波瑠さんが、『ザ・ノンフィクション「花嫁のれん物語~能登で生きる家族の18年~」』)(7月28日14時~/フジテレビ※関東ローカル)のナレーションを担当します。

収録後には、今回が初『ザ・ノンフィクション』となった波瑠さんにインタビュー。ナレーションを読んでの感想や、映像の内容にちなみ、自身が岐路に立ったときの考え方などについて聞きました。

大地震で創業以来最大の危機…能登の家族の18年の記録

2024年1月1日、能登半島を襲った大地震。各地で大きな被害が出るなか、番組が18年取材を続ける、七尾市の和倉温泉・多田屋も甚大な被害を受けていました。

創業140年の老舗旅館「多田屋」。

地震発生時に館内にいた約150人の宿泊客、従業員を全員避難させ、安堵(ど)したのもつかの間…若女将の弥生さん(46)が目にしたのは、信じがたい光景でした。

天井が落ち、至る所に入った亀裂、七尾湾に面した自慢の大浴場や、客室の露天風呂も無残な姿に…。

嫁ぎ先の仏間に掛けられた「花嫁のれん」をくぐって嫁入りするという能登のしきたりに倣(なら)い、弥生さんが多田屋に嫁いだのは18年前。若女将として、夫で社長の健太郎さんとともに、さまざまな困難に立ち向かってきました。

花嫁のれんをくぐる弥生さん(左)

しかし、今回の震災では、再開のめどはまったく立たず、不安な気持ちばかりが募っていました。

そんななか、多田屋の再建だけでなく、和倉温泉の復興プロジェクトリーダーとしても、各地を駆け回っていた健太郎さんは、ある決意を固めていました。

左から)弥生さんと健太郎さん

それは、父親たち先代が築き上げてきた高級温泉旅館からの決別…。震災からの復興を機に、まったく新しい宿泊施設として生まれ変わるというものです。

その強い思いに、健太郎さんに付いていこうと覚悟を決める弥生さんですが、会長である父からは疑問の声が…。

多くの試練を乗り越えながら、能登の地で老舗旅館を守ってきた家族の18年の記録。