<Night Tempo コメント>
――『ラブ・ストーリーは突然に』のカバー・アレンジはいかがでしたか?
以前、Wink『淋しい熱帯魚』のリエディットを手がけたのですが、それと近い印象がありました。
音的にはキラキラしているのですが、歌詞は寂しい。そのギャップが面白いなと感じて、「よし、もっと寂しくしてみよう」と思いました。
日本の方は、寂しい曲が好きですよね。恋にあまり積極的ではない人が、仕事終わりに好きな人に連絡したとき連絡が返ってこなくて、1人でカラオケに行って、肩を落としながらこの曲だけを歌って帰る…そんなイメージをしながら仕上げました。
――令和に生まれ変わらせるにあたり、意識したことはありますか?
原曲へのリスペクトはもちろんありつつ、日本でとても有名な曲なので、同じものにならないよう、曲をいかに新しくするかということを悩みました。
月9ドラマ『東京ラブストーリー』(1991年/フジテレビ)を今回見直したのですが、その印象も頭に残ってしまって…。
これを自分の色にどう変えるかというところが少し難しかったです。でも、思ったよりいいものができて、やればできるんだということもわかりました(笑)。
一方で、冒険をするときに原曲の作詞・作曲の方にどう受け入れられるのかというのは気になります。でも、番組の内容もあわせてきっといいものになるだろうと。そう信じて、ぼくは自由にやらせてもらいました。
――ELAIZAさんの歌声はいかがでしたか?
歌唱力が高いです。歌は演技なんですよね。彼女は、芝居のキャリアも長いと思うんですけど、歌声がこの曲になじんでいるな、と。
歌うだけでいろんなイメージが浮かぶ方で、そこから僕はまたアイデアが浮かんで、あとから表現を足してみようだとか。とにかく、アイデアが浮かぶ歌声でした。
製作期間が短かったので、お互いの向いている方向が違うと時間がかかるのですが、彼女はしっかりと準備してきてくれて。偉いです。あ、だから“エライ…ザ”(笑)。
――Nigth Tempo×ELAIZAの『ラブ・ストーリーは突然に』は、3月13日に発売となります。
キラキラしたオリジナルとは音色がかなり違うものになっていますが、“チル”な雰囲気で歌詞を味わえるアレンジにしてみました。ELAIZAさんのヴォーカルで表現するこの楽曲を、新曲だと思って聴いてみてください。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
韓国でも恋愛バラエティは多いのですが、争いが多いなという印象です。僕自身、争いが苦手で…。
今回の番組は、争うのではなくて、美しいミュージックビデオを作るというコンセプトが、僕が曲を作るときのマインドと近いので、プロの方たちがそれを作ってくれると感じて、この船に乗ることになりました。
2つのカップルが僕の曲にのせてどんな画になるのか、僕自身楽しみです。みなさんも気楽に、ゆっくり、そしてドキドキしながら見られるコンテンツになると思いますので、ぜひご覧ください。