『隕石家族』の主演・羽田美智子×脚本・小松江里子が再びタッグ

6月5日(土)より、「オトナの土ドラ」シリーズ第34弾として。羽田美智子主演、フジテレビ系『#コールドゲーム』がスタートする。

昨年、同枠で話題をさらった『隕石家族』の主演・羽田美智子×脚本・小松江里子が再びタッグを組み、完全オリジナルのサバイバルストーリーを展開する。

20XX 年。隕石衝突の影響で地軸はねじ曲がり、極寒の氷河期に突入した地球。突如襲ったマイナス 45℃の世界で、わずかに生き残った人類。文明は、ほとんどが分厚い氷の下に埋まり、通信や交通は遮断されてしまった――。

避難所第七支部では、逃げ込んできた数十人がぎりぎりの生活を送っていた。もはや文明は崩壊し、金や地位は何の意味も持たず、缶詰ひとつ、毛布一枚がなによりも必要とされる、価値観が一変した世界。人類は、生きたいという本能的な欲望の強い者だけが生き残る極限状態に直面していた。

主人公は、そんな弱肉強食の世界に負けず、どんな手段を使ってでも生き抜くことを決意した、前科2犯の天才詐欺師・木村祥子(羽田美智子)。

たどり着いた避難所は、なぜか“家族”優先に運営されており、祥子は寄せ集めの“偽装家族”の母親として過酷な日々に立ち向かう。その裏には、生き別れた息子に一目会いたいと願う母の切なる思いがあった。

サスペンス、コメディ、ラブストーリー…ジャンルを飛び越えたサバイバル劇

キャラ立てハッキリ、あざとさ満載。厳しい人間模様の中にも、明るく温かな物語を展開させ、善人に見える人、悪人に見える人…しかし、一枚仮面を剥ぎ取れば、善の裏にも悪が潜み、悪の片隅にも予想外の善が息づいている。

追い詰められた環境の中でこそ現れる人間の本性を、笑い泣きのエピソード満載で描く。

すでに撮影は始まっており、4月末にクランクアップ予定。以下、登場人物とキャストからのコメントを紹介する。

<登場人物&コメント紹介>

木村祥子(44)…羽田美智子

前科2犯の天才詐欺師。刑務所に服役していたが、巨大隕石直撃後に地球を襲った氷河期の混乱の中、避難所第七支部に逃げてきた。集団の中で生き抜くため、木村家という家族を“偽装”する決意をする。

もともとは市役所の窓口業務をしていたということになっているが、詐欺師、受刑者だったとは誰も想像すらしていない。詐欺師だけあって、実行力や計画力、どんなハプニングにも対応できる順応力、決断力もある。

だが、一つだけ後悔が。悲運にも引き裂かれ、生き別れになった息子がどうしているのか心配でならない。別の避難所で生きていると信じており、実の子との再会、それが祥子の生きる希望である。そのためには何としても、どんな手を使ってでもこの状況下で生き延びなければならない。

羽田美智子 コメント

昨年の『隕石家族』に続いてのオトナの土ドラ出演で、『隕石家族』の現場があまりにも楽しかったので「もう一度あの現場に帰れる!」と、とてもうれしかったです。

詐欺師役と聞いて、私以外のスタッフは、全員私には無理だと思ったそうですが、実は私、ずっと詐欺師役をやってみたかったんです。だから「あーっ!キター」と思いましたね。以前、詐欺師の女性の話を見て、「この人が、こんな多くの人をだますその背景にはいったい何があるんだろう…?」と考えた時に、詐欺師の役ってきっと面白いんだろうなと感じたんです。

でも「そういうオファーは来ないんだろうな…」と思っていたところに今回の話をいただけたので、すごく楽しく生き生きと演じられていると思います。

ストーリーは、「奇想天外!!!」の一言に尽きます。地球に隕石が衝突することがわかってからの人間のあり方を問うた昨年の『隕石家族』から、今回はさらに進んで、隕石が衝突した後に氷河期を迎えた地球が舞台、という設定に思わず笑ってしまいました。

私が演じる祥子は、詐欺師というぶっ飛んだ設定ではありますが、本質は絶望感や孤独感をエネルギーに変えて、一心不乱に生きていくたくましさを持った女性だと捉えています。普段の私は、不器用でドジなことをしてしまいがちなのですが、祥子は完璧な女性です。性格が自分とは真逆なので、歩き方や立ち方も意識的に変えています。

共演者のみなさんも素敵な方ばかりで、滉星くんは、外見だけでなく内面的にも、こんな息子が本当にいたらいいなと思ういい男っぷりですし、琳加ちゃんはふわふわしたマシュマロみたいに可愛いのに、乱暴な役柄とのギャップが面白いです。やすさんは、一生懸命お芝居のことを聞いてきてくださるので、大きな弟ができた気分です(笑)。

中村さんとは『隕石家族』でもご一緒しましたが、またもや一癖も二癖もある役を演じています。そんな役でも、中村さんが演じるとチャーミングになるので不思議です。

今まで見たことのないような世界観で、私自身も演じたことのない役柄に挑戦しています。もしもこういう時代がきたら…というSF要素があり、人と人の繋がりや、家族とは?というテーマも流れていて、非常に面白いドラマになっていると思いますので、ぜひご期待ください。

木村大輝(22)…結木滉星

木村家の長男。女性人気がダントツで、第七支部内の女性たちから猛烈アプローチを受けまくっている。イケメンで身体能力も抜群。極寒の中、分厚い氷の下に埋まったスーパーや食糧倉庫から物資を発掘し持ち帰ってくる遠征隊のメンバーだが、運よくまだ実働隊として危険な外に出たことはない。

万が一にでも凍死したら…、決して、死にたくない。いや、死ねない。生きて、やらねばならないことがある。それは、まだ氷河期が訪れる少し前、大輝の恋人とその父親を死に追いやったある人物への復讐だった。

結木滉星 コメント

オファーを聞いた時、監督の千葉(行利)さんとは何度かご一緒したことがありましたが、物語全話を通じてご一緒する機会は、今回が初めてだったのですごく楽しみでした。大輝という役もこの物語において大事な存在だったので気が引き締まりました。

二面性の強い役柄だと思ったので、表と裏の顔をうまく使い分けられたらいいなと試行錯誤して、監督ともたくさんコミュニケーションを取りながら演じています。また、大輝はある復讐のために偽装家族を組んでいるので、その背景を固めていく作業も大切にしています。

特に、羽田さん演じる祥子さんは、お母さんというより相棒として捉えているので、ほかの家族に対しての接し方の違いを 個人的に意識して演じています。

羽田さんはすごく気さくな方で、すべての人に平等に接しているところがとても素敵で印象的です。羽田さんがその場にいるだけで、現場が明るくなって常に楽しく撮影できています。ただ、僕のカレンダーをお渡ししたところ、気に入ってくださって何枚かメイク室に貼ってあるのですが、恥ずかしいのでやめて欲しいです(笑)。

ここまで影のある役を演じたことがなかったので、毎日が新鮮でとてもやり甲斐を感じています。最初は“偽装家族” だった家族がどう変化していくのか、それぞれの抱えている問題がどう解消されていくのかを、みなさんに早く見てほしいなと思って います。

氷河期化した過酷な環境という設定ですが、笑えるところもあり、一見何気ないシーンでも心に響くようなセリフが散りばめられていて、僕自身も心動くシーンがたくさんありました。ぜひ、期待してほしいです。そしてみなさんの期待に応えられるように 今後の撮影も全力で取り組みたいと思います。

木村陽菜(17)…久間田琳加

頭脳明晰な高校生。誰よりも冷めており常に一歩引いている天才肌。悪気があるのかないのか、あまりにもストレートでシラケた物言いが人を傷付けやすく、第七支部内でもめ事を起こすこともしばしば。

だが、まだ子どもな部分もあり、時折、寂しそうな様子を見せる。“家族”に懐疑的。本当の親子なんてろくでもないと、実の親だろうが他人だろうが、子どもをかわいがってくれさえすればそれでいいと思っている。

生き延びたいなどと思ってもいなかったが、そんな陽菜の気持ちにも徐々に変
化が。いつしか、大輝への恋心が芽生え…。

久間田琳加 コメント

『#コールドゲーム』というタイトルを聞いた時は、「一体どんな内容なんだろう?」と思ったのですが、台本を読んでみると、想像とはまったく違う普通だったら考えつかないストーリーだったので、この世界観に入ることが楽しみになりました。

「今は考えられないけど、いつかこんな世界がくるのかも…」と思いながら、続きが気になって仕方がなくなるようなストーリーで、台本を読み進める手が止まらなかったです。

昨年初めてドラマに出演させていただいたのですが、今回の陽菜役は、これまで私が演じた役とは全然テイストが違い、とても新鮮で、私にとっては挑戦となる作品です。普段と歩き方を変えてみたり、目線だったりを気をつけています。木村家と過ごしながら、陽菜がどうやって生きる理由を見つけていくのかという過程も、意識しながら撮影しています。

あとは、やすさんを蹴るシーン、プロレス技をかけるシーン、叩くシーンなどがたくさんあるのですが、やすさんがいつもやさしく受け止めてくださって、「いいパンチでした!」と言ってくださるので、そんなシーンも楽しく演じさせていただいています。

主演の羽田さんは、現場ですごくやさしく接してくださいます。撮影が始まったころはまだ寒くて、私が控え室にいる間、手足がかなり冷え込んでしまって。そうしたら羽田さんがバッグの中からカイロをだして、いろんな場所に貼ってくださって、「体調が悪くならないように」と、温めてくださいました。

生姜がたっぷり入ったお茶をくださった時もあって、まだ撮影が始まって1週間も経っていなかったのですが、偽装だとしても家族を演じるのが楽しみになりました。

今までにない設定ですが、物語が進むに連れて、「こんな家族、いいな」と思っていただけるようなドラマになっていると思います。偽装家族がどんな最後を迎えるのか、そして、新しい私を見ていただけるように頑張っているので、どちらも楽しみにしていただけるとうれしいです。

木村隆(50)…やす

木村家の父。いつも笑顔で人がよさそう。人が良すぎて無害な男。後悔ばかりしている性格で、愚痴が多い。口癖は、「若いころのオレは、案外優秀だった」だが、家族からは全く信用されていない。「結論から言うと」もその一つ。もちろん、その結論に至ったことは今まで一度もない。物事がなかなか決められず、あらゆるチャンスをことごとく逃してきた。

だが、極寒の氷河期を生き抜く中で、家族のためならば、とたまに見せる必死な姿にキラリと男気が光る一面も。木村家としての“嘘”の生活を少し楽しんでいる様子。

やす コメント

オファーの話を聞いたとき、マネジャーに「これ、飯尾さんにきたやつじゃないの?」と、2回確認しました(笑)。羽田美智子さんと家族で父親役??何がどうなってオファーがきたのかまったく合点がいかない、点と点がまったく繋がらない状態で。東海テレビさんの大きなミスかなと。いまだに不思議な気持ちでいます。

このドラマが決まって、飯尾さんからは、「すごいじゃない、やすー。頑張ってよー。で、俺の役はないの?」と言われました。だから「氷のツララの役ならあるよ」と言ったら、「得意だよ。軒下でピキン!…おい、やす。相方に軒下でピキンって言わせんじゃないよ、コラ!」というやりとりはありました。

台本を読んでみての感想はまず「自分の役のセリフが多いなー」でした。「これ、覚えられるのかな?俺は」と、少し不安になりました。内容面では、特殊な環境に置かれた人間はこういう生き方をしていくのか、と。人間の表(おもて)面、裏面が垣間見える面白さ、滑稽さ、切なさがよく描かれているなと思いました。

木村隆という役は、年齢が50才で独身で結婚歴がない。まったく自分と一緒なんです。役作りはほぼゼロです。覚えた台本の台詞をそのまんま言えば、それがそのまんま木村隆さんのセリフになる。そんな感じでやっていますが、監督からはっきり否定されてないので、大丈夫なんじゃないですかね?

時々、自分では普通に台詞を言っているつもりでも、監督さんに「やすさん、何カッコつけてんですか」と言われることがあるので、カッコつけないように気をつけています。あと、羽田さんの目を見て喋るシーンは、見惚れて台詞を忘れそうになるので、なるべく羽田さんに見惚れないようにしています。

羽田さんは、現場の空気作りが抜群にうまい方だなあと思います。羽田さんが現場にいるだけで柔らかい空気になるんですよね。演者さん、制作スタッフのみなさんも結果的に羽田さんの掌の上で仕事をしているような感覚といいますか。「あれ?お釈迦さまと俺はお芝居しているのかな?と」思う時があるくらいです。撮影現場が和やかに進んでいくその中心にいる、そんな方です。

このドラマを見ている時間が、みなさまにとって楽しい時間になっていただけたらと思います。少しでも娯楽に感じるドラマになっていただければと願っております。『♯コールドゲーム』、スタート!

如月雄一郎(50)…中村俊介

避難所第七支部を取り仕切る支部長。元国会議員。氷河期以前は、人当たりがよくどこまでも柔和な雰囲気が人気のクリーンな政治家で売っていた。第七支部でも変わらずの人気ぶりで、避難所の運営を任されている。

スローガンは、“愛をモットーに生き抜こう”。実は、祥子と少なからず因縁があるのだが、その事実を知る人は少ない。政府首脳陣が氷河期を逃れた“避難本部”の存在を信じており、自分こそが真っ先に救助され、氷河期後の日本のリーダーになるべき人間だと思っている。

「第七支部は家族を大事にします」と宣言するが、そこにはある腹黒い計算が…。

中村俊介 コメント

昨年の『隕石家族』に続いてまた「オトナの土ドラ」に出演させていただくことになり、まさかこんなに早くお声をかけていただけると思っていなかったのでちょっとビックリしました。

最初は「『隕石家族』の続編かな?」と思いました。羽田さんやスタッフのみなさんと再会できることがとても楽しみでうれしかったです。

この作品は、基本的には避難所から一歩も出られないという閉ざされた世界観の中でいろいろな事件が起こるのですが、そのシチュエーションがとても新鮮で興味深く、「この先一体どうなるんだろう」と思いながら台本を読ませていただきました。

如月雄一郎役については、穏やかでやさしくてなおかつ頼りになる、愛に溢れた立派な政治家をイメージしています。とにかく人気者という設定のため、例えば廊下を歩いているだけでも黄色い歓声があがるので、演じていてとても気分がいいです(笑)。

撮影では、ドラマの極寒設定とは違い、最近はポカポカ陽気が続いていますので、厚着の衣装が暑くて大変ですが、なんとか涼しい顔でがんばっています。

羽田さんは『隕石家族』でもご一緒させていただきましたが、いつお会いしてもやさしくてほんわかしているので、とても和みます。また、 いつもお元気なので、羽田さんがその場にいるだけで現場の雰囲気が一気に明るくなります。

今の段階では、役柄上の絡みがまだあまりありませんが、これから一緒の撮影シーンが増えていくのが楽しみです。

今世界中が大変な困難に直面しています。状況は全く異なりますが、このドラマを通じて諦めずにさまざまな困難を乗り越えていく姿を見ていただき、みなさんに少しでも元気をお届けできれば、うれしく思います。

いろいろな制約がある厳しい状況の中で、出演者、スタッフ一丸となって頑張っていますので、ぜひ楽しみにしてください。

<あらすじ>

「絶対、勝つ!」そう意気込むのは、木村家の主婦、祥子(羽田美智子)。小学校の体育館で行われているのは、家族対抗障害物競争。みな興奮し、異様な熱気に包まれている。

息子の大輝(結木滉星)、娘の陽菜(久間田琳加)そして夫の隆(やす)、と必死の形相でバトンをつなぎ、アンカーの祥子へ。先を走る競争者を転ばせ踏み越えて、なりふり構わず1着でゴール!

「うぅぅまいっ!」「生き返るッ!」「もう死ぬまで食えないと思ってた!」「あっったかい!」

賞品のカップ麺に、わき目もふらずにがっつく木村家の面々。窓の外は――ゴウゴウと吹き荒れる猛吹雪の中、あたり一面に分厚い氷の世界が広がっていた。時は西暦20XX年。隕石落下の影響で地軸が大きく変動し急激に寒冷化、マイナス 45℃の氷河期に突入した地球。

あらゆる文明が氷漬けとなり、避難所に逃げ込んだわずかな生存者たちは、限りある食糧や資源を分け合いながら共同生活を送っていた。どこかにある政府救援本部からいつか救助が来ることを信じて。

祥子たちが逃げ込んだ避難所第七支部は、地熱の高い土地に建つ旧小学校を改築した施設で、何とか人が暮らしていける設備がそろっている。しかし、第七支部を取り仕切る支部長の元衆議院議員・如月(中村俊介)は、“愛をモットーに生き抜こう”と方針を掲げながらも、部屋割りや配給などすべてを家族優先で行っていた。集団は家族単位で管理するのが鉄則なのだと。

当然、単身避難者からは不満の声が。「俺たちだって避難者なんだ。好きで一人になったわけじゃない!家族とはぐれただけなんだ」。そんな苦情が渦巻く中、「ほんとあたしたち、家族一緒でよかったわね」ニヤリと笑う祥子…。

実は、氷河期のおかげで服役中の刑務所から脱出していた祥子。職業は前科2犯の天才詐欺師。如月支部長の下、家族優先で運営される避難所を生き抜くために、夫・息子・娘になりそうな3人の生存者に協力を呼びかけ、家族を“偽装”するという道を選んでいたのだ。

そこまでして祥子が生きる理由は、「あなたに子どもを育てることはできない」と強引に引き離され、この氷河期で生き別れとなった幼い息子との悲願の再会。「あの子もどこかで絶対に生きているはず…」生きて息子に会うまでは、どんなことをしてでも生き延びる覚悟だ。

また、木村家を“偽装”する大輝、陽菜、隆も、誰にも言えない“生きたい理由”を秘めていた。

しかし、今は誰もが生き延びるために必死な極寒の氷河期。避難所第七支部でも「身元を隠して家族のフリをして優遇されている者がいる」という噂が流れ始め、殺伐とした空気が…。