女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『NONSTOP!』の金曜恒例コーナー「NONSTOP!サミット」。
5月7日(金)の放送では、「これってマウンティング?」というテーマについて、MCの設楽統と三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋、カンニング竹山、熊田曜子、婦人公論元編集長の三木哲男が話し合った。
まず登場したのは、YouTubeで話題のアニメ「モモウメ」だ。同じ職場で働く24歳のモモと40歳のウメの会話で構成されたアニメには、職場の女子の「マウンティング」をテーマにした話も多く、番組では給湯室でのマウントの取り合いを描いた作品が紹介された。
マウンティングの頂上=マウンティングマウンテンを競い合う女性たちの様子に、千秋も熊田も「女子は本当にこういうのが多い」と苦笑。番組公式SNSにも、「社内の会話はマウンティングまみれ」「給湯室には怖くて近寄れない」などの感想が続々届いた。
「同じバンドを好きな同僚が、自分のほうが昔からのファンだとマウンティングしてくる」という20代女性のエピソードでは、千秋が「自分は(松田)聖子ちゃんも(中森)明菜ちゃんも両方好きだったから、学校に明菜ちゃんの筆箱を持っていったら、明菜ちゃんファンの女子から『私のほうが好きなのに』と泣かれて、筆箱を変えた」という切ない過去を告白。
竹山も「夫婦揃ってBOØWYのファンなのだが、妻からバンド名が漢字だった初期から応援していると言われると、何も言えなくなる」と体験を語った。
「息子のママ友に公園で自己紹介したら、『会社を経営している』と言われた」という30代女性のエピソードでは、視聴者から意見を募る「せきらら投票」で「『会社を経営している』と言われたら、マウンティングだと感じるか?」を調査した。
竹山と千秋は「マウンティングとは感じない」と主張したが、熊田は「専業主婦のママもいるし、突然言われたらマウンティングだと感じてしまう」と反論。投票の結果も「マウンティングだと感じる=63%」「感じない=37%」となった。
「幼稚園のバザーで商品を入れる紙袋を持ち寄ったら、高級ブランドの紙袋ばかり持ってきた人がいた。お金持ちアピール?」という30代女性の苦情でも、ブランド物の紙袋をマウンティングだと感じるかどうか、「せきらら投票」で問いかけた。
熊田が「ブランド物の紙袋をキレイに取っておくほうが、庶民的。本物のセレブなら、そんな紙袋は捨ててしまうのでは?」と言うと、千秋も「人の手に渡るのだからキレイな紙袋のほうがいい、と思うのは理解できる」と同意。
しかし投票の結果は「マウンティングだと感じる=47%」「感じない=53%」となり、マウンティングだと受け取られてしまう可能性も高いことが明らかになった。
「大企業を定年退職した夫が、娘の婚約者に過去の職歴でマウンティングしていた。どうやってやめさせたらいいのか?」という、60代女性のお悩みも登場した。三木によると、定年退職後、自分がどこの会社の出身か書いた名刺を作る人も多いそうだ。
SNSにも「男は経歴重視」「過去の栄光の自慢する人、いる!」などの声が届いたが、精神科医の水島広子氏によると「マウンティングを取る人は、そもそも自己肯定感が低い」ことが多いそうだ。
退職した男性の場合、退職から1年くらい、気持ちが落ち着くまでは見守り、今できていることを褒めてあげれば、次第に過去の栄光でマウンティングを取ることはなくなるという。
千秋は「父親が現役時代は言わなかった会社の話をするようになった。聞いてあげたほうがいいのか」と反省の表情を浮かべたが、竹山は「男は見栄を張ってなんぼ。見栄を張る人は、死ぬまで張り続ける」と開き直り、スタジオを失笑させた。