2月20日、映画「あの頃。」の公開記念舞台挨拶イベントが行われ、松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、大下ヒロト、今泉力哉監督が登壇した。

本作は、ロックバンド・神聖かまってちゃんの元マネージャー・劒樹人(つるぎ・みきと)による「ハロー!プロジェクト」への熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセイを原作にしたエンターテインメント作品。

この日は公開初日ということで映画館の座席には観客の姿があり、全国156館の劇場でもイベントの様子が生中継された。松坂は笑顔で「直接届けられることがめちゃくちゃうれしいです。やっぱりいいもんですね!」と感慨深そうに観客席を見渡してあいさつをした。

劇中で結成された「恋愛研究会。」の一体感さながらに、まるで“中学10年生”のようなテンションで盛り上がりながらイベントは進行していく。そして司会から「撮影中の楽しかった思い出・これまで話していなかったこと」を振られると、なぜか暴露大会の様相に…。

今泉監督から、「実は撮影現場では、大下さんが輪の中心だった」と、大下を中心に一体感が生まれていたと紹介されると大下は、「実はそんなことなくて…いじられていたというか」と言い淀みながら、「(みんなのことを)前提として大好きです、大好きなんですけれど!」となぜか含みを持ったコメント。

するとコカドが、「何もないのにいじったりはしていない、大下がウソばっかりつくから」と言うとメンバーたちは大笑い。大下は、「先輩というのはご飯をたくさん食べる後輩が好きという噂を聞いていて。若葉さんが休憩中に『ご飯って何合くらい食べるの?』と聞いてきたので、『2.5合食えます!』って言っちゃって…」と、“ウソつき”と呼ばれるようになった顛末を語った。

「チームワークはばっちりだった」と胸を張る松坂は、「自然と歌の練習も始まったり、年齢の壁を感じさせない一体感があった」とメンバーを見渡すと、仲野も「すごく協調性のあるメンバー、同じ時間を過ごせて楽しかった」とにっこり。

コカドは芹澤に対して、「ある程度撮影が進むまで、芹澤さんのことは5つくらい年上かと思っていたら、2つ下だった」と驚いたといい、「タメ口で芹澤さんと話していたらマネージャーにめっちゃ怒られた」とコメントし、会場の笑いを誘った。

その芹澤に対し、松坂は「そろそろツッコんでもいいですか?」と声をかけると、芹澤は静かに身に着けた「モーニング娘。」のスリッパと裏地のジャケットを披露。松坂からは、「毎回勝手に仕込んできて、誰かからツッコまれるのを待っている」と暴露され、若葉からは「歌を歌うシーンで芹澤さんだけ口パクだった」と続けて暴露されていた。

ここで、今泉監督が「松坂さんて歌がNGという説をふんわり聞いていた」と、歌のシーンが多いことについて懸念していたと切り出すと、「そうですね、歌が苦手なので。でもこれは致し方ない、役を介してだからしょうがない」と役者魂を見せつつ、「でも、CDは出しません!」ときっぱり答えていた。

Ⓒ2020『あの頃。』製作委員会 
配給:ファントム・フィルム