3月13日(土)23時40分より、池脇千鶴主演、フジテレビ系オトナの土ドラ『その女、ジルバ』最終話が放送される。

40歳のリアルと前向きに生きる熟女BARの面々を描き、多くの共感を呼んだ今作も、いよいよ最終回。先日、すべての撮影が終わり、草笛光子、品川徹からクランクアップコメントが届いた。

最後の撮影は、BAR「OLD JACK&ROSE」のフロアで行われた。静かに思い出を語りながらダンスする、くじらママ(草笛光子)とマスターの蛇ノ目幸吉(品川徹)の姿。そして、ステージの陰からその様子を見つめている新(池脇千鶴)の心象を描いた場面だ。

音楽も生演奏で行われ、最後まで場の雰囲気を大切にする演出に力が注がれていた。ダンス指導の先生のもと、草笛と品川がステップとポージングを何度も確認しながら踊ること数時間。大ベテラン2人の円熟味あるラストカットに監督からのOKが出ると、2人はホッとしたような表情を浮かべ、スタジオは拍手に包まれた。

左から)くじらママ(草笛光子)、蛇ノ目幸吉(品川徹)

クランクアップ後の挨拶で、品川は、「一仕事も、二仕事も終えたような気分です。本当にありがとうございました。監督をはじめとする、すべてのスタッフのみなさまに心から感謝します」と感慨深くコメント。

すると、突然、草笛が「ちょっと頬っぺた貸して」と、品川の頬にキス!驚きながらも照れる品川の姿が印象的だった。

品川徹

品川へのサプライズで、最後までチャーミングな姿を見せた草笛は、「バーのママ役だったので、みなさまと長くスタジオにいることができて楽しかったです。本当に素晴らしい方ばかりで、自由に肩肘を張らずに演じることができました。池脇さんとの共演は初めてでしたが、情が移ってしまってちょっと困るくらいです。これからも、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶。これに池脇も「よろしくお願いいたします」と、丁重に応じた。

さらに草笛は、「いつもより衣装もお化粧も派手にしていただいて、だんだん自分がいつもと違う印象になっていくのが面白かったです。ママという派手な役でしたが、同時にきちんとしていなくてはならず、その両面を楽しんで演じました。支えてくださったスタッフのみなさま、本当にありがとうございました」と締めくくった。

草笛光子

早くも「ジルバロスが怖い!」といった声も聞こえてくるなど、その行方が大注目の最終回。「OLD JACK&ROSE」はどうなってしまうのか。新、スミレ(江口のりこ)、バーの面々に待ち受ける未来は…。

笑って、踊って、転んだらまた笑って…人生楽しまなくちゃ!

<第10話あらすじ>

2020年10月。世の中の状況が一変、「OLD JACK&ROSE」もまた、客の足が途絶え静まり返っていた。そんな中、新(池脇千鶴)は41歳の誕生日を迎え、店では、きら子(草笛光子)やエリー(中田喜子)らおなじみのメンバーがささやかに誕生パーティを開いていた。

左から)くじらママ(草笛光子)、ひなぎく(草村礼子)、ナマコ(久本雅美)、エリー(中田喜子)、アララ(池脇千鶴)

その時、幸吉(品川徹)がゆっくり口を開く。「みんなに話したいことがある」――。

笛吹新(池脇千鶴)