で初披露。第1話ではミア自身の楽曲「Running out」を歌っていましたが、こちらはラップ調の激しいダンスナンバー。
それに対し、第7話で披露した「DREAMER」はダンスなしの歌一本勝負です。
マイク前に立った菅原さんは、初めての生歌唱収録に緊張したような面持ちで、スタジオ端から見ていても、その空気感がヒシヒシと伝わってきました。
『Love music』のスタッフがマイクの高さを微調整したり、入念にカメラ位置の確認をしたりと、細かなところまで“本物のこだわり”を見せます。そして張り詰めた雰囲気のなか、いざ本番がスタート。
菅原さんの、熱のこもった力強い歌声が響き、『Love music』『パリピ孔明』どちらのスタッフも聴き入っている様子。スタジオ全体が菅原さんのエネルギーに包み込まれるようで、本当の音楽番組さながらの迫力がありました。
カットがかかると、菅原さんは少しホッとしたような表情に。撮影の合間は、収録した映像を見返したり、次のシーンの撮影のためにストレッチをしたりと、入念にスタンバイする姿も印象的でした。
八尾Pによると、菅原さんにとって「DREAMER」の歌唱は、ダンスという自身の“武器”を封印しての大きな挑戦で、どう歌うべきか、撮影前に相談を受けたのだそう。
八尾Pは、「『DREAMER』が生まれた背景や、英子がどんな思いで歌ってきたか、改めて一緒に話しました。作曲・幾田りらさんの最初のデモテープを聞いたり、英子の作曲シーンの映像を見たりしてもらって。歌詞の意味を一つひとつ深く考えて、わからないところは聞いてくれました」と、このシーンに向け準備をしていたと言います。
続けて「最終的には、菅原さん自身が『DREAMER』に込められたものを掴んで、歌い上げてくれました。すごく良くて、私、レコーディングで号泣したんです。彼女にしか表せない、ミアの『DREAMER』になったと思います」と語りました。
菅原小春 ミニインタビュー!レコーディングに“ある物”を持参
――撮影の感想を聞かせてください。
「DREAMER」はとにかく、英子に捧げる歌にしたいと思って臨みました。ミアはこれまでずっと、自分の外見と評価ばかりに気持ちがいき、“カッコいい自分でいなければいけない”と思っていたんですよね。
なかなか自分の心に正直になれていませんでしたが、英子が寄り添ってくれたおかげで“本当は、私は歌が大好きなんだ”という気持ちに気づいたので、このシーンは、そんなミアの気持ちを表す重要な場面だったと思います。
実際の音楽番組の、本気の照明やカメラワークで撮影できたからこそ、よりナチュラルな緊張感で、気持ちを込めて歌って、お芝居をすることができました。ただただ皆さんに感謝です。
――菅原さんは本作で初めて歌声を披露しましたが、「DREAMER」歌唱にあたり、なにか準備はしましたか?
この撮影より先に、練習を兼ねたレコーディングがあったのですが、初めの頃は、なかなか思うように歌えなくて…。
レコーディング室に慣れていなかったり、閉塞感がある場所で心をオープンにすることが難しかったりして、プロデューサーさんはじめ音楽チームの皆さんにアドバイスをいただきました。
いろいろ考えた結果、“ホームな空間”で歌いたいと思い、自分の好きな絵やぬいぐるみ、絨毯(じゅうたん)をレコーディング室に持参し、飼っているワンちゃんや姉にも来てもらい、そばで見守ってもらいながらレコーディングをしました。
大切なものたちを直に感じて歌えたからこそ、「DREAMER」の持つあたたかさに、ちょっとでも近づけたような気がしました。
西表ミア(菅原小春)が歌う「DREAMER」は、各音楽配信サービスで配信中!
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