今一番ホッとする瞬間は「子どもと遊んでいるとき」

──本作はドタバタした伊藤家の様子も見どころ。吉田さんご自身の「最近ドタバタした出来事」があれば聞かせてください。

3歳になる子どもがいるので、常にドタバタしています。お風呂上がりに服を着るのがうっとうしいのか嫌がることがあって、それでもう、夫婦で大騒ぎしました(笑)。

ワーワーと走り回ったり、子ども番組を見ながら踊ったりしていて。やっぱり子どもが小さいと大変ですね。

特にオムツを替えるとか、普段ママがやっていることはママじゃないと嫌がったりするんですよ。だから僕は遊び相手になることが多いです。

──最近はどんな遊びをしていますか?

最近、小さなマイクを買ったんです。それを持って娘が玄関のほうからリビングに“登場”するわけですよ。そこで僕が「○○ちゃ~ん!イエーイ!」と声援を送ると、オリジナルの歌と踊りを披露してくれます(笑)。

最後に拍手を送ると、玄関のほうに引っ込んでいくのですが、しばらくして拍手をしながら名前を呼ぶと、また“登場”して、アンコールが始まるんです。でも、なんの脈絡もなく、突然その遊びをやめて、スマホで何か別の遊びを始めたりするんですよ。不思議ですよね。

予測不能の行動をするので翻弄されながら、毎日楽しんでいます。

──最近「おい!」と思った出来事はありますか?

うちのそばに交差点があって、車は一時停止しなければいけない標識が立っているんです。でもこの前、一時停止をしないでものすごいスピードで走り去った車を見かけて。ちょうどそのとき、高校生が死角にいたのに。

高校生は車が止まるものだと思っているのか警戒せずに歩いていたから、本当に危なかったんですよ。ギリギリ事故にはなっていなかったけど、車を呼び止めて「どういうことだ!」と言いたくなりました。

たぶん、運転者は標識が見えていなかったんだろうし、高校生も一瞬びっくりしていたけど何事もなく行っちゃったから、きっとここではよくあることなのかもしれないですが。もし自分の娘がその場にいたらと思うと怖くて。絶対に1人で道には出さないように心がけてはいますけどね。

──ドラマ、映画、舞台と忙しいなかで、一番ホッとできる瞬間はどんなときですか?

やっぱり子どもと遊んでいるときですね。『おいハンサム!!』の中で3人の娘がいますが、娘を思う源太郎の気持ちは、以前よりもリアルに感じられるようになった気がしています。

「娘が大きくなったら、こんなやり取りをするのかな」と想定しながら演じることもありますし。まだうちの子どもは小さくて、これからいろいろなことがあると思うので、そのときに源太郎のような愛情を持った接し方ができればいいなと思っています。

──できそうですか?

今のところできそうな気がしています。

今3歳の子どもを育てているのは20代、30代の方が多いですよね。人生のなかで本人も大変なことが多い20代、30代で子育てをするって、本当に大変だと思うんです。でも僕はもう60代ですから。だいたい人生を過ごしてきて、なんとなく「こんな感じだな」と見えていることも多くて、余裕をもって子どもと接することができるかなと思っています。

とにかく、これからの子どもの成長が楽しみですね。

撮影:今井裕治
スタイリスト:SAKAI
ヘアメイク:熊谷波江