松山ケンイチさんが、鈴鹿央士さんの舞台裏の様子を暴露しました。
4月28日、大阪府でグランドオープンしたばかりの映画館「TOHOシネマズららぽーと門真」のオープン記念舞台挨拶が開催。公開中の映画「ロストケア」で主演を務める松山ケンイチさんと共演の鈴鹿央士さん、前田哲監督が登壇しました。
映画「ロストケア」で介護士でありながら42人を殺めた殺人犯・斯波宗典を演じた松山さんは「劇場オープン、おめでとうございます!スクリーンがものすごく大きいですね!この劇場で僕も映画を見たいです!」と感心した様子で挨拶。
長澤まさみさんが演じる検事・大友秀美の同僚であり、共に斯波と相対する検察事務官・椎名幸太を演じた鈴鹿さんは「スピーカーがすごく大きい!びっくりですね」と場内を見渡しての感想を述べました。
本作で松山さん、鈴鹿さん前田監督の3人で舞台挨拶などイベントに登場するのは初めてとのこと。映画公開初日以来、約1ヵ月ぶりの再会にも関わらず「久々に会ったという気がしない」という前田監督。
松山さん、鈴鹿さんの再会の第一声はお互い「髪伸びたね!」だったというエピソードも披露して、和気あいあいとした雰囲気の中で舞台挨拶がスタートしました。
大阪の印象を聞かれると、鈴鹿さんは「岡山出身なので、東京よりも近いから、修学旅行や家族旅行でよく来ていた」語り、松山さんと前田監督から「舞台挨拶前にすっごくたくさん、たこ焼き食べてたね!!」とツッコまれる場面も。
公開より約1ヵ月、高い作品評価を得ていることに対して、松山さんは「見てくださったお客様の(介護の)実体験や感想を見させていただくと、自分の中でもリサーチできていなかった内容もあり、たくさん学ばせていた」と、率直な思いを。さらに「自分の人生の終盤にさしかかったときに、自分の身の回りの人にどうしてもらいたいのか、自分がどう人生を終わらせたいのかを真剣に向き合うことを改めて考えさせられた」と述べます。
鈴鹿さんも「僕と同じ若い世代からも、あまり考えたことなかった介護に関して家族と話そうと思った、という感想や、介護を仕事にしようと思った、という感想をいただいて、これからの世代にも(介護に対する)意識が芽生えてきたなと感じた」と、語りました。
最後に松山さんは、撮影中に長野の温泉で出会った親子のエピソードを披露。おそらく介護をしている息子と父親が温泉に一緒に入っており、特に息子のやわらかい笑顔が印象的だったよう。
「介護は一旦離れ離れになった家族がまた一つ屋根の下で過ごすきっかけにもなる。壮絶な面もあるけど、必ずポジティブな面もある気がするんです。撮影中にその親子に出会って、介護の一方だけを演じるのをやめようと思った。介護のいろいろな面を見てほしいと思った」と、松山さんはその親子を見たときの思いを明かしました。
最後はマスコミ向けのフォトセッションに続いて、特別に来場したお客さん向けのフォトセッションタイムも。大きな拍手に包まれて、舞台挨拶は終了しました。