<樋口耕平(撮影)コメント>
初めてBUAISOUにお邪魔したとき、最初に目についたのは、彼らの“青く染まった手”でした。のちに私も経験させてもらいましたが、一度染まると少なくとも1週間は色が落ちません。
そのまま食べ物屋さんに行くと「お兄ちゃん、藍染やるの?」と声をかけられたりして、彼らがあの手を誇りに思う気持ちが少しだけ理解できた気がしました。
今作の撮影では、その“青い手”をメンバーの成長や矜持の象徴として映像に織り込んでいます。
ナレーションなし、というのは民放のドキュメント番組ではあまりやらない手法ですが、私自身はこの作品を含め、撮影した直近4本の報道ドキュメンタリーのうち3本がノーナレ。
映像で物語ることの奥深さと難しさを今回も感じながら、BUAISOUのみなさんの言葉にできない魅力が伝わることを願っています。