『あなたがしてくれなくても』第6話完全版
吉野みち(奈緒)は、新名誠(岩田剛典)に「元の同僚に戻ろう」と言って別れを告げる。セックスのことも含めてみちと向き合うと言ってくれた夫・陽一(永山瑛太)とちゃんと向き合うためだった。
みちと新名の関係を知る後輩・北原華(武田玲奈)は、みちから新名と別れたという報告を受ける。だが、みちの微妙な表情を感じ取る華。
<ドラマ『あなたがしてくれなくても』これまでのあらすじ完全版>
そんな折、新名はみちに対し、もう一度話したいという。しかし、みちは「もう決めたんです。夫と向き合うって。夫婦ですから」と突き放す。どうすればみちを忘れることができるのか、苦悩する新名。
そこに、ヘッドハンティングのメールが届いて…。
陽一のカフェでは、オーナー・高坂仁(宇野祥平)が三島結衣花(さとうほなみ)の歓迎会をやろうと提案する。するとそこに、みちがやってくる。みちと三島が会ってしまい、気が気でない陽一。
歓迎会は、高坂の提案でみちも含めた4人で行われる。焼き肉店で食事を楽しむ4人。
だが、何も知らない高坂は、「シメに何を頼むかで浮気度がわかる心理テストがある」などと言い出したため、みちも陽一も三島も、シメのメニューをオーダーできなくなっていた。
新名の妻・楓(田中みな実)は、慣れない家事に苦戦しながらも、夫婦関係を修復するために自分を変えようと必死だった。そんな楓の姿を目の当たりにしながらも、心の中にはみちがいることを自覚している新名は、自己嫌悪に陥る。
楓は、編集部員の1人が結婚を待ってもらっている恋人のために部署異動を願い出た件もあって自分を振り返り、夫をずっと一人ぼっちにさせていたことに気づく。編集長の川上圭子(MEGUMI)は、そんな楓に、もしやる気があるのなら次の編集長に推薦する、と改めて持ちかけていた。
みちは、駅で見つけたリゾートホテルのチラシを持ち帰り、一緒に行こうと陽一を誘う。陽一は、「いいよ」と返してカフェを休めないかオーナーに相談すると約束したものの、頭をよぎったのは、もしまたセックスできなかったら、という不安だった。
そんな折、陽一は、店に落ちていた封筒を拾う。それは三島が、かつての不倫相手のことで弁護士事務所から送られてきた内容証明だった。
三島は、不倫相手が元上司であること、3年前に別れたことを陽一に打ち明ける。だが、最近になって相手から「会いたい」という連絡があり、それが原因でまだ関係が続いていると相手の妻に誤解されて訴えられたのだと思う、と続けた。
「人のものを取るような最低な女」と自分を卑下する三島に、陽一はオーナーに相談してはどうかと提案すると、「俺は思わないけど。いい女だと思うよ」と告げた。そんな陽一に抱きつく三島。しかし陽一は、自分はみちがいないとダメだから、と言って三島から離れた。
みちと陽一が旅行に行く前夜、新名は、「強引ですいません。明日10時にいつもの場所で待ってます。これで最後にします」というメッセージをみちに送る。ベッドに入ったままそれを見たみちは、陽一が帰ってきたことに気づき、スマートフォンを閉じると気持ちを振り切るようにして目を閉じた。
あくる朝、楓は、出かけるという新名の背中に抱きつき、「一人ぼっちにしてごめん」と謝った。楓は、「私にとっては誠も仕事も大事なの。だから、どっちも頑張るから」と訴えると、「私、いつでも大丈夫だから。だから嫌いにならないで」と懇願した。
陽一は、楽しそうに旅行の準備をしているみちに、旅行に行ってもセックスできないかもしれない、と告げる。みちは、そんなつもりじゃないから気楽に行こうと返した。
それでも自分を責めるような陽一に、もしまたできなかったら病院へ行って相談しようと言うみち。すると陽一は、みちとだけできないことをはっきりさせるのが怖い、と言い出す。
「俺、一度だけ、みちを裏切った」という陽一に言葉にショックを受けたみちは、家を飛び出し…。
新名は、みちに会うためにマンションを出たものの、自分のことばかり考え、楓だけでなく、みちまで悲しませようとしていることを思い知る。約束の場所へ向かうのを止めた新名は、みちに「困らせてごめん。本当に同僚に戻ろう」というメッセージを送ると、花束を買って楓のもとへ戻っていく。
泣きながら歩いていたみちは、どうしても新名に会いたくなり、約束の場所へと走り出す。だがそこに新名の姿はなかった。
そこでみちは、新名からのメッセージを目にして…。