『レンアイ漫画家』最終話完全版

一緒にいると刈部清一郎(鈴木亮平)は漫画が描けなくなると、久遠あいこ(吉岡里帆)は刈部家をあとにした。

しかし、清一郎は神回と言われた「銀河天使」の“令和編”最終回以来、連載を休止したまま1年が経過する。

向後達也(片岡愛之助)は山田編集長(林和義)にせっつかれ、新作でも良いから描いて欲しいと清一郎に頼むのだが断られてしまう。何より清一郎はこの1年、二階堂藤悟(眞栄田郷敦)や早瀬剛(竜星涼)に教えてもらい、肉体改造や異業種交流会という名の合コンに没頭していた。料理やスイーツ作りにも励んでいる。

レン(岩田琉聖)は、金條可憐(木南晴夏)の家から両親の元に戻った麻央(星乃あんな)とテレビ通話。麻央にキャラ変した清一郎に会ってみたいと言われると、家では以前とあまり変わらないと答える。

可憐は、二階堂の店で清一郎の近況を教えられ、憧れの“まりあ様”がと嘆きながら帰宅。すると、編集者が待っていた。なんと、あいこではないか。あいこは、フリーの編集者として可憐を担当していたのだ。

二階堂たちから聞いた清一郎の状況を話した可憐は、あいこに戻りたければ戻れと告げる。だが、あいこにはもうその気はないようだ。

そんなある日、清一郎は二階堂たちとの異業種交流会に参加。向後があとをつけると、会場のレストランで可憐と鉢合わせ。可憐は合コンの取材を担当編集者に頼んだと向後に言うのだが、清一郎が来ていると知って大慌て。可憐はあいこに取材を頼んでいたのだ。

すぐさま、早瀬に声をかけられたあいこは、清一郎もいることを知る。そして、店内通路で2人きりで鉢合わせする清一郎とあいこ。あいこはフリーの編集者になったと告げ、清一郎に漫画は描かないのかと聞く。しかし、清一郎はあいこには関係ないと言い放った。

気を悪くしたあいこは、酒を飲みすぎて酔い潰れてしまった。あいこが目を覚ますと、誰かに背負われている。清一郎だ。慌てたあいこは降ろしてもらうと、清一郎は去って行く。

そんな清一郎を引き留めたあいこは、普通の生活や異業種合コンは楽しくないのではないかと尋ねる。楽しいと答える清一郎に、あいこは漫画を描いてほしいと食い下がった。あいこと清一郎とは言い争いになってしまう。

次の日、レンが学校から帰ると清一郎が置き手紙を残して姿を消していた。レンから話を聞いた向後や可憐、二階堂は心配する。あいこはレンを預かり、しばらくは金條家で暮らすことになった。

二階堂は向後に、清一郎から暇な時間を作りたくないのでいろいろなことをやっていると聞いたと話す。

しばらく後、金條との打ち合わせに向かうあいこの携帯に、向後から依頼したい仕事があると連絡が入った。向後によると金條からも許可をもらった仕事だと言う。

あいこが向後に指定された場所は、とある埠頭。こんなところで何を?と、あいこが訝しがっていると、一艘の船が近づいてくる。船から降り立ったのは清一郎だった。

驚くあいこに、仕事を依頼したのは自分だと清一郎は明かす。あいこの質問を遮った清一郎は、漫画を描けなくなったのは自分が天才だと悟ったからだと話しだす。天才なので漫画だけに集中して生きてきたが、あいことレンアイすることでルーティーンが変わって描けなくなったと言うのだ。

そこで、「銀天」を休載し、漫画を一切考えずに生きることにしたと続ける。そして、虚構と現実のバランスが取れる生活を手に入れたと言う清一郎に、あいこはそれでは漫画が描けるようになったのかと聞く。

しかし、清一郎は現実世界に居場所を見つけてしまったことで、漫画を描く意味を無くしたと答えた。

言葉が出ないあいこ。だが、清一郎はあいこと再会したことで、描きたいという衝動に駆られたと打ち明け、島に籠もって書き上げたと原稿をあいこに渡した。素晴らしい出来に感動するあいこ。

すると、清一郎はあいこに自分とレンアイしてくれと頼む。あいことレンアイして漫画も描く人生を生きたいと告げる清一郎。そんな清一郎に、あいこは抱きついた。清一郎はあいこがしているネックレスに気づく。1年前の誕生日に清一郎が用意したのだが、捨ててしまったものだ。レンが拾って持っていてくれたとあいこが話す。

その時、清一郎は今日があいこの誕生日だと思い出した。誕生日に良いセリフをあいこに言おうと思っていたのに、台無しだと嘆く清一郎。どんなセリフなのかと聞くあいこに、清一郎は「君のたった1人の『人生の相方』でいたい」と告白した。

そして、しばらく日が流れ…金條は早瀬と結婚。二階堂は伊藤由奈(小西桜子)とよりを戻す。そして、あいこは清一郎とレンの待つ刈部家へ帰って来た。

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