綾瀬はるかさん&千鳥・大悟さんがW主演を務める映画『箱の中の羊』に、熱狂的なスタンディングオベーションが沸き起こりました。
第79回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で公式上映された本作(インターナショナルタイトル:『Sheep in the Box』)は、是枝裕和監督の8年ぶりとなるオリジナル脚本による最新作。少し先の未来を舞台に、息子を亡くした夫婦(綾瀬さん&大悟さん)が、息子と同じ姿や声を持つヒューマノイド(桒木里夢さん)を迎え入れることから始まる物語です。
9分間のスタンディングオベーション!綾瀬はるか&大悟&桒木里夢が喜びを分かち合う
フランス時間の5月16日(土)に向かえた公式上映では、是枝監督をはじめ、綾瀬さん&大悟さん、桒木さんが華やかなレッドカーペットを歩き、会場内で大きな拍手で迎えられた後、着席し上映が開始。
上映中には涙を流す観客の姿も多く、また、大悟さんのセリフに客席から何度も笑い声が上がるなど、会場は作品の世界観に深く引き込まれていました。
上映後、2,300人もの観客を収容する会場からは割れんばかりの拍手がおこり、9分にもわたる熱狂的なスタンディングオベーションが続くと、是枝監督は少しホッとしたような表情を見せながら、大きく会場内を見渡し、すぐに綾瀬さんと大悟さん、桒木さんに握手を求め、喜びを分かち合いました。
4人は、嬉しそうにお辞儀をしたり、胸に手を当て、笑顔で手を振り返すなどしながら称賛に応え続けるなど、『箱の中の羊』が多くの観客に届いた手応えを確かめ合い、互いを称え合う場面も。
また、会場にはケイト・ブランシェットの姿も見られたほか、ホールジー、ジェームズ・フランコらも惜しみない拍手を送り続けていました。
スタンディングオベーションの後、マイクを渡された是枝監督は感慨深げに会場をゆっくり見渡しながら、「こんなにたくさんの拍手を本当にありがとうございました。作品を一緒に作ったスタッフと、キャストと一緒にまたこの場に戻ってくることができて本当に幸せです」とコメント。
そして、「本当に最高の舞台でワールドプレミアの上映を行うことができました。こんなにたくさんの映画を愛してくれる方に囲まれて、とてもいい一日になりました。ありがとうございました。改めて、スタッフとキャストに大きな拍手をお願いします」と感謝を明かしました。
大悟の演技に「彼の演技は美しかった」海外メディアも絶賛の声
本作を鑑賞した海外プレスからは、「美しさと巧みさが響き合い、心を深く揺さぶった」「象徴的でとても深いけれど、同時にすごく、シンプルで直接的」「とても現代的なテーマ」、「心温まる感動的な作品」「彼女(綾瀬)はとてもゴージャスで美しい。彼女の演技はとても繊細。あの眼差しの非常に繊細なニュアンスが素晴らしい」「彼(大悟)が作品に動きを与えた。彼の演技は美しかった」などの鑑賞後の興奮冷めやらぬコメントも寄せられています。
今回コンペティション部門の審査員長を務めるのは、2004年『オールド・ボーイ』でグランプリを受賞、さらに2009年『渇き』で審査員賞、2022年、『別れる決心』で監督賞を受賞したパク・チャヌク監督。韓国人として初の審査委員長となります。
是枝監督作品がカンヌ国際映画祭で【コンペティション部門】に選出されるのは、2023年の『怪物』以来3年ぶり、8回目の選出(カンヌ国際映画祭への出品自体は10回目)となり、これまで2004年『誰も知らない』主演・柳楽優弥が《最優秀男優賞》受賞。2013年『そして父になる』では《審査員賞》を受賞。2018年『万引き家族』では最高賞である《パルム・ドール》を受賞。2022年『ベイビー・ブローカー』では、エキュメニカル審査員賞と主演のソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞。また、前回『怪物』では、脚本賞(脚本:坂元裕二)と、日本映画初となる「クィア・パルム賞」を受賞、と数々の賞に輝いてきました。
コンペティション部門選出作品計22作品の中から最高賞となるパルム・ドールをはじめ各賞が発表となるのは、フランス時間の5月23日の授賞式を予定しています。
