上白石萌歌さんが、番組で気になった“言葉”を明かしました。

上白石さんは、3月26日(日)14時~放送の『ザ・ノンフィクション「新・上京物語 2023~二十歳 夢の迷い道~」』前編(フジテレビ/関東ローカル)の“語り”を担当。

東京・浅草にある人気の洋食店「レストラン大宮」に3人の新人が入社しました。一流の料理人になるという夢を抱え、上京した若者たち。1年目は修業にまい進したものの、2年目となると、さまざまな迷いが生じるように…。親身になってくれるオーナーシェフのやさしさを感じながらも、若者たちの心は揺れ動きます。

放送第3弾となる「新・上京物語」として、3人を追います。

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料理人を目指す新人たちに訪れた2年目の迷い道

2021年春、東京・浅草にある洋食の人気店「レストラン大宮」に、10代の若者3人が故郷を離れ、上京してきました。大宮勝雄シェフは70歳を過ぎ、「最後の弟子になるかも」と3人に期待を寄せていました。

3人は、東京スカイツリーを見上げる店で、「いつか自分の店を持てるようになりたい」と修業を開始。あかりさんは、控えめな性格ながら、調理場で先輩の信頼を積み上げていきます。らいちさんは、マイペースぶりを叱られながらも、着実に成長しシェフも期待を寄せます。ちはるさんは、料理人を志したものの、接客にやりがいを見いだし、新たな夢を抱きます。

2022年、2年目となったらいちさんは、5年目の古川先輩とともに店を切り盛りすることに。若い2人で店を支える中、古川さんの中では、レストラン大宮を卒業し、フランス料理の道に進みたいという思いが膨らんでいました。しかし、今、古川さんが辞めてしまっては店が立ち行かなくなるのは必至。

古川さんが夢を実現するためには、後輩たちの成長が不可欠なのですが、この時、後輩たちの心は、大きく揺れ動いていました。

1年目の試練を乗り越えたものの、2年目に待ち受けていた夢の迷い道。揺れ動く若者たちの2年を見つめました。フジテレビュー!!では、ナレーション収録を終えた上白石さんにインタビュー。3回目となった「新・上京物語」の印象、自身の仕事での葛藤などを聞きました。

大宮シェフの深い愛情をもっと吸収していけたらいいのに

<上白石萌歌 インタビュー>

――2021年、22年に続き3回目となる「新・上京物語」を読み終えていかがですか?

前回を読み終えたときに、「次はどうなるんだろう?」と一視聴者として続きがすごく楽しみになったんですけど、今回、ドラマが大きく動いたな、と思う瞬間がたくさんありました。

それぞれ同じ場所にはいるけど、それぞれの人生、それぞれの選択があって…。そういう中でも、大宮シェフとの絆を途切れさせてほしくないという気持ちがありました。

――2年目となった新人たちは、シェフへの感謝を口にしつつも、「辞めたい」という人も現れます。

仕事を始めてからの1年目、2年目というのは、(社会人歴の長い)普通の人の1年とは違い、一日一日が重く、長いものだと思います。

2年という月日は彼らにとって重くのしかかるようなものだったかもしれないですし、そこには彼らにしかわからない迷いや苦しみがあったんじゃないかな、とも思います。

でも、大宮シェフの気持ちに寄り添うなら、誰も辞めずにいられたらいいのですが…。

――以前、大宮シェフのことを「愛情深い」と評していましたが、改めてどんな印象がありますか?

あんなにいい方はいないんじゃないかと思うくらい、スタッフに寄り添い、親身になってくれる、魅力的な方だと思います。

実際、50歳近く年が離れている新人を指導するのは大変なことですよね。私も目上の方と話をするときは考え方が違うかもしれない、ということを踏まえて話すようにしているのですが、シェフが新人だったころと今とでは考え方や環境も違うでしょうから、そこを分かり合うのは難しいことだとも思います。

それでも、やっぱりすごく愛情があるので、その愛をもっと吸収していけたらいいのに、とも思いました。

――上白石さんにも、「仕事を辞めたい」と思った時期はありましたか?

らいちくんが、「このままだと料理が嫌いになっちゃうかも」と言っていましたが、私も10代のころにすごく悩んで、苦しい時期がありました。

父に相談したら、「どんな仕事でもしんどいのは当たり前。仕事にする以上、自分のやりたいことでも、やりたくなくなる瞬間はあるはずだから、そこで自分がどうしたいかだ」と言われて、「確かに、仕事をするって、そういうことだよな」と思えたんです。

そこでひとつ割り切れたのと、やっぱり自分はこの仕事が好きだ、と改めて見い出せた気がして。それは、今でも大事にしている言葉ですね。

――言葉といえば、このシリーズには印象的な言葉が多いと話していました。前作(21年)では、先輩が新人に言った「オレンジの気持ちになるんだよ」、前々作(20年)では、レストラン大宮のOBが言った「(そこに)シェフはいない。自分がシェフになる」を挙げましたが、今回は何かありましたか?

古川先輩が、パーティ会場で、フレンチの有名シェフから言われた「初心忘るべからず」というのと「塵も積もれば山となる」です。

最初のころに感じていた期待や緊張の気持ちを大切にするとか、日々、一つ一つのことを大事に積み上げていくしかないということは、どの仕事においても同じだろうと思って、印象に残りました。

ほかにも、やっぱり教訓がたくさんありました。

<ナレーションの一部を先取り紹介>

<予告動画>

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3月26日(日)14時~「新・上京物語 2023~二十歳 夢の迷い道~」前編予告