一時の癒しをもたらすような麗しい男子を紹介する「眼福♡男子」Vol.56に登場するのは、俳優として活躍する平田雄也(ひらた・ゆうや)。
5月8日(土)放送『最高のオバハン 中島ハルコ』の平田雄也出演情報はこちら!
主演を務め出世作となった『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(2018年/テレビ東京)以降の俳優としての目標や、自身の好きなものについて語ったインタビューを、前後編に渡って公開する。
前編では俳優業への思いやこれからの目標などを明かしたが、後編となる<素顔編>ではデビュー当時の思いや、おすすめの食べ物、“ハマりすぎて日本代表に選ばれた”という趣味について、等身大の素顔をあふれる笑顔で語った。
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――今年デビュー8年目ですが、役者を仕事にしていこう、と覚悟ができたのはいつ頃ですか?
大学を卒業する年ですかね。「俳優になりたい」という気持ちはその頃からあったけど、友達の中には奨学金で大学に通う人もいる中で、僕は親のお金で通わせてもらっていたから、当時は「(俳優のような)不安定な職業に足を踏み入れていいのかな」という葛藤があったんです。
大学に通い時間をかけて考えていく中で、就活の時期に改めてフラットな目で考え直したら、やっぱり自分がやりたい仕事はこれしかなかったので、その時に踏ん切りがついたというか、「俳優としてやっていこう」と決めました。
――デビューのきっかけはスカウトだったそうですね。
高校生の時に竹下通りを歩いていたら声をかけてもらったという、信じられないくらいありきたりな話なんですけど(笑)。 高校までずっと野球をやっていたので、当時は短髪で服装もダサかったと思うし、よく声をかけていただいたなと思います。
僕、もともとはアナウンサーになりたかったんですよ。大学に入ったらそういう勉強もしようと思っていた時に、今の事務所に声をかけてもらいました。
――今も声の仕事には興味がありますか?
やってみたいとは思いますが、声のお仕事もつまるところ芝居の延長というか、結局、表現力がないとできないですから。芝居と根っこの部分は一緒なので、いつかやれたらいいなと思っています。
「いいな、と思う俳優さんや監督さんを見つけると、作品をひたすら見続けます」
――お仕事のことで先輩や友達に相談したりすることはありますか?
僕、ゲームがめちゃめちゃ好きで、ゲーム中はヘッドホンをつけてボイスチャットで会話しながらやるんですけど、その合間に悩みをふらっと友達に話すことはありますね。
そういう時に話す相手は、同じ職業の人が多いです。最近だと、以前共演したこともある瀬戸利樹くんとプライベートの話や仕事の話をよくします。彼とはキャラも違うから、ライバルという感じではなくて。瀬戸くんの出演作をチェックして見たりすることもありますよ。
――瀬戸さん以外にも気になる人の作品をリサーチして見ることはありますか?
「この人いいな」って思う俳優さんや監督さんを見つけると、その人の作品をひたすら見続けますし、家で映像を流し続けることもあります。もう何度も見ているから内容は頭に入っているし、曲が流れるとどのシーンか分かるのでじっと見ることはあまりないんですけど、洗濯とかしながらBGMに近い感覚で映像を流しっぱなしにしているというのが結構あります。
――生活の一部になっているんですね。おすすめの作品を教えてください。
4年くらい前にクリストファー・ノーラン監督にはまりだして、歴代の作品は全部見ました。中でも「インターステラー」は1回見ても面白いんですけど、2回3回見ると味が出てきて、また違った見方が出来るから飽きなくて。
ふとした時に「あの作品のあそこのシーンだけ見たい」と思うことがあって「インターステラー」は終盤に主人公が3次元から4次元に移動するシーンがあるのですが、そこからの10分くらいが特に好きで、そこだけ見て寝るとか、たまにあります(笑)。
「ガチでゲーム好きなので、彼女にも負けたくないと思ってしまう(笑)」
――映画やゲームのほかにも野球にスキーと多趣味な平田さんですが、ちなみに、彼女と一緒にやるならどんなことを?
ゲームかなぁ。今、バトルロワイヤル系にすごくはまっていて「彼女と一緒にやりたいな~」と思うんですけど、オンラインゲームのデメリットとして、ゲームは同じものをやるけど、場所は別々のところでやりたくなっちゃうんですよ。
ゲームは一緒にやりたいけど場所は別で、ってなると、ご飯を一緒に食べて「じゃあ後ほど!」って一旦解散してから、各々の家で同じゲームをする、みたいなのがいいですね。
――同じソファに座って「マリオカート」とか、“ほのぼの系”じゃダメなんですか?
僕、ガチでゲーム好きなので(笑)。それに負けず嫌いだから彼女にも負けたくないし、必死に勝とうとするので、あまりそういうところを見せたくないかもしれないです。 多分ゲーム中は会話も止まってしまい、彼女にちょっと寂しい思いをさせちゃうかもしれない。ボードゲームも趣味の一つなんですが、それなら彼女や仲のいい友達ともできるので、ボードゲームがいいかな。
――今回はデートっぽいシチュエーションでも撮影し、待ち合わせ場所で「こっちだよ~!」と手を上げる“キュン”ポーズも撮りました。最近は「ムズキュン」や「ゾクキュン」などいろいろありますが、平田さんはどんな「キュン」がお好みですか?
“サプライズキュン”ですかね。大げさなものでなく、ちょっとしたものを急にプレゼントしてくれたり、自分が予期していなかったことをされたりすると「キュン」とします。日常でたまにある小さい何かにキュンとしますね。
――美味しいものを食べるのもお好きだそうですが、最近食べて美味しかったもの教えてください。
「げんこつハンバーグの炭焼きレストラン さわやか」 という静岡にしかないハンバーグ屋さんのハンバーグですね。めちゃめちゃ美味しいんですよ!
外観は一見ファミレス風で、値段もお手頃価格なんですけど、いつもすごい行列で5時間くらい待つんです。静岡にそういうハンバーグのお店があるという話は聞いていたけど「実際はどうなんだろう?」って、ちょっと斜に構えていたところもあって。
だけど、実際に行って食べたら、食感が独特で。粗挽きで他のハンバーグよりも弾力があって、中がレアっぽくて…。本当に美味しいんです!
先日も、静岡で仕事があった時に何度か行くことができたんです。マネージャーさんはまだ食べていなくて、僕が美味しさを熱弁したら「そこまでではないでしょ」という感じで。「当時の自分を思い出すなぁ」と思いながら(笑)一緒に食べに行ったら、すっかりマネージャーさんもハマっていました。
――連載のタイトルにちなみ、平田さんが今“眼福”しているものを教えてください。
ポケモンカード(ポケカ)ですね。ケースにまとめて整理して収納しているんですけど、カードのイラストを見た瞬間、めっちゃテンションが上がるし、対戦するゲームなので一緒にやる友達に会いたくなって、元気が出ます。
何日か連続で撮影が続く時も、次の日がお休みだったら、まず頭によぎるのがポケモンカードなんです。もちろん毎日全力で仕事していますけど、「明日はカードゲームできるかも!」って思うとよりやる気が出てくるというか。
――始めたきっかけは何だったのですか?
始めたのは4年前くらいです。出演した番組である芸人さんがやっているということで勧められたんですが、その後、プライベートで仲の良い友達と会っていた時に 、「ポケカやらない?」と誘われて。ポケモンはもともと好きでしたが、そんなに周りの人が言うんだったら、と思って始めたらドはまりしました(笑)。
――カードケースもキレイに整理されていますが、すごい枚数ですね。
実は好きが高じて、プライベートでポケカの大会に出るようになったんですよ。1500人くらい出る日本大会が年に何回かあって、そのうち1つだけ「配信枠」というのがあるのですが、もしそこに出場できたら、オンラインで流れてしまうので、事前にマネージャーさんに「仕事柄、大丈夫ですかね?」と確認して。その後、運よく勝ち進み、その時の映像がニコニコ動画で配信されました(笑)。
それは大規模大会なんですけど、もう少し人数が少ない中規模大会があって、そこでは昨年、優勝したんです。優勝するとポイントみたいなのがもらえるんですが、近々であと一回くらい優勝すると、日本代表として世界大会に出られる権利がもらえる、というところまで来ています。
それくらいガチでやっているから、このカードのケースを見ると闘争本能が駆り立てられるし、幸せな気分になるんです。
――そこまで何かに没頭できるというのは素晴らしいことですね。
ハマりやすい性格なんです(笑)。そこから交友関係が広がったこともあって、芸人のあばれる君とはポケカつながりで仲良くなって、お子さんのちびれる君と遊んだりもしました。そうやって趣味から広がる関係が築けたのも、やって良かったなと思うことです。
それに僕、先ほども言ったように、めちゃめちゃ負けず嫌いなんですよ。こういうカードゲームでも負けず嫌いがより出ますし、俳優という仕事でも“自分が持っていないものを持っている”と感じる人が多い世界だからこそやる気が出るし、悔しくもなれる。そういうところが自分の性に合っている気がします。
――今年で28歳になり、30代が近づいてきましたが「30歳」という年齢は意識されますか?
24歳くらいの時に「大人になったなぁ」と思ったのですが、今“28歳ってすごいな”って思うんですよ。コロナのことがあったからなのかもしれませんが、もしかしたら30歳になる時よりも、27~28歳が自分の中で印象深いような気がして。30歳が近づくことも嫌ではないので、これからの自分を楽しみにがんばっていきたいです。
撮影:河井彩美 取材・文:根津香菜子 スタイリング:高橋優理奈