現場にいる空気感でキャラクターになっていく

──とわ子と元夫たちとの掛け合いが楽しみです。

岡田くんは、「どうしよう」ってすごく悩んでいたりするんですけど、いざやってみると「考えているフリだったの?」っていうくらいぶっ飛んだことをやったりするんです。角田さんは、鹿太郎が主導の掛け合いが多いので、始まったらそこに乗っかれるというノリがあって、すごく頼りがいがあります。龍平くんは、テンポとかリズムを大事にしながらも、絶対に“間”を守るんです。

みんなちゃんと考えて、相手を見ながら掛け合いをしているんだけど、おもしろくなりそうな空気を感じたら、「えい!行ってしまえ!」と、振り切ることができる人たち。それが、演じていてすごく楽しいです。

台本のやりとりだけでなく、現場にいる空気感でそのキャラクターになっていく瞬間があるので、それを信じて、自分のやるべきことをやっていれば、自然と交わることができるんじゃないかなと思っています。

──最後にメッセージをお願いします。

なんの説得力もない人達が生きていく話です。そんな人達のワタワタする姿を見て、「自分の人生悪くないかな」と思って、元気になってもらえればうれしいです。みなさん、いろいろと好きなことをしゃべりながら、私たちを笑ってください。

撮影:YURIE PEPE