『劇映画 孤独のグルメ』の公開(2025年1月10日(金)全国公開)を控えた俳優の松重豊さんが、爆笑問題の太田光さんと対談。
同世代(松重さん・昭和38年生まれ、太田さん・昭和40年生まれ)のふたりが、一流同士だからこそ語れる「これまでとこれから」について、想いをぶつけ合いました。

太田「松重さんは、もう親友」

番組『太田光のテレビの向こうで』(BSフジにて2025年1月4日(土)午後3時~3時55分放送)で対談を行った太田光さんと松重豊さんは、2024年秋、ドラマ『孤独のグルメ』の特別編で共演。
撮影の合間には、松重さんが学生時代、太田さんの母校・日大芸術学部の演劇仲間と親しかったことを話していたそうで…

太田:撮影のとき、いろいろ話して、同じ頃に江古田にいて、割と好きなのも、久世さんのドラマが好きだって話も盛り上がったし、これはちょっと俺、松重さんともしかしたらもう親友だなと思って。

松重:本当にだから、近い所にいたし、見てるもの、見たい景色も多分、近いんだろうなと思うし。
で、僕らはあの頃、そういう先輩たちに憧れて、こういうドラマやりたい、こういう映画やりたい、こういうお笑いやりたいとかって言っても、もう先輩たちどんどんいなくなっちゃって。

昭和の終わり、同じものを見ていたというふたりですが、第一線を走る今、ともに感じている「責任」があると語り…

太田:例えば俺らの頃って、テレビ出なきゃ話になんなかったわけですよね。

松重:本当にそうですね。

太田:だけど今、お笑いの若い芸人さんはYouTubeで自分のチャンネル持ってんですよ。それが結構もう、何百万とかっていう再生で割と食っていけちゃうんですよ。
だから、「あんま、別にテレビはどうでもいいです」って言う若手も結構いるみたいですよね。
それは逆に言うと、松重さんとか俺たちの、特にお笑いなんかは、俺、ツービートに憧れて、ひょうきん族があって、さんまさんとか、たけしさんとか、タモリさんとか、ああいうのやりたいなと思ってやってきたんだけど、結局、俺がそこまで憧れてるものを自分たちの世代が作れなかったのかなっていうのはちょっと。

松重:だから本当に、日本経済もそうだけど、30年失われた時代に丸かぶりしてんのが俺らの世代で、責任結構重いんすよ。

太田:重いですよね。

松重「リタイアするなんて言えない」

自分たちの世代は「何もできていない」と語るふたりですが、それは「これから」への決意でもあるようで…

松重:俺らが何にもしてなかったから、「こんなに他の国に置いてかれちゃってんじゃねえかよ」って全てにおいて言われてるから、このままのうのうと、「もうこれからリタイアして老後です」なんて言えない感じがするんですよ。

太田:言えないよね。

松重:今までやれなかったものをもう一回きちんと整えなきゃいけないっていう。

太田:それはうれしい、松重さんがそう言ってくれるのは。

『劇映画 孤独のグルメ』2025年1月10日(金)全国公開 ©2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

松重:それがだから、例えば映画だったり、せっかく僕らが40年間現場で見てきた部分の感覚で、こうしたらいい、ああしたらいいっていうことだけでも修正できればっていう。

太田:確かにね。やっぱりわれわれの世代、ちょっとこれ、なんかもうちょっとひっくり返さないと・・・。

松重:誰かが。

太田:終われないよね。

と、自分たちの世代の「これまで」を総括しながら、「まだ終われない」と今後への意欲的な言葉でしめくくってくれました。

新年2025年1月4日(土)午後3時にBSフジで放送される番組
『太田光のテレビの向こうで』での対談では、このほかにも、監督も務めた松重さんの『劇映画 孤独のグルメ』に賭ける想いやコンプライアンスの時代に表現者が抱える葛藤など、奥深い話を「もう親友」というふたりらしく楽しく語り合いました。

【番組概要】
『太田光のテレビの向こうで』
2025年1月4日(土) 15:00~15:55 BSフジにて放送
出演者: 太田光(爆笑問題)、松重豊(ゲスト)