<村瀬健(プロデュース )コメント>
古川琴音さんのことは、何年も前からずっと気になっていました。
なんともいえない特別な空気を身にまとっていて、彼女が画面に出てくると、いつも決まって吸い込まれるように彼女に目が行ってしまい、いつの間にか目が離せなくなっているのです。
なんともいえない不思議な魅力を持った女優さんだなぁと、いつも思っていました。どことなく不安定で捉えどころがないのに、気がついたら彼女が演じる役に感情移入している、そんな経験が何度もありました。
今回、古川さんに演じていただく水季は、まさに不思議な魅力を持った女性です。何を考えているのかわからなくて、突拍子もないことを言い出しては答えに困らせる。
夏は、そんな水季のペースに巻き込まれ最初は戸惑うのですが、それがいつの間にか心地良くなっていきます。古川さんが醸し出す不思議な雰囲気が、そんな水季にぴったりだと思ったのです。
そして水季は、大学在学中に夏との子を身ごもり、夏には何も言わずに一人で母になる人生を選びます。
母になることを想像していなかった女性が母になる。僕は、古川さんには少女のような雰囲気があると感じていました。
水季もどこか少女のような雰囲気を持っており、その雰囲気を纏(まと)ったまま母になろうとする女性です。
古川さんが纏(まと)っている空気が水季というキャラクターにリアリティをもたらしてくれると思い、この大切な役をお願いしました。
すでに撮影が始まっているのですが、古川さんの水季は想像以上の素晴らしさです。水季が今はもうこの世にいないと思うと、いつも苦しい気持ちになります。
古川さんだから出せる、特別な空気を纏(まと)った水季にご期待ください。