<あらすじ>
世界的な評価を得ながらも創作への情熱を失い、山奥のアトリエで家具の修理を請け負いながら孤独に暮らす職人・柊恒一(吉田鋼太郎)。
ある日、就職活動中の大学生・守谷夏樹(中島颯太)が、「祖母の大切なものを壊してしまった」と、割れたウイスキーグラスを持って訪ねてくる。
一度は追い返そうとする柊だったが、夏樹の祖母・薫が、かつて本心を伝えられないまま別れた幼なじみだと気づく。
そのグラスは、柊が若き日にイタリアへ旅立つ前、「帰国したら一緒に飲もう」と薫と交わした約束の品だったのだ。
「元通りにならなくても、傷ごときれいにしてほしい」――。
夏樹のまっすぐな言葉に動かされ、柊はグラスを金継ぎで修復することを決意する。
割れたグラスの欠片を丁寧につなぎ合わせる時間を通して、過去にとらわれ新作を作れずにいる柊と、カメラを仕事にするか迷う夏樹は、世代を超えて少しずつ心を通わせていく。
やがて、柊と薫の間にあった40年前の約束と、ある真実が明らかになり…。
