今、ネット上で多くの感動の声を呼んでいるのが…木材の中にきらめく“宇宙空間”。
2024年8月24日にSNSに動画が投稿されると、再生回数約600万回、14万を超える「いいね」(8月27日時点)がつく、大バズリ状態になっている、アート作品です。
2つに割ると…その輝きが別の色に変化!
これは「木」と「樹脂」を組み合わせ、極限まで磨き上げた「ウッドレジンオブジェ」と呼ばれるもの。
制作したのは、工芸作家のm.a.woodさん。
工芸作家 m.a.woodさん:
透明度をとにかく出したい。
景色とかを閉じ込めている作品が多いので、より鮮明に見せたい。
「透明度」と「表面のつや」にこだわり抜く、m.a.woodさん。
その象徴的な作品が卵型のオブジェ「ドラゴンエッグ」です。
工芸作家 m.a.woodさん:
「とある星」という作品名なんですけど、どこかにこんな星があるんだろうなというイメージで作りました。
卵の中に、世界に一つの絶景を閉じ込める「ドラゴンエッグ」。
一体どうやって制作しているのでしょうか?
『ノンストップ!』は、ドラゴンエッグができるまでの動画を入手しました。
まずはカットした木を研磨し、角度や光によって色味が変化するラメを塗ります。
続いて、型に木をはめ、レジンを流し込み固めます。
その後は…研磨、研磨、ひたすら研磨…。
制作動画では荒さの異なる13種類ものサンドペーパーで成形しながら、徐々につやのある透き通った作品に仕上がっていきます。
1つの作品の制作期間は、1週間を超えることもあるといいます。
時間と手間がかかる「ドラゴンエッグ」。
心が折れることはないんでしょうか?
工芸作家 m.a.woodさん:
磨きあがった瞬間がものすごい達成感で、逆に辞められないぐらいです。
しかし、丹念に磨き上げた末の最終段階で、“ある事”に気づくこともあるようで…。
工芸作家 m.a.woodさん:
ゴミとかホコリとか…僕、猫を飼っているので、猫の毛が入ったりすることがあるんです。
最後、クリアになった時に気づくこともあるので、最初の段階でなるべくホコリ・毛が舞わないように気をつけながらやっています。
“手のひらに乗る宇宙”という神秘的な作品を届けるm.a.woodさん。
今後はどういった作品を作りたいのでしょうか?
工芸作家 m.a.woodさん:
「ドラゴンエッグ」(という名前)にしては今のところ小さ過ぎるので、工房に入りきらないぐらいの作品を作りたいというのがあります。
(ノンストップ! 2024年8月27日放送より)