「役者を続けられているのは、作品に恋しているから」
――主演の見上さんの印象はいかがですか?
共演したいと思っていた方なので、ご一緒できてすごくうれしいです。毎回、新鮮な顔で、新鮮な声で、新鮮なお芝居をされる方だと思います。りのの暗い面もしっかり表現されているから、笑ったときに強いエネルギーを放つ。人間らしさを感じる、すごく素敵な方だなと思います。
僕が見上さんの年齢(23歳)だった3〜4年前は、自分の知識不足・経験不足が原因でなかなか実力を出しきれなくて、いつもピリピリしていました。「尖らないと芝居なんてできねぇ!」みたいな。必死だったんですよね。
でも、当時の僕には難しかったことを、見上さんはまるで息をするように、さらりとやっていて、「俺の尖ったこだわりは何だったんだろう…」と(苦笑)。見上さんは考え方が大人なところが素敵ですし、それがお芝居にも表れているのだろうと思います。
――“直球の恋愛映画”である本作に携わって思う、佐藤さんの恋愛観を教えてください。
恋って人に対してだけではなく、物や仕事に対してもあると思います。僕が役者を続けられているのも、たぶん作品に恋をしているから。嫌なことや、しんどいことが多少あっても、恋だから諦めきれないんですよね。追いかけている自分が好きというのもあるし、ちょっとした依存とも言える。でも、それが踏ん張るパワーになっている気もします。
――りのも一直線に“追いかけるタイプ”ですが、共感できる部分はありますか?
めちゃくちゃ共感します!僕も、好きな相手がいたらもう一筋です!
――松居監督にも「一緒に仕事をしたい」と、自ら連絡したわけですものね。
はい。僕はそれしかできないので。当たって砕けたいんですよね(笑)。当たりに行きたい先がある、いつか一緒に仕事をしたいと憧れる監督がいるって幸せなことですよね。あぁ、なんていい話(笑)!