――久しぶりに江端家のセットに入ったときの感想を聞かせてください。
芳根:「この家、この家!」ってなりました(笑)。クランクインまではちょっとドキドキしていましたが、お着物を着て、ヘアメイクをしていただいて、あの家に行って、隣に瀧昌様がいて…その瞬間にスッと戻れました。いろいろなものが一気によみがえってきて、それまでのドキドキは初日に飛んでいきました。
普段は、セットでの撮影初日ってすごく緊張するんです。私自身は初めて足を踏み入れる場所でも、演じる役にとっては自宅や職場など、毎日当たり前のように過ごしている場所であることが多い。「ここが日常なんだ」と自分の中に刷り込んでいかないといけないので、「ここはどんな場所で、何がどこにあるんだろう?」と隅々まで確認するんです。
でも今回の江端家は、「私たちの本当の日常が帰ってきた」という感覚で、大きな安心感がありました。
本田:続編という形で、もう一度同じ役を演じさせていただくのは初めてなので、とてもありがたい反面、初日はすごくドキドキしていました。前作のときに感じていたことを、撮影から1年以上経った今も変わらず持ち続けて、瀧昌として『めおと日和』の世界にすぐ戻れるのか、不安でした。
初日の撮影は、なつ美さんとのシーンからでした。それまで「どうなるかな、無事にできるかな…」と心配でモヤモヤしていたものが、なつ美さんと話した瞬間に「あ、これだ!」という感覚になって。すぐに「もう大丈夫。これから楽しみだな」という気持ちに変わりました。
芳根:懐かしの、かれいの煮付けもあったたしね(笑)。
本田:前作にも登場した煮付けの、おいしそうな香りがただよっていました。
芳根:今作のセリフにもあるのですが、匂いってすごく記憶に残るんですよね。私たちも、かれいの煮付けで実感しました。「この匂いは…!」って(笑)。
本田響矢 ティザー映像撮影で急に不安に「初日どうなっちゃうんだろう…」
――香りまで前作のまま、という“変わらない環境”も安心感につながっていますか?
芳根:スタッフさんもほとんど前作と同じ方々ですし、見える景色が変わらないことって、こんなにも安心できるんだと思いました。
ただ、本編の撮影前、ティザー撮影のときはドキドキしていました。お互い、まだほかの作品に入っている時期だったので、気持ちの切り替えが追いつかず、ちょっとポワポワしちゃって(笑)。だからこそ余計に、「本編は大丈夫かな?ちゃんとなつ美に戻れるかな?」と不安でした。でも、あのセットに入ったらすぐに戻れました。
――本田さんは、ティザー映像の撮影の手応えはいかがでしたか?
本田:(瀧昌の口ぐせ)「問題ありません」が、自分の中ですっごくふわふわしていて(苦笑)。
芳根:本田くんでも瀧昌様でもない、新しい人物の「問題ありません」になっていて、聞いた瞬間「誰だろう?」って思いました(笑)。
本田:僕も急に不安になって「本編の初日どうなっちゃうんだろう…」とドキドキしました。でも、いざ撮影が始まってみたら全然そんなことはなくて、大丈夫でした(笑)。
撮影:河井彩美
<『波うららかに、めおと日和』前シリーズはFODで全話配信中!>

