<コラム>フジテレビ『知ってるワイフ』第10話
ちょ、やばい、やばい…。アワワワワワワワ…。
どうしよう…、どうしよう…。
アワワワワワワワ…。
やばい、やばい、もうね…、なんかね…、
見どころしかない!!!
これまで、“何なん!?元春(大倉忠義)!マジ最低!!”とか、“俺の澪(広瀬アリス)、いちいちかわいすぎる!!”とか、“お肉至上主義!俺の沙也佳(瀧本美織)物語”とか、“イケメン地獄、津山(松下洸平)関連”とか、主要人物4人の、各話の、あれこれの、ワンポイントに、いちいち過剰に反応し、元春にはたっちょん!!(大倉くんの呼び名)と興奮し、澪にも沙也加にも“俺の”呼ばわりで、津山にはイケメン地獄、イケメン地獄沼、イケメン第二ステージといじりまくって、都度都度それだけ執拗に叫び狂って、勢いのままフィニッシュ!してたんだけど、今回はやばいよ、だってね、もうね、全員になんか言いたい!!叫びたい!!!
冒頭、澪ママ(久恵/片平なぎさ)の「まだ眠いから寝るッ…」って、あんなキューティ&スリーピーフェイスある?…からの、ホントは目、開いてます!!THEサスペンス劇場フェイス!!!このキューティ&サスペンスの表裏一体!!!これこそ、この時のための片平なぎさキャスティング!!!(あ、呼び捨てしちゃった、すいません)ってな具合の、メイン、サイド、入り乱れての、叫びたい欲、発情!!ああ、もう、思いのたけを叫びたい!!叫び散らしたい!!!どうしよう!!!???(ってそもそもレビューだから、叫ぶところじゃないんだけど)
とはいえ、何と言ったって、今回の、最大級の、発狂!超ショッキング!!は、沙也佳パパ(江川秀彦/山田明郷)よな!あの、かの有名な、“キクカワ財界賞”(第7話参照)も受賞したという、“西急グループ”社長の沙也佳パパよな!!!前回、前々回とあまりに個人的に叫びすぎたせいか、僕的にも、物語的にも今回は一旦ひと段落し、これまでのイケメン地獄っぷりが鳴りを潜めちゃった…うん、この静けさが、いわゆる?イケメン第二ステージの!?振る舞いなのか!!???だった、津山の第10話ハイライト「元春、これ見てみろ…、“亀田通商”の住所は港区なのに、消印が“軽井沢”になってる…」っていうグッジョブ津山!!よくそんなとこ見た!!よくやった津山!!!痴情のもつれとか関係なく、俺は元春を助ける!!!…それが、津山のイケメン第二ステージ!!!…で、え?軽井沢!?…どっかで聞き覚え…、見覚えがある…え!?あの!?沙也佳家恒例だったらしい、謎のバーベキュー会にて、元春が野菜から食べ始めたら「今日はお肉からじゃないの?」ってなぜか沙也佳になじられた(第3話参照)、沙也加家の“お肉至上主義”をまざまざと見せつけられた、あのプールサイドの、“軽井沢”??え?あの、軽井沢!!!???…点と点が繋がる…プールサイドで悪党顔の沙也佳パパ…ピンぼけの背後から現れる元春…沙也佳パパ「聞いていたのか!?」っていう、突然のミステリードラマ展開!!そっから急に「何もかもなくしてしまうぞ!」とか開き直る沙也佳パパとの攻防戦!!沙也佳パパひでーーーー!!!だったらノンキに軽井沢の消印押されてんじゃねーよ!!詰め甘すぎんだろーーー!!何しとんねん!!っていう、この…、一連の、“なにこれ、この話いる?”問題!!
…なんだけど、その次の場面…。こちらも第二ステージへと進み、吹っ切れて、一皮むけたような美しさだった沙也佳…。そんな沙也佳と元春の久々の対面にて…「(家族なんて)いらないと思ってたから!」で完全に涙腺がゆるみ、直後「西急グループの娘じゃなくなったら、私には何もないの?」と凛とした表情を見せた瞬間…、オロロロローーー(涙腺崩壊)。で、もっかい、ちゃんとセリフチェックするために再度見返した際にもオロロロローーー(涙腺崩壊)。ううううぅぅ、俺の沙也佳…いや俺の美織(どっちでもない)!!知らないうちに、こんなにたくましくなってもうて…。あぁ、この沙也佳の表情を見せるために、沙也佳パパを犠牲にし、こんな話が挿入されたわけね…。うん、だったら許す!!!このシーンが見れるんだったら、俺、許すよ!!(誰に)…。って納得しかけたところ…、謎の男(小池/生瀬勝久)とまたしても偶然公園で出会う元春…。「沙也佳の父親が犯罪者になったのも、俺のせいです…」って、…?…?…は!?そうだ!!確かにーーーー!!元春がタイムスリップして、過去を変え、沙也佳と結婚し、元春が銀行員だったからこそ起きてしまった事件…。うん、もちろん、沙也佳パパの元々の素養…人格の問題…てのはあるにはあったとして、それにしたって、引き金は元春で、運命を変えちゃったから…、運命を変えてしまった顛末がこれ…って、なんて美しいストーリーライン!!いるよ!いるじゃん!いるいる!!この話、絶対いるじゃん!!!いる??とか言ってた自分、大バカ野郎だよ!!(自分で言うたんやん)
そして、それと前後して、沙也佳に負けず劣らず、澪も澪でいい女っぷり発揮してたよね…。前々回、伝統の「第58回あおい銀行マラソン大会」で、いくらその前に元春の離婚云々を聞かされてたとはいえ、プラトニック津山との対比をつけたかったとはいえ、突然元春の唇を奪ってしまう澪には、なんだか…、ちょっと、がっかり…だったんすよ(あくまで個人的な感想です)。衝動に駆られてる?感じが?自分的にちょっと…だったもんで、その回の超見せ場だった唇強奪ラスト、レビューで全無視しちゃった(私情すごい)。その分、やっぱり俺には沙也佳がいる!!って心境だったのです(知らんがなですが)。だけど、今回の澪、見ました?元春の告白は、普通にそのまま聞いたら、どう考えたってやばい人…なのに、これまでの“運命関連”を思い出し、タイムスリップという事実をすべて飲み込む…飲み込み早ッ!澪!!ってだけじゃなく、思い出の海辺にて…「(元春も結婚していた時の澪も)絶対どっちか一方が悪いってことない」からの「(お父さんが亡くなって寂しかったから)依存して結婚したんだろうな」からの「剣崎主任と結婚した建石澪じゃないです。母と二人でたくましく生きてきた建石澪です!」っていう、ホップ、ステップ、ジャンプ!!!惚れてまうやろーーーーーー!!!!
さぁ、澪?or沙也佳?あなたはどっち!?!?!(もういろいろ失礼すぎる)
とかなんとか言いつつも、最後の最後、結局のところ、やっぱりトドメ刺してくるのは我らが主人公、元春!!このドラマ、もう一回、どこかでタイムスリップする?っていうのは、想像できたけど、まさか最終回前のラストだなんてね…。で、しかも散々、元春がこれまでの過ちについて反省し、後悔し、懺悔し、だけどもう一度タイムスリップするなんて“都合が良すぎる”とまで言わせながらの、ラスト、もう一度、タイムスリップ…。っていうときの、たっちょんの、佇まいの異様さよ!!なんて言うか“死”の予感がしたよね?前回、何もかも悟った…神か!と思ったくらいの佇まいだったのに、今回は、さっきの思い出の海辺にて、今にも身を投げ出しそう…っていう“死”の直接的な表現があったとはいえ、なんだか、オーラが、“死”の予感だったよね…。で、そんな“死”のオーラをまとった元春が、「幸せにな…澪」って、こっそり別れを告げ、もう一度タイムスリップを決意…。って、それって、つまりはその世界での“死”だよね。その後、あの世界から元春が消えるってことは、そういうことだよね。もちろん、パラレルワールド的にどうなっちゃうの?っていうのはあるし、その辺の描写、最終回で処理されるの?ってのは楽しみに待つとして、タイムスリップする=パラレルワールドでの“死”っていうニュアンス、そんな雰囲気をぷんぷん醸し出しちゃうたっちょん、なんて新しいアプローチ!!だって他の俳優さんだったら、あの海辺でのやんや、そのあと急に落ち着きだすとこも相まって、紛らわしいわ!何しとんねん!!って、結構腹立っちゃうと思うんだよね。だけど、たっちょんの、あの雰囲気、繊細すぎて、怖すぎて、ツッコめる隙、ゼロだったよね…。前回まであんなに大・興・奮!してたのに、最後の最後、なんだかちょっと怖くなるなんて、なんちゅうドラマ!!
うん、でも、そうはいっても…、もちろん、ハッピーエンディング!!なんですよね???どう決着するのか、まっっっっっっったく読めない!!そして、韓国版を知ってる方に朗報!(?)、最終回は原作とは違うエピソードですってよ!!もう気になりすぎる!!次回は正座鑑賞!!!(?)
text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)