オダギリジョーさんが主演・共同プロデューサーを務める映画『夏の砂の上』の特別映像とキャラクターカットが解禁され、髙石あかりさん、松たか子さん、高橋文哉さんとの交差する関係性が紹介されました。
本作は、「読売文学賞 戯曲・シナリオ賞」を受賞した松田正隆さんによる戯曲を、気鋭の演出家・玉田真也さんが監督・脚本で映画化。

息子を亡くした喪失感をきっかけに人生が止まってしまった主人公と、妹が置いていった17歳の姪との突然の共同生活。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く、切なさと温かさが交錯する物語です。

主人公・小浦治には、本作で共同プロデューサーも務めるオダギリさん、治の姪・優子には髙石さん。治の妻・小浦恵子を松さん、優子の母で治の妹・阿佐子を満島ひかりさん、優子へ好意を寄せる・立山を高橋さん、治が働いていた造船所の同僚を森山直太朗さんと光石研さんといった、豪華俳優陣が演じます。
髙石あかり×高橋文哉のぎこちない恋模様
この度、解禁されたのは、「叔父と姪編」「夫婦編」「恋編」といった登場人物たちの関係性を描いた3種の特別映像。
治と優子の共同生活を切り取った「叔父と姪編」では、アルバイト先での人間関係がうまくいかず、思い悩む優子に「気に入らない人と話しても楽しくないだろ」と、不器用ながらも必死に父親代わりを務めようと優子に向き合う治の姿が描かれます。

別居中の夫婦を描く「夫婦編」は、息子を亡くした悲しみからなんとか立ち上がり人生を歩き出したいと考えている妻の恵子と、同じ方向を向いて歩むことができない治の関係性が映しだされます。
そして、「恋編」で描かれるのは、優子と優子に思いを寄せるアルバイト先の先輩・立山との恋模様。東京からやってきた年下の大人びた優子に惹かれる立山は、休日の度に優子を誘い、街に出かけるようになりますが、愛されることに慣れていない優子はいつもどこか所在なさげな様子で…。

叔父と姪の共同生活、修復不可能なところまできてしまった夫婦、バイト先の先輩後輩のぎこちない恋模様。痛みを抱えながらも、小さな希望を見つけていく登場人物たちの姿が、夏の砂のように乾ききった心に一筋の希望として沁み込みます。
映画『夏の砂の上』は7月4日から全国公開。