舞台『僕らの時代じゃない』の取材会が9月14日に行われ、森田剛さん、鈴木杏さん、峯田和伸さん、そして、作・演出の三浦大輔さんが出席しました。

本作は、居酒屋を舞台に、結婚式で再会した高校の同級生3人による些細でとりとめのない会話から、「時代」の真意、「人間」の根源的な存在意義に迫る作品です。

左から)三浦大輔、鈴木杏、森田剛、峯田和伸

舞台『僕らの時代じゃない』稽古開始から約1週間「順調です!」

稽古が始まり約1週間ほどという本作ですが、口を揃えて「(稽古は)順調です」と語る4人。

森田さんが「いいペースで進んでいて、今日からじっくりやっていく感じ」と言うと、鈴木さんが「ここまで土台を固めることができた。ここから、もっと深く濃くしていく第2ラウンドのような稽古が始まる」と付け加え、峯田さんは「頑張ります」と意気込みます。

三浦さんの演出を受けた感想を聞かれると、森田さんは「丁寧な方です」と率直な感想を。続けて「三浦さんにも、この作品にもエネルギーを感じます」と明かしました。

鈴木さんは「最初はどういう感じで稽古が進むのか緊張していましたが、“初めまして”とは思えないくらいリラックスしています」とのこと。また、「役者と並走してくださる演出家なのかなと。何があっても相談しやすいです」と、三浦さんの印象を。

三浦さんの作品に出演するのは、今回が3度目となる峯田さんは「4年ぶりくらいに三浦さんの稽古場に入って、独特の緊張感があって…『あー帰って来たな』という感じがします」と、しみじみ語りました。

キャスト3人の印象を聞かれた三浦さんは、「人間的な魅力を持っているお三方。立っているだけで引きつけられる。その人間力に委ねた部分もあるので、助かっています」と、絶賛します。

初共演となる3人にお互いの印象を聞くと、森田さんは「会う前から楽しみで、会ってからも楽しくて。余計なことを考えず、2人を信じて、信じてもらって最後まで楽しみたい」とコメント。

鈴木さんは「お2人とも、そこにいるだけで“生き物として面白さ”を持っている。峯田さんはセリフを言うだけで説得力がありますし、森田さんは求心力がある」と、笑顔で語ります。

さらに続けて「2時間ちょっと、3人だけのお芝居で、日々何かしら起こると思うんですけど、この3人だったら乗り越えられるという安心感があります」と、すでに信頼関係を築けていることを感じさせるコメント。

峯田さんは「森田さんとはしゃべらなくてもわかり合えている感覚がある。そういう感覚の人と仕事できるのがうれしい」と、にっこり。また、「鈴木さんは、役柄的に最初はシャッターを下ろしているんですけど、お酒が入るとバーッと言ってくれて、それがすごく気持ちいい」と、稽古を経た印象を明かしました。

現在、どのように関係性を築いているかという質問には、揃って「うーん…」と悩む3人。三浦さんも含め、食事に行ったことはあるものの、それ以外に親交を深めることは特に何もしていないとのこと。

そんななかでも喫煙者という共通点があるそうで、「1日に4~5回、休憩時間があるので、喫煙所でちょっと話をする」と言う峯田さんの言葉に、うなずく森田さんと鈴木さん。

鈴木さんは「意外とそこでコミュニケーションが取れています。あとは、セリフを覚えなければいけなくて、まだ余裕がないですね」と付け加えます。

森田さんも「普段のやりとりは関係ないかもしれない。三浦さんのセリフをぶつけて、それを受けて関係が築けている気がします」と語り、役者としてのコミュニケーションを大切にしている様子でした。

森田剛・鈴木杏・峯田和伸が思う“40代” そして3人が常に軸に持っているもの

本作では40代の同級生3人の姿が描かれますが、「自身が思う40代」という質問も。森田さんは「1年があっという間。自分のできることとできないことがわかってきて、『これでやっていくしかない』という諦めみたいなものもある。でも、子どもの頃には思ってもいなかった奇跡的な楽しいこともある」と、今感じていることを明かします。

鈴木さんは来年40歳を迎えるとのことで、「『40代楽しいよ』と言う先輩が多かったので楽しみです」とにっこり。

峯田さんは「衰えていくところは衰えるので、生き残ったものをどう大事にできるかなって考えています」と、楽しそうに語りました。

さらに、「自身のなかで大切にしている軸はありますか?」という質問には、森田さんが「ない。流されていく感じが好きだし、根っこの部分は変わらないので」と即答。

鈴木さんは「平和な職場環境。どんな作品でも作る現場がいい状態であったほうが、いいものになると思っているので」と言います。

峯田さんは「ずっとブレブレで」としつつ、「それでも何とかなってきたので、それでいいんだな、と。周りの人が何とかしてくれるというか…何とかしてもらえるような自分でいたい」と、思いを明かしました。

役柄については、現在発表されている以上のことは、あまり明かせないといいますが、三浦さんは「演劇は生で見てなんぼ。このタイミングでしか上演できない台本だと思いますし、たぶん再演もできない。演劇は終わったらなくなっちゃうので、(この機会を)逃さず来ていただきたい」とアピール。

続けて森田さんが「劇場に来て楽しんでもらいたい」とシンプルに言葉を加え、鈴木さんは「客席と舞台の精神的距離が近い作品。いろいろな気持ちになっていただけると思いますし、見終わったあとにスッキリするかな?どうかな?と、人によって体感が変わると思うので、ぜひ劇場へ」とコメント。

最後に峯田さんは「三浦さんと僕ら3人で(いい作品にして)、すごくところまで行きたいです」と語り、会を締めくくりました。