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視聴者の反応をどのくらい気にする?フジテレビ編成担当が明かす本音

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テレビの作り手たちは、視聴者の反応をどのくらい気にしているのでしょうか。

テレビ局は、各局で視聴者を対象にした「社外モニター」を募集し、意見や声を収集しています。フジテレビでも、そういった声を番組作りに役立てています。

実際、どのように参考にしているのか、番組の企画や編成に携わる安永英樹(編成部企画戦略班)に聞きました。

――社外モニターの意見が参考になった例を教えてください。

僕自身のことで言いますと、先日(9月25日)放送した『FNSドラマ対抗お宝映像アワード』で、ゲームに興じる俳優陣の素の顔をより多く見てもらえるように、スタジオ部分を少し多くした、ということがありまして。

この番組は、ドラマの紹介やハプニング集が見られるVTRが売りなのですが、そこじゃない部分を少し多くした結果、どうだったんだろうか、とモニターさんへアンケートで聞いてみました。

それで反応を見たら、普段、お芝居でしか見られない俳優の弾けた表情が見られたのがよかった、とおおむね評価が高かったんです。加えて、VTRとスタジオ部分の編集のバランスもよかった、というコメントもいただけた。

一方で、ゲストの俳優さんの並び(座る配置)について「なぜああいう並びなのか」という指摘がありました。そこにはもちろん理由や事情があるのですが、そのロジックは視聴者には関係ないことですし、ご指摘はごもっともなんです。

そういうときには、「みなさんもそう感じているんだ」と、一つの武器を得たような気持ちになります。ご意見を“盾”にしながら、「次の番組作りにいかそう」と思います。

みなさんのご意見は、制作者にとっては「答え合わせ」の場でもあります。視聴率のグラフと照らし合わせながら、「これは正解だった」「こっちは別の方法があったかもしれない」などと、制作者の一人よがりではないところでバランスを整合するためのデバイス、という認識を持っています。

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安永英樹<mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0)" class="has-inline-color has-black-color">(編成部企画戦略班)</mark>

――老若男女いるモニターのみなさんからは、かなり具体的な意見も出るそうですね。

今年5月に放送した『THE SECOND~漫才トーナメント~』では、番組が終わったあとの社内の会議で、「背景(の照明)が暗かった」「『M-1グランプリ』みたいに明るくパーンとしたほうがよかったのでは」という意見が出たんです。

でも、演出担当は、背景を暗くすることで、センターマイクが浮き上がって見えるようにしていた、と。ほかの賞レースとの差別化も含めて、「あえて」なんだと、話があって。

その後、モニターさんからのご意見を見たら、「背景が暗いのがよかった。“セカンドチャンス”を狙う芸人の渋みが伝わってきた」というのがあり、驚きました。

全体の印象だけではなく、演出や編集まで詳しく見て、カット割りやテンポ、コーナー乗り換えのバランスにまで言及される方もいる。

テレビ批評家よりも詳しいんじゃないかってこともあって、「関係者かな?」なんて思うことがあるほど(笑)。教えられることも多いです。

「『求めていたものと違う』と言われたら、めちゃめちゃ落ち込む」

――ドラマではどうでしょうか?

ドラマは、初回の良し悪しで決まると言われているので、初回にすべてを詰め込むつもりで、注力して作っています。

ですから、モニターさんのご意見でも、初回の評価が高いことが多い。ただ、評価はすごく高かったのに、蓋を開けてみたら…ということはあります。そのギャップの裏に何があるのか、考え続けなければいけないと思っています。

ドラマは特に、リアルタイム視聴より、見逃し配信が主流になりつつありますが、そのなかでもまだ、視聴習慣、生活習慣に根づいている部分があると感じています。

そういう意味では「枠」という概念はとても大事で、「この枠、今は職業ドラマにしているけど、恋愛のほうがいいのもしれない」とか、あるいは、その逆もしかりで。

あとは、『パリピ孔明』のように、かなりぶっ飛んだ世界観の作品をやるときには、どういった反応があるかも見逃せない。SNSの反応、視聴率グラフを中心に、モニターさんのご意見も参考にしながら見ています。

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――例えば、1月放送の『大奥』は、10代から60代、70代まで幅広い世代に訴求できるコンテンツになりそうですね。

今回、僕らが目指しているのは、オールドファンも新しいファンも楽しめる『大奥』です。1968年に関西テレビがシリーズを立ち上げて、2003年からはフジテレビが放送を始めましたが、『大奥』の元祖だという自負と、このDNAは途絶えさせてはいけない、という強い思いがあります。

だからこそ、既視感のあるものを作っても仕方がないので、「時代劇であって時代劇でない」をテーマに、権力闘争を主に描かれることが多かったところから、「愛」を軸にした物語にしています。男性の物語の分量も多くしたことで、性差を感じさせない作りになっています。

キャスティングや演出を含め、『大奥』ファンには「待ってました!」と喜んでいただき、新しいファンには「これは新しいかも」と思ってもらえるように奮闘しているところです。

60代、70代のモニターの方から、どんな反応がくるのか、今から気になります。「求めていたものと違う」と言われたら、めちゃめちゃ落ち込んで立ち上がれないと思いますが(苦笑)。

――改めて社外モニターの意義をどう感じているのか教えてください。

視聴者の反応やご意見は、広くSNSでも知ることができますが、モニターさんのご意見は、もう少し先鋭された形というか、よりディテールの入ったものになることが多いですし、より細かくうかがえるので、ありがたいです。

モニターの方からすると、テレビ画面を通してではなく、そこを通り越して作っている人たちとコミュニケーションをとれる場ということでしょうか。

そして、ご意見が放送に少なからずいかされる部分がありますし、一緒に作ってる感覚になっていただけたらなと思います。視聴者の方ではありながら、制作に携わる仲間だと感じています。

フジテレビでは、現在、次期モニターを募集しています。

フジテレビ社外モニター詳細:https://www.fujitv.co.jp/tvmonitor

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