水上さん&ユンホさんが振り返る撮影の思い出から、二人がどれほど真剣に向き合っていたかがうかがえます。そして、作品全編を彩っているのが息をつく暇もない壮絶なアクション。過酷なシーンに挑むため、どのような準備を重ねたのかを尋ねると…

ユンホ 転倒をクールな表情でごまかすも「実は痛かった(笑)」

――激しいアクションに挑むため、どのような準備をしましたか?

ユンホ:アーティストのユンホと俳優のユンホにはちょっとした違いがあって、アーティストのときはダンスのために体を絞るようにしていますが、今作では刑事役。タフで厚みのあるシルエットが説得力を生むと思ったので、まずは体格を調整しました。

『犯罪都市』シリーズの刑事って、見た目からすごくワイルドなイメージがあるから、立っているだけで「この人はタフだ」と伝わるような体つきにしたかった。普段よりガーッと食べて体をつくりました。増量するのは正直、痩せるよりきつかったです。

水上:体重を増やすのってきついですよね。

ユンホ:そうそう!

水上:僕は限られた時間の中で、調整をしました。作品を観ていただくと一目瞭然ですが、福士さんがずば抜けて素晴らしい肉体づくりをされていて感服しましたし、強烈なヴィランとして映ると思います。

――アクションが大きな見せ場となっていますが、撮影の裏側を聞かせてください。

ユンホ:練習はお互い大変だったよね。水上くんのリハーサルを見ていたら、プロレス技を本格的にやっているし、ワイヤーアクションまであって「これ、本当に大丈夫なの!?」って(笑)。

水上くんが全力でとり組んでいる姿を見て、「俺も負けていられないぞ」と刺激を受けましたし、そのシナジーのおかげで、オム・ギジュンさんとのバトルシーンを頑張ることができました。

『TOKYO BURST-犯罪都市-』より

水上:以前にもアクション映画に出演した経験があるものの、作品ごとにアクションにも個性があるので、毎回、一筋縄ではいきません。その中で僕が考えるのが「なぜ拳を振るうのか」という意味がしっかり、かつ、面白く描かれていないとアクション映画として成り立たないということ。

ジャッキー・チェンさんをはじめとする、アクション映画というジャンルの礎を築いた方たちの功績があって現代の作品がより豊かになっていると思うので、作品の中でアクションを要素としてどう扱うかが大事だと捉えています。

『TOKYO BURST-犯罪都市-』より

今回の作品で特に印象に残っているものだと、福士さんと戦うシーンで、当然ですけど実際には(パンチやキックなどを)あててはいなくて、だけど、アングルによってはそれがバレてしまう場合もある。

僕が演じた相葉は石頭という設定で頭突きをするシーンが多く登場するのですが、撮影後半だったかな。思いきって振りかぶった瞬間に目線がブレてしまい、福士さんのアゴを直撃しちゃったんです。福士さんは「大丈夫だよ」と言ってくださいましたが、自分の練習不足を否めない瞬間でした。

――実際、ご自身でも石頭と感じることはあるのですか?

水上:いやぁ、どうなんですかね(苦笑)。わりと昔から何かが頭に当たることが多くて、親が命を心配してしまうくらい頭を打つ事故にあったこともありましたが、今、こうしてここにいるということは石頭なんじゃないでしょうか。

『TOKYO BURST-犯罪都市-』より

――一方のユンホさんは、長身を活かしたスピーディな蹴りがカッコよかったです。

ユンホ:僕が演じたチェ・シウはテコンドーキックというか回し蹴りが得意で、僕自身もキックボクシングや合気道の経験があるので、内田監督と話し合いながらアレンジを加えて本番に臨みました。

水上くんと初めて一緒に撮ったシーンで勢いがつきすぎて、すべってしまったことがあったんです。初対面だったから「大丈夫、全然問題ない」とクールな表情でごまかしたけど、実はちょっと痛かった(笑)。でも、完成した映像はとてもカッコいい映像に仕上がっていたのでよかったです。

『TOKYO BURST-犯罪都市-』より

――特に苦戦した、大変だったアクションシーンについて教えてください。

水上:僕はやっぱり頭突きですね。先ほどもお話ししたように、振りかぶるとカメラがどこにあるのかわからなくなることがあって、その状態で内田監督から「もう少し豪快にいってほしい」などのリクエストがあり、ちょっと苦労しました。

ユンホ:僕はクライマックスでオム・ギジュンさん扮するキム・フンと死闘を繰り広げるシーンで、ちょっとした葛藤があったんですよ。というのは、途中、ナイフでお腹を刺されてダメージを受けているはずなのに、何事もなかったかのように闘い続ける。刺されていたら、普通こんなに闘えないだろって(笑)。

だけど、内田監督と話して「これはアクションエンターテインメントだから、多少のデフォルメがあってもいい」となって、ダメージをどのくらい表現するかが難しかったです。

実はあのシーンはオム・ギジュンさんに何度も刺されたうえに「蹴りを見せてくれ」という監督のオーダーもあり、もっと長いシーンになっていたのですが、生身の人間がそこまで刺されていたら「すでに死んでいるんじゃ?」ということで、少しだけコンパクトになりました。

撮影:河井彩美
ヘアメイク:水上さん=Chie(H.M.C)/ユンホさん=中島康平
スタイリング:水上さん=藤長祥平/ユンホさん=佐藤修一

<作品概要>

映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』
公開中

監督:内田英治
脚本:三嶋龍朗、内田英治
音楽:小林洋平
アソシエイトプロデューサー:マ・ドンソク

出演:水上恒司、ユンホ(東方神起)、渋川清彦、青柳翔、ヒコロヒー、上田竜也、パク・ジファン、鶴見辰吾、ピエール瀧、オム・ギジュン、福士蒼汰

主題歌:THE RAMPAGE『BLACK TOKYO』(rhythm zone)

製作:「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ
製作幹事:HIAN
配給:KADOKAWA/BY4M STUDIO
配給協力:MAJOR9

(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ

公式ホームページ:https://movies.kadokawa.co.jp/tokyoburst/