「FIFAワールドカップ2026」に初出場を果たし、粘り強い守備でスペイン、ウルグアイといった強豪と互角に渡り合い世界中を熱狂させたカーボベルデ。
スーパーセーブが話題となった大躍進の立役者、GKのヴォジーニャ選手(40)のSNSのフォロワーが、5万人から数日で1750万人(※)に爆増したことも世界的なニュースになりました。
(※)7月11日現在では、2850万人超
©ゲッティ
実は、『ジャンクSPORTS』(フジテレビ)は、グループステージ初戦のスペイン戦の前、つまり、一躍注目を集める前に、カーボベルデ入りしていました。
このアフリカの小さな島国は、日本との縁も深い、大の親日国。歩けば「日本人か?」と声をかけられ、すぐに仲良くなれるといいます。
「ノーストレス」を合言葉に生きる人々と過ごすなかで、蜜谷浩弥チーフプロデューサーは、人生観までもが揺さぶられたと語ります。現地で見たW杯の興奮の裏側、英雄・ヴォジーニャ選手を支える国民の思いなどを聞きました。(取材:7月3日)
【関連記事】カーボベルデってどんな国?日本人親善大使が魅力を紹介
「人生観が変わった」カーボベルデ現地に密着で感動!『ジャンクSPORTS』CPが明かす
――まず、なぜカーボベルデ共和国(以下、カーボベルデ)躍進の前に、現地で取材をしようと考えたのか、教えてください。
『ジャンクSPORTS』でFIFAワールドカップの2時間スペシャルの事後特番をやると決まった際、ギリギリまで調整が必要な生放送に対応するために、VTRをいくつか用意しておかないといけない、ということになりました。
そこで、『ジャンクSPORTS』で取り上げるべきこと…日本人が見て、興味がわくような有益な情報を出せないか、とリサーチをするなか、カーボベルデという北西アフリカの沖合の大西洋に浮かぶ人口60万人くらいの小さな国がワールドカップに初出場するらしい、と知りました。
どんな国かと調べてみると、日本から出たマグロ漁船の大西洋上の中継地点になっている国で、すごく親日らしい、と。(さらに50年の国交があり)日本がお米を送り続けていることから、米食が主で、魚もよく食べるので、お寿司屋さんもたくさんあるという。
我々からすると地球の反対側の、建国51年目の若くて小さな国がなぜそんなに強いのかと気になりましたし、しかも、その国が日本とのつながりもあり、縁も深いということで、ちょっと調べに行ってみようかとなりました。
あまりの親日ぶりにうれしくなって「僕らもこの国を知らなきゃ」と
――渡航は36時間かかったそうですが、どういう経路で行くのでしょうか?
僕の場合、まずドイツへ行き、その後、ポルトガルのリスボンからカーボベルデに入りました。当初は中3日の滞在予定で、グループステージ初戦のスペイン戦を見たら帰国しようと考えていたんです。だけど、現地に行ったら、すごく面白くて。だって、ただ歩いているだけでほぼ全員の人に声をかけられるんですよ。みんながワーッと寄ってきて、前に進めないくらい。
海外で囲まれると、「これを買ってくれ」とか、押し売りのように声をかけられることもありますけど、そうではなく、「おまえは、ジャポネ(日本人)か?」って聞かれるので、そうだと答えると、「おお!ブラザー!イエス!」みたいな感じ(笑)。
それでちょっとしゃべると「日本って素晴らしい国なんだぞ、おまえ本当にわかってるのか?」と。「米も送ってくれたし、ほかにもいろんなことがあった」ってずっと力説される。
そうすると、やっぱりうれしい気持ちにもなって、僕らもこの国を知らなきゃ、と思うようになりました。
それから、ヴォジーニャ選手の弟さんやお母さんと話すこともできましたし、ひょんなことから、現地に1局だけある国営放送の番組に『ジャンクSPORTS』の宣伝を兼ねて生出演することになったんです。
局側に「番組の宣伝もさせてもらえますか?」と聞いたら、「全然いいよ!」という感じで快諾してくれて、スタジオでもいろいろなところを案内してくれました。
そこでも、「なんでカーボベルデに注目してくれたの?」とか「カーボベルデに滞在してみてどう?」とか、あれこれ聞かれたので、取材することになった経緯、現地でみなさんがどんどん話しかけてくれてうれしかった、ということを答えました。
