4年にわたる取材を経て

山本ディレクター(右端)の誕生日を祝ってくれるマユミさん一家

私は、マユミさんが連絡をくれたきっかけとなるドキュメンタリーの取材も含め、4年にわたり「安楽死」というテーマを追ってきました。

これだけ壮絶で、そして静かな選択を目の当たりにし、それを私の経験や記憶だけに留めておくことはナンセンスです。
できるだけ多くの方々に、私が実際に目にしてきたことをシェアできれば、という思いから番組の制作にあたっています。

安楽死という選択肢、「生きる」ということと真剣に向き合った人たちを通して、私がそうであったように、安楽死という選択肢だけでなく、生き方、自分の人生の幕引きについて考え、そして話すきっかけとなることを願ってやみません。

山本将寛

山本将寛ディレクター

山本ディレクターが4年にわたり積み重ね続けた、「安楽死」現場の取材記録。

番組の映像には収めることのできなかった出来事や会話が、書籍『最期を選ぶ 命と向き合う人々、その家族の記録』(マガジンハウス)として、2024年9月26日に出版されました。

スイス行きを望む人々と、その家族、医師の葛藤……。フジテレビディレクターが至近距離で見た、1000日超の取材記。
放送だけでは伝えきれなかった“安楽死”の深部が書きつづられています。

『最期を選ぶ 命と向き合う人々、その家族の記録』 著者:山本将寛(フジテレビ) 発行:マガジンハウス

■書籍概要
『最期を選ぶ 命と向き合う人々、その家族の記録』
著者:山本将寛(フジテレビ)
発売日:2024年9月26日
価格:1,100円(税込)
発行:マガジンハウス