3度目のがん闘病中の女優・古村比呂が、30日、病と闘う患者や高齢者の方の願いをかなえるプロジェクト「CaNaW(カナウ)」の発足イベントに出席、自身の“願い”について語った。
「CaNaW」は高齢者や患者を支援するプロジェクト。“子供の結婚式に参加したい”“オリンピックを観戦してみたい”など、誰しもが願うことを、病気や高齢などを理由に諦めていた患者に対して無償で実現させるべく、看護師などが同行し、安心して願いが叶えられるようにサポートをする。
イベントでは“子供の頃に暮らした東京の町を訪れたい”という、認知症を患っている奈良県在住の女性の願いを実際に叶えた様子も発表された。
古村は7年前に子宮頸がんを告知され子宮を全摘出し、現在も闘病中。その後、再発を繰り返しているが、「がんと闘うのではなく、共に歩んでいきたい」と現在の心境を語った。
イベントで“やりたいこと”を聞かれると、「ウクレレを弾きたい」と古村。息子たちから欲しいものを聞かれた際に、「ウクレレが欲しいな、ちょっと弾いてみたい」と答えたと言い、「闘病中に続けられるかなって思ったんですが、色々と副作用でできなくて未だに弾けていないので。よし、これを機会に弾くぞって自分に決意を持ってます」と発表。
闘病してからほぼ7年近く旅行をしておらず、「家族にはずっと迷惑をかけっぱなしなので、『ありがとう』と言って私が生まれ育った北海道の空気に触れたいな」と振り返り、「治療中はやりたいことがなかなかできない、一番迷惑をかけている家族の負担になっちゃうと思って。でも、このサポート体制があると、その人達の力を借りて前に行けるかなと希望が持てる」と複雑な心境を明かしつつも笑顔を見せた。