爆笑問題らが所属する芸能事務所タイタンが2ヵ月に1度、東京・銀座の時事通信ホールで行っているお笑いライブ『タイタンライブ』。

それを全国の映画館で同時中継する『爆笑問題 withタイタンシネマライブ』が、10月11日(金)で丸10年を迎えた。

TOHOシネマズの映画館・全国20館で同時生中継されるこのライブは、1996年に『タイタンライブ』として始まったものを、ライブ会場と同じ感覚で映画館のスクリーンで楽しめないか、という試みとして2009年にスタート。

以降、爆笑問題らの旬のネタや、テレビでは見られない内容と臨場感が全国に届けられ、「映画館でもこんなに笑える!」と好評を博している。ライブ同様、一夜限りの生配信という主催者側のこだわりも、“プレミア”に。

そもそも『タイタンライブ』は、タイタン所属芸人はもちろんのこと、ベテランから話題の若手まで、お笑い通をうならせるキャスティングに定評がある。

10周年を迎えたこの日のライブは、“お笑い第7世代”の注目株として、今年8月にフジテレビ『ENGEIグランドスラム』に出演したまんじゅう大帝国、霜降り明星、かが屋といった旬の芸人から、愛情強めにデフォルメしたモノマネと話術が長尺のため、テレビではあまりネタを披露する機会がない松村邦洋、そしてトリを務める爆笑問題など、所属を超えたラインナップはさすがといったところ。

まんじゅう大帝国

前日に結婚を発表しネットニュースにもなった、たこ口で「こんちわ~す」とあいさつする仕草や、独特のキャラで若い女性に人気の脳みそ夫(のうみそお)は、バスグッズの気持ちをひとりコントに。

結婚報告をする脳みそ夫

2014年に「ダメよ〜、ダメダメ」で新語・流行語大賞を受賞するなど一躍ブレイクし、毎年の単独公演や自作曲の配信など、現在も精力的に活動を続けている日本エレキテル連合は、芸人のネタ見せとスタッフのダメ出しのやりとりがオチに効いたコントを。

日本エレキテル連合

今年9月の初単独ライブが即日完売、追加公演を行うほどの勢いを見せている、まんじゅう大帝国は、ポケモンの種類が膨大すぎるという掴みからの漫才を見せた。

そして、時事ネタ漫才が真骨頂の爆笑問題は、強化体制などを巡り選手との対立が表面化している全日本テコンドー協会の話題に触れ、「すごいのが出てきた。どうしたんだその頭は!」と、世間を騒がす強烈キャラの会長について、どこか嬉しそうに話す太田にツッコミを入れる田中(も嬉しそう)。今回もテレビではあまり披露できない過激ネタを投入し、会場は笑いで盛り上がっていた。

エンディングトークでは、ニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』(金曜)に、松村と一緒にアシスタントで出演している磯山さやかが乱入!同番組で話題の林家パー子のモノマネを披露しつつ、松村とのコンビ芸(!?)ともいえるやりとりで、観客を沸かせる一幕も。

磯山さやかと松村邦洋は息ピッタリ
かが屋に突っ込む太田

最後には『爆笑問題 withタイタンシネマライブ』の10周年にも触れ、「10年続きまして、本当にありがとうございます。皆さんのおかげです、これからもよろしくお願いいたします」と田中が挨拶し、太田や出演芸人たちが全国のスクリーンで観ているお客さんに手を振り、感謝した。

次回の『爆笑問題 withタイタンシネマライブ』は、12月13日(金)に開催される。