窪塚愛流『あたりのキッチン!』を通して、「より家族を大切にしたいと考えるようになった」【推し☆メン】
毎週土曜 23時40分~土ドラ『あたりのキッチン!』
編集部の“推し”を紹介する「推し☆メン」Vol.11は、窪塚愛流(くぼづか・あいる)さんが登場。
現在20歳の窪塚さんは、2018年に俳優デビュー。映画やドラマのほか、モデルとしても活躍しています。
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現在は、土ドラ『あたりのキッチン!』(東海テレビ・フジテレビ系)に、主人公の辺清美(桜田ひより)がアルバイトをする食堂「阿吽」の店主・中江善次郎(渡部篤郎)の息子・清正役で出演中。
桜田さんや渡部さんとの共演や清正を演じた感想、「食」にまつわるエピソードのほか、窪塚さん自身の“推し”を聞きました。
<窪塚愛流 インタビュー>
――まずは、桜田さんや渡部さんとの共演の感想を聞かせてください。
桜田さんとは以前、『神様のえこひいき』(Hulu/2022年)で共演させていただき、お芝居の基礎や、演じるうえでの大切な部分をたくさん教えてもらいました。
そして、渡部さんはこれまでに数多くの作品でご活躍されてきた大・大・大先輩。撮影が始まった当初は、同じ作品に出演できるうれしさがありながらも、お二人に追いつくことに必死でした。
清正が受験や親子関係について問題を抱えているように、今の僕にもたくさんの課題があります。清正を演じていくなかで難しいこともたくさんありますが、自分を信じて挑戦しています。
――清正は魚が苦手ですが、窪塚さんは食べられますか?
食べられます!お寿司が一番好きで、最近ではコハダやノドグロの美味しさを知りました。
――清正がメインとなった3話では、メンチカツが善次郎と清正にとって大事な料理であることが明かされましたが、窪塚さんにとっての“家族の味”とは?
うちはカレーライスです。母が作るカレーはどちらかというとドロッとしていて、ゴツゴツした具が入っています。僕が好きなジャガイモを多めに入れてもらっています。
そして、味は甘口。辛いものが苦手でまったく食べられないので、外で食べるときも必ず甘口です。今年20歳になって、そろそろ辛いものを克服しようと思いきって食べてみましたが、やっぱりダメでした(苦笑)。
清正と母の思い出の料理・メンチカツの味に感激
――作品では、登場人物それぞれの「大切な味」や「忘れられない料理」が描かれます。窪塚さんにもそんな料理はありますか?
僕は神奈川県で生まれて、大阪で育ったのですが、上京したばかりのころに友だちがたこ焼き屋さんで働き始めたんです。その友だちが「たこ焼きを焼くのがすごくうまい」と自分で言っていて、僕としては「お前が作れるわけないじゃん(笑)」って、彼の言葉をまったく信じていなかったんです。
でも、ある日、彼がキムチやチーズを具材に使った本格的なものを焼いてくれて、これが想像以上に美味しかった。それまで見たことのない友だちの姿を見たことと、僕のために作ってくれた彼の気持ちが嬉しくて、ちょっとグッときてしまいました。
――劇中では毎回美味しそうな料理が登場しますが、これまで食べた中で印象に残っているものは何ですか?
メンチカツが特に美味しかったです。3話に登場した、清正とお母さんの思い出のメンチカツはもちろん、後半で再び登場するフライパンで作るメンチカツがビックリするくらい美味しくて。
普通のメンチカツは、口に入れるとホロっとほどけていく感じがあるけど、そのメンチカツは食感がハンバーグに近くて、これまで食べたことのない肉々しさを感じました。
このドラマに出演したことがきっかけでもあるのですが、頻繁に自炊をするようになったので、今度、メンチカツを自宅で作ってみようと計画中です。
自作料理は「天狗になっちゃうくらい美味しい(笑)」
――料理の腕前は?
自分でいうのもなんですけど、僕の料理は天狗になっちゃうくらい美味しいです(笑)。レシピ通りに作ったら何でも美味しくできるんだって、最近は特に実感しています。
仲良くしている知人にから揚げを食べてもらったら「うまい!」って絶賛されましたし、同世代の俳優の友だちにはキノコを豚バラ肉で巻いて、片栗粉を振って甘辛く焼いたものを作ってあげて、これも「美味しい!」と言ってもらいました。
みんなが褒めてくれるから、自炊の意欲に拍車がかかって、ホント皆さんにも食べてもらいたいぐらい(笑)。
最近は外食をしたときに「もしかしてこの調味料を使っているのかな?」と予想したり、自宅でも「この調味料を使ったらもっと美味しくなるかも」と想像したり、自分なりにアレンジを加えることが楽しくて、いろんなことに興味が出てきています。
――ひょっとして清美さん並みの味覚の持ち主なのかも。
味覚にも自信があります。今度はスパイスから作る本格的なカレーに挑戦しようと考えています。「1日かけて煮込みました」みたいな感じで凝ったものを作って、いろんな人に食べてもらいたいです。
――食事だけでなく、アップルパイを作ったという情報を入手しました。
そうなんです!アップルパイって一見、凝った料理に思われがちですが、リンゴ1個とリンゴジュース、パイシートがあればできてしまうので意外に簡単なんですよ。
ただ、包丁の使い方が下手でリンゴの皮がむけないので、今はピーラーでむいていて。豆腐を手に乗せて切ることも怖くてまだできません(苦笑)。今後は上手に皮むきができるようになることが課題です。
桜田ひよりや渡部篤郎に影響され、芝居に大きな変化が…
――これまでエッジのきいた役柄を演じることが多かったと思いますが、今回、サッカー好きの一般的な高校生・清正を演じるうえで意識していることはありますか?
僕としてはそこまでとがった役柄を演じた意識はないです。結局みんな、気持ちはやさしい子ばかりで、何かに対して一生懸命になっている役が多かった。
先ほど、清正を演じることは難しいと言いましたが、これまでの作品では最初に台本を読んだ時に、その役柄の取る行動がある程度想像できましたが、清正の場合はすぐに動くのではなく、一度考えてから行動する子なんだろうなと感じとれたからです。
今までは役柄のクセみたいなものを僕なりに考えて、自分が演じやすいようにヒントを作ってお芝居をしてきたのですが、渡部さんや桜田さんとお芝居のキャッチボールができる貴重な機会なので、今回は守りに入るのではなく、積極的に攻めたいと考えました。
例えば、今まではセリフを発するときに間(ま)をつくったり、自分が言いやすいように言葉を区切っていたりしていたところを、今回は一連でしゃべるようにするなど、勢いを大事にしています。
そうしたほうが見てくださる皆さんに清正の心情がより伝わるんじゃないかと思いましたし、新たなお芝居の仕方に挑戦してみたくなったんです。これは大きな変化です。
――「お気に入りの1枚」に用意してくださったのは、妹さんとの2ショット写真ですね。
僕の20歳の誕生日をお祝いしてくれた家族の食事会で撮ったものです。育ててもらった感謝を込めて、両親と妹に花束をわたしたら、妹がハグしてくれたんです。この写真を見ると元気がみなぎってくるので、すごく気に入っています。
――コーナー名にちなんで、窪塚さんの“推し”について聞かせてください。
僕の推しは、妹です。うちの家族はハロウィンに仮装をして撮影をするのが恒例になっていて、僕が参加するのは今回が2年ぶり。
今年は「魔女の宅急便」のキャラクターに扮することになって、僕がみんなより遅れて撮影スタジオへ行ったら、キキの仮装をした妹が「愛流くん、可愛いでしょう」と言いながら僕のところに走ってきたんですよ。
家族が住む大阪へ、数時間かけて行ったのでちょっとだけ億劫(おっくう)に感じていましたが、妹の笑顔を見た瞬間に疲れが吹き飛んでしまいました。その日に撮った写真は今、スマホのホーム画面になっています。
日々、生活していると大変なこともありますが、僕を支えてくれる一番大切な存在はやっぱり家族。
『あたりのキッチン!』の清正も、大好きだった母を亡くし、序盤は父に反発していましたが、結局、清正を支えているのは家族だったということが改めてわかったので、清正同様、窪塚愛流としても家族をもっと大切にしていきたいと思いました。
撮影:河井彩美
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