──次に勉強したいと思っていることはありますか?

先日テキーラ・マエストロという資格を取得したのですが、お酒は種類ごとにソムリエ資格やエキスパート資格があることを知ったので、ほかのお酒も勉強してみたいなと思っています。

ただ、今、皆さんに「いろいろな資格を持っていてすごいですね」と言っていただくことが多くて、うれしいのですが、私は全然すごくないので申し訳ない気持ちもあって。

というのも、タメになると思って勉強していないですから。いわゆる手に職をつけられるような、例えば国家資格とか、もっと真面目に勉強をしないといけないな、とも思っています。

──いずれ、興味が湧くことがあれば、国家資格に挑戦することもある?

そうですね。私は「すごい」と言っていただけるほどの人物ではないので、言われて恥ずかしくないように、ちゃんと努力し続けないといけないなと思っています。

影山優佳 俳優活動は「やればやるほど無力感を感じる」

──日向坂46を卒業して約1年半。俳優の活動が増えていますが、お芝居に対する今の思いを聞かせてください。

できないことをするのが好きなので、お芝居も楽しいです。

でも、やればやるほど、物足りなさや無力感を感じていますね。2024年は本当にいろいろな作品でいろいろな経験をさせていただきましたが、そのたびに足りないところがどんどん見つかって。自己肯定感はなかなか上がりません。

それでも、誰かのために心を込めてモノを作る作業が私自身の幸せでもあるので、これからも誰かの心に届く作品を作れる人間でありたいなと思っています。

──演じてみたい役柄はありますか?

自分に近しい役、等身大の役は突き詰めていきたいです。

いろいろな役を演じるなかで、自分に近い役は難しいなと感じていて。「影山優佳を演じてほしい」というオーダーをいただいたことがあったのですが、自分と向き合ったときに無意識に生きているなと自覚させられましたし、意識的に今を生きることが、どれだけお芝居に生きるのかということも実感しました。

自分に近い役を突き詰めることは、自分らしさを理解することでもあると思うんです。だからこそ、自分の裸を見せるような感覚にもなるのですが、もっと演じたいなと思っています。

──最後に、2025年の抱負を聞かせてください。

2024年は、継続的に(仕事の)お話をいただけることがどれだけありがたいことかと実感する1年でした。影山に任せようと思ってくださる方や、今までもこれからも応援してくださる皆さんに恩返しできるようになりたいですね。

木の幹が太くなりながら背も高くなっていくように、自力をつけながらお世話になっている皆さんに還元できるように結果も残していけるように、皆さんを笑顔にできるように頑張ります。

撮影:河井彩美
ヘアメイク:Tohyama Yuki
スタイリスト:合田凪沙(ALCATROCK)