<金城綾香(プロデュース)コメント>

監修をご担当してくださっていた先生方に、「印象に残っている患者さんは?」というお話を聞くと、ほぼすべての先生が、助けられなかった患者さんのお話をされます。

救えなかったお子さんのお話をされるときの先生方は、みなさんまるで今日起きたことかのように、生々しい悲しみを抱えていらっしゃるような表情をされています。

安田顕さん演じる植野先生にも、おそらくずっと心の中にいる患者さんがいるはずだと思い、今回の患者さんとお母さんのシーンを作りました。その中で、ずっと苦しみの中にいたお母さん役を演じていただくなら、絶対にともさかさんがいいと思い、オファーさせていただきました。

しこちゃん先生が学生であった日も、医師になった日も、小児科からPICUに移った日も、このお母さんは、変わらず病院に通っていたというときの流れを、素晴らしく胸に迫る表情で演じてくださいました。物語が続くことが許されれば、このお母さんのお話を描きたいです。