杉野遥亮、岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二が現場で担う“役割”は?

――ご自身の役柄について、どのように捉えていますか?

杉野:歩は失敗するし、間違うこともありますが、自分が思った道をちゃんと進む人なので、僕もそこに共感します。そんな歩が愛される人物になればと思いながら演じています。

岡崎:典子は、芯が強い女性ですね。明るくて快活で、自分が思ったことをパッと言える。その一方で、周りをよく見ていて、人と人とのバランスを取っているんです。あと、後半で家族との問題も出てくるので、そこを丁寧に演じられたらと思っています。

杉野:歩と典子の関係も描かれますよね。

岡崎:そう、しんちゃんも含めて3人は幼なじみなので。

宮澤:玲は国内山岳看護師の資格を持っていて、幼いころから山とともに生きてきたけれど、大きなトラウマになる事件が起きたことによって山との向き合い方がわからなくなってしまったんです。

山に登らない私が演じるうえで、必死に体力作りすることと、たくさんのリサーチをすることでしか近づけないと思いつつ、玲の中にすごく真面目で、まっすぐでピュアなものを感じました。彼女の感情の揺れ動きや成長、変化を、回を追うごとに表現していきたいですね。

向井:僕が演じるしんちゃんは、バツイチ子持ち。こういう役は初めてなので、チャレンジではありますね。明るいけど、重いものも背負っているキャラで。自分と似た部分があったりなかったり…。

宮澤:どっちなんですか(笑)?

杉野:確かに、向井さんが結婚してる役って、意外ですよね。

向井:そういうところを、うまく見せたいと思っています。

――向井さんが“ムードメーカー”という話もありましたが、みなさんご自身は、4人の間や現場でどういうポジションでありたいと思っていますか?

向井:これは難しい質問ですよ!自分からなかなか言うことやないから…。

宮澤:そうですよね!

向井:恥ずかしいですけど、みんな言ってみましょうか!僕は、ムードメーカーと言っていただけたので、ドラマの中のしんちゃんみたいに、現場のオフのところでもそうなればいいなって。

岡崎:私は麻酔科医の役なんですけど、麻酔科医って患者さんの状態を把握する全身管理をする役割なので、全体を引きで見ているんですよね。現場でも、客観で見られたらいいのかなと。自分のことで精いっぱいではあるんですけど、そういられたらいいなという願望も込めて。

杉野:僕は、芝居に集中するために1人でいたり、静かにしていたりすることが多いんですけど…今回はロケが多くて、スタッフさんはロケハンで片道5時間かかるような場所に行って体力を使っているから、差し入れは多めにしたいなと思っています。

向井:撮影の初日も差し入れしてくれてましたよね。大事ですよ、そういうの!

岡崎:たい焼きでしたよね。

宮澤:うん、おいしかった!

向井:お互い、恥ずかしいことも言い合ったし(笑)、みんなでチームワークよくやっていけたらいいですね!

杉野:頑張りましょう!