染五郎「主演である父(松本幸四郎)の力になればと思って撮影に臨みました」
舞台挨拶後半には、4人の大人役を演じたキャスト(幸四郎さん、中村さん、山口馬木也さん、原沙知絵さん)から、それぞれへの手紙が読み上げられるというサプライズが。
父・幸四郎さんから「銕三郎に愛情を降り注いで演じ抜いた染五郎、頼もしかった」と称えられた染五郎さんには、会場から盛大な拍手が送られました。
これに対して染五郎さんは、「もうちょっと書いてほしかったですけど(笑)、うれしいですね。『本所・桜屋敷』も『血闘』も、銕三郎時代にフォーカスされたことは過去になく、不安もありましたが、とにかく主演である父の力になればと思って撮影に臨みました」。
続けて「いつの時代の方にも共感していただけるような人間ドラマが描かれている作品ですし、映像の美しさ、風景の奥行、日本人ならではの美的感覚がつまっている作品です。職人が集まって作った職人芸の結晶ですので、若い世代にも観ていただきたいです」と力強くコメントしました。