ラモス「鏡を見て、この顔は人に見せるものじゃないかなと思って…」
去年2025年2月、ステージ3の直腸がんの診断を受け、闘病を続けていたラモス瑠偉さん(69)。
今回『ノンストップ!』のカメラに語ったのは、約20㎏痩せたという闘病生活、そしてラモスさんを支え続けている妻、現役時代から共に切磋琢磨してきた盟友・岡田武史さんとの秘話でした。
がん判明から約1年ぶりにピッチへ
4月12日日曜日、自身がサポーターを務めるサッカー大会のため、群馬・前橋市の会場にやってきたのは、ラモス瑠偉さん69歳。
去年2月、ステージ3の直腸がんと診断され、闘病生活を送っていたラモスさんがピッチ立つのは約1年ぶりのことです。
ラモス「おはようございます、よろしくお願いします」
男性「おかえり、きょうはありがとね」
ラモス「とんでもない、こちらこそ」
男性「やっと帰ってきた。みんな楽しみにしてる」
子供「この手でラモスと握手した!やばい!これやばいぞ、これもう一生手を洗わない」
大人「ラモスさん、握手してもらってもいいですか?」
ラモス「もちろん」
大人「写真撮ってもいいですか?」
ラモス「もちろん」
大人「神様だよ、神様」
現役時代はエースナンバー「10」を背負い、感情むき出しでチームをけん引し、名門・ヴェルディ川崎の黄金期を支えました。
1993年、試合終了間際に失点し、ワールドカップ出場の夢が絶たれたアジア予選の最終戦は「ドーハの悲劇」として今なお語り継がれています。
41歳で現役を引退。その後は、監督などを務めたのち、ユース選手の育成、解説者として活躍してきました。
そんなラモスさんを去年2月に襲ったのは…、ステージ3の直腸がんでした。
ステージ3との診断を受け、がんとの闘い
ラモス:
まあショックだったなって。まさか、違う検査をしに行ったら、直腸がんを見つけたというのは…、ショックだったね、すごい。
――違う検査をされに行ったというのは?
前立腺の検査、周りの人たちが3~4人ぐらいそれ(前立腺がん)、65歳、63歳とか、そういう人たちが多くて、一回検査に行こうかなと思って、それで前立腺は大丈夫だったけど、直腸がん…。
直腸がんに詳しい医師によると、肛門に近い場所のため、便が出なくなることが多く、進行すると腸が破れ、最悪の場合死に至るケースもあるといいます。
ラモスさんが診断されたステージ3は、10人中約3人が、術後5年以内に再発するとも言われています。
ラモス:
目の前が真っ暗になったね。1カ月25日間、毎日放射線治療をやって、土日以外は毎日やって、抗がん剤を飲みながらやって、(放射線)25回終わって10日間休んで、また定期的な抗がん剤を始まった。
闘病中、しばらくは周囲にがんであることを明かしていなかったラモスさん…。
去年4月、がん宣告から約2カ月後に行われたサッカー大会に足を運び、子供たちに“あきらめない心”を伝えていました。
ラモス(去年4月):
きょうが何よりも、みんながこの雨に、この天気に負けずに一生懸命頑張ってくれたことがすごくうれしい。きっといい思い出にできたんじゃないかなと思います。
絶対、自分のサッカーを諦めないでね。負けようが勝とうが関係ないしね。これからも長く続けてほしい。
ラモス:
どんどん体が弱ってきて20㎏痩せたんですよ。手術のとき59㎏。
筋肉は結構あったんです。でも一気にどんどん、筋肉がなくなって細くなって、誰も会いたくなかった。鏡見て、やっぱりこの顔、人を見せるものじゃないかなと思って。
74㎏あった体重が20㎏近く痩せたというラモスさん。
放射線治療と抗がん剤治療ののち、去年7月、がんの除去と人工肛門を取り付ける手術を受けたといいます。
ラモス:
妻と相談して(がん細胞の)芯を取りたい、その爆弾を抱えながら生活するのが嫌だったから、それで手術した。結局7時間半ぐらいかかった。「俺の勝ち」ね、全てがうまくいったね、自分を信じて、先生の手を信じて。
現在は、人工肛門も外れ、主だった治療はしていないといいます。
ラモス:
全部を妻が勉強してくれて、自分ががんってわかった時に体に何がいいのか、悪いのか。今食事で、うまくバランスを取って治そうとしている。揚げ物とか小麦粉とか、カフェインとか、甘い物、全部好きな物、やめている。今は魚と鶏と野菜とちょっとだけ赤身、肉を食べている。
そして4月12日、戻ってきたピッチでは…
ラモス:
いいね~サッカー、血が騒ぐねなんか。一緒にボールを蹴りたくなるのは、あるんです。ボール普通に動かないで蹴るのは全然問題ないね。でも、できるだけ今自分の中であまり興奮しないようにしてる。
試合に負けて悔しがる子供に「絶対頑張ってね」と声をかけるラモスさん。
――ラモスさんからかけられた言葉は?
子供:
全部自分でやるんじゃなくて、みんなを信頼してやるということ。
“仲間”を信頼するという言葉をかけたラモスさん。今回の闘病で、“仲間”の大切さを改めて実感したといいます。
ラモス:
今のがんが、生きるか生きないの戦いで、誰か支えてくれなかったら、もう天井見て、点滴をずっと見てるだけだったと思う。(自分には)支えてくれる人がいて幸せだな、と。仲間がいて、何よりもすてきな妻がいるから、すてきな息子と娘がいるから、仲間も。仲間がなかったらやっぱり無理ですね。
その仲間の中には、ラモスさんが所属する事務所の社長のEXILE HIROさん、そして、現役時代からの盟友で、現在プロサッカークラブ・FC今治のオーナーを務める岡田武史さんもいます。
ラモス:
がんの時は岡田さんが泣きそうだった。「仕事のことは気にしないで早く元気になれ」と言ってくれたし、HIROが「とにかく頑張ってよ。ラモスさん」と。今回も、ちょっと仕事休むと分かってたから話したら「頑張ってください。仕事のことは気にしないで」と。そういうパワーがやっぱり最高で本当に幸せです。こういう仲間がいるってことは。
だからできるだけ彼らを安心させるために早く復活すること。
――食事を考えてくれる奥さまに対しては?
感謝よりは尊敬してる。感謝はしきれないですよ。一生。頭上がる上がらないじゃなくて尊敬してるんですよ。めちゃくちゃ頭上がらないのは当たり前。結婚した時点で上がらないっていう(笑)
最後に今後の目標を伺いました。
ラモス:
W杯の仕事をしたい。今年は日本代表は決勝に行くと思います。少なくともベスト4には行くと分かっているけど…、そうすると仕事も増えるんじゃないかなと。仕事をしたいんですよね、やっぱり。恩返しできることが仕事しかない、岡田さんたちの力になれたら、また一年が早く終わってしまうね。
がんなんかに負けてたまるかって、今度のラモスは訳がちゃうで!
(『ノンストップ!』2026年4月15日放送)
