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三上博史 寺山修司と過ごした強烈な5年間「見るもの聞くものすべてがカッコよかった」

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テレビドラマは実験の感覚「やってみたいアプローチを試していた」

――そんな寺山さんの、ある種“アンダーグラウンドな世界”が出発点だった三上さんが、1980年代~90年代にかけては、数々のテレビドラマに出演。フジテレビでも主演ドラマが何作もありました。ドラマの世界に入った経緯を教えてください。

大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」(1983年)に出演したときに出会ったスタッフの方がTBSでお仕事をされていて、その流れで、金曜ドラマ『無邪気な関係』(1984年)に呼んでいただきました。これが初めてのドラマです。

その後に、映画「私をスキーに連れてって」(1987年)に出演したのですが、実は映画のタイトルは最初全然違うものだったんです。記者会見で初めてこのタイトルが発表され、「タイトルをつけたのはこの方です!」と紹介されたのが、当時、フジテレビのプロデューサーだった石原(隆)さん。

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それとは別に、わたせせいぞうさん原作のドラマ『ハートカクテル』(1987年~1988年)を鈴木保奈美ちゃんとやったときに、フジテレビの大多(亮)さんから「ラブストーリーをやりたい」と連絡をもらったことから『君の瞳をタイホする!』(1988年)に出演し、石原さん、大多さんたちとのお仕事が続いていきました。

――三重人格者を演じた『あなただけ見えない』(1992年)では、明美という狂気をはらんだ女性を演じて話題になりましたね。当時は、どんな思いでドラマのお仕事に向き合っていたのでしょう。

僕の中では、テレビドラマは「実験」という感覚でした。映画は長く残るものだけれど、ドラマはそうではないと思っていたから、自分がやってみたいアプローチや演技をどんどん試していたようなところがあります。

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デフォルメしたキャラクターや派手な芝居、コメディ…できるだけ極端なことをやってみたくて、スタッフの方たちとも話して、その流れで三重人格のキャラクターも出てきたんです。

――当時のキャラクターには、三上さんの意向もかなり反映されていたんですね。

そうですね。たとえば『この世の果て』(1994年)は、僕が映画「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」が好きだと話したことが一つのきっかけになってできたドラマ。鳥の名前も「ブルー」でしたしね(笑)。

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