もう、泣いてんだか、笑ってんだか、ツッコんでんだかわけわかんない!!

…うん、だけど、つまり、それは…最高の最終回ッ!!!

いやもうだってさ、先週、刈部(鈴木亮平)とあいこ(吉岡里帆)が、運命のいたずら的に離れることになって、だけどあまりにも二人の気持ち、こっちにはわかりすぎちゃって、離れるしかないよね…そうだよね…でも、なんでやねん!!なんで離れなあかんねん!!ってこっちも葛藤しまくって辛過ぎて、もう無理…、しかも前半の幸せ描写…“レンアイ”史上最もハートウォーミングだった3人の朝食とか、ぎこちないけど初々しい初デートのくだりとか、あまりにも多幸感にあふれてて、だけどそれが後半の辛さへとかかってくるとか、メンタルが無理、もう無理、思考回路無理…ってなってるところへ、さらに、追い打ちをかけるように、可憐さん(木南晴夏)はあいこにバッサリ“漫画描けないのはあんたが原因”的なこと言っちゃうし(これも、同じ漫画家として、そしてまりあ様ファンであるイチ読者としてとか、考えるとね…辛い)、レンくん(岩田琉聖)は離れ離れになってしまった悲しさに泣きじゃくってるし(これもまたさ、お父さんに続いて、2回目だからね…レンくんの境遇辛過ぎやろ)、辛さの重層構造が容赦なさ過ぎて、もう無理…最終回前だってのに無理…なのに…そこへ「最終回予告」…

異常なテンションの刈部

「モッツァレラッ!!!、チーズッ!!!」

って、どういう最終回??

ねぇ、どういう最終回???

テンション高すぎな刈部にそもそも“???”なのに、あんな爆裂テンションで、しかも、「モッツァレラ」と「チーズ」の間をあんなに溜めていう異常、モッツァレラチーズを皆の前で大発表させる意味不明…って、え?「モッツァレラ」「パリピ」で検索したら、「モッツァレラチーズゲーム」なるパリピゲームが!!(検索能力高くない?僕)…Wikipediaにも載ってるし!!!…いや、そういう詳細、本当はどうだっていい、そう…なぜ、あの刈部が、「モッツァレラチーズゲーム」の世界線へといってしまったのか?…なぜパリピで、なぜ爽やかジョギングスタイルで、なぜデイトレーダー的なPC配置で…って、おい!どう考えたって、脈略おかしすぎやろ!!こんな辛過ぎて無理…ってなってた次の回が「モッツァレラチーズ!!」って、まともな最終回なわけないやろ!!ふざけんなよ!!最終回までに、こんだけ気持ち乗ってきたんだから、マジで最終回、言葉の意味通り、ふ・ざ・け・ん・じゃ・ねぇ・よ!!って、次回予告見た瞬間、泣き腫らしながらもそう悪態ついてたのに…。

まさか、結局、想像以上に、素晴らしくって、感動に涙して、勝手に深読んで感嘆して、裏切らない爆笑もぶっこんできて、もうなんて最高な最終回!!こんな気持ちになるだなんて、誰が、想像しました???

っというわけでね。ホントに最終回、言えること少ないし言っちゃいけない、てか事前に何もお伝えしない、入れとかない方が絶対、おもしろいから<試写室>的には難しいんだけど、少なくとも、確実に言えることは、マジで、僕、大・満・足!!ってことです。

だから、みなさん、僕を、信用してください!!!!!作ったのは紛れもなく『レンアイ漫画家』チームですが、どうか、僕のことも!!最終回を見た、僕のこの興奮を!!信用してください!!!マジで、すっごい、素晴らしい、最終回に仕上がってるから!!!

で、その何が素晴らしいかってね。そう!モッツァレラチーズ!!なんですよ(鼻息)!!いや、厳密に言うと“モッツァレラチーズ”…では、ないんだけど、なぜ刈部が“モッツァレラチーズ”の世界線へと行ってしまったのか?そこにね、なんとね、ちゃーんとね、意味がね、あるんですよ!もうね、最終回だから視聴者がどうしても気になっちゃうようにってフックを強めにする、驚かし重視の飛び道具的なことしちゃう、それだけの“モッツァレラ”って思うじゃないですか?いや、予告であんなテンション見ちゃったら、そうとしか思えないじゃないですか?だけどね、そこが、その意味がすっごいの!!ちゃーんと意味、あるだけじゃなく、1話から見てた人、しかも刈部に同化しちゃうくらい、刈部の気持ちが詳細にわかる人なら気付く…気付ける…??か??って思うくらいの(いや、僕は全く気付かなかったけどね!!)、全話見渡すからこそ気付ける、まさに連ドラダイナミズムを体感できる!超絶技巧の伏線が回収され、“モッツァレラ”の真相が判明するのです!で、美しすぎるーーー!!って、作劇が美しすぎるーーー!!って、感動しちゃうのです。

で、刈部とあいこはどうなるの!!??っていう、肝心要のメインストーリーの行く末はもちろんのこと、これまで培ってきた最強キャラ達のサイドストーリーももれなく素晴らしいの!!前回辛くって悲しくなっちゃった可憐さん関連、レンくんの小さな恋物語、向後さん(片岡愛之助)の刈部へ向ける眼差し、で、最近若干無視してたけど(眞栄田)郷敦演じるニカちゃんの想像以上に生々しかった由奈ちゃん(小西桜子)との修羅場のその後(いやぁ、あれはさ、ニカちゃんが悪いよ…だって、そもそも、あそこお母さんのお店でさ、それを自分とカノジョの二人で切り盛りしてたわけでしょ?…ちょっと、それはないわー、軽すぎるわー…ってここのツッコミだけであと1週分いける)、でもってもう一つ肝心な“銀天”の行方……。そして…うん、そう!!俺たちの?!?!早瀬!!!もう竜星涼くん=早瀬!!!なんかさ、前回、あいこへのストーキング(早瀬的には“見守り”)は卒業しちゃって、あまりにも暇だから犬の散歩を手伝ってる早瀬…、ってのが、あまりにも面白すぎる。オチ的に最高すぎたから、あれで早瀬は最終回、いい最終回だったよ!!って心の中でエール送ってたのに、今回、想像以上に物語に食い込んでくるってだけじゃなく、俺たちの早瀬!!の“真・最終回”もちゃーんと用意されてるもんだから、うれしいのなんの。そこは涙なのか?爆笑なのか!?乞う、ご期待!!!(涙なわけねーだろ!!!…つい言っちゃった)

いや、だけど、サイドのことで盛り上がっちゃったけど、刈部とあいこの、そのメインストーリーの素晴らしさも、素晴らしすぎですよ!?何もかもが見どころなんですよ!?

それだけに今回の最終回、リアルタイム視聴推奨です!!だってね、録画してて、まだ見てなくって、その時間ツイッターとかうっかり見ちゃったら、いろんな真相わかっちゃうってのは当然として、リアルタイムで見てる人たちは絶対、それぞれの事象に対して、ツイートしたくなっちゃうもん!!思いの吐露、止められないもの!!だから、絶対リアルタイムをお勧めします!!

で、もう一個。鈴木亮平さんファンの方は、この最終回だけでも、最高レート画質での録画をお勧めします。最終回オープニングの、ファン失神シーンが、失神してくれと言わんばかりに、あまりに美しくスタイリッシュに撮られているので、毛穴まで見えるくらいの最高画質で!録画してないと、きっと後悔します!!

っというわけで(?)、『知ってるワイフ』に続き、まさか2クール連続で、“ラブコメ”に対してこんなにお熱になっちゃうだなんて、おじさん、思いもしませんでしたよ…。ドラマファン的にも、吉岡里帆さんの新たな魅力を発見できたし、代表作にもなったんじゃないかなーとか、思うしね…。それもこれも、普通に見るより楽しめたのは、自由過ぎてただの叫びと化してるのに<試写室>とかってそれっぽい体裁で載っけてくれたフジテレビュー!!さん、この興奮を分かち合ってくれた読者のみなさん(おそらく)…。そして何より『レンアイ漫画家』チームのおかげです!!

そういや僕、同チームの月9『海月姫』もすっごい好きだったしな…。なので、次も僕みたいなおっさんでもときめけるラブコメ、期待してます!!

text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)