加藤ローサが、結婚・出産を経て8年ぶりに復帰する作品としても話題のFODオリジナルドラマ『地獄のガールフレンド』。

加藤演じるバツイチシングルマザーのライター加南、武田梨奈演じるセカンドバージンの独身まじめOL悠里、桜井ユキ演じる男性にモテモテのジュエリーデザイナー奈央が、ひょんなことからシェアハウスで同居を始めることから物語は始まる。

最初はただの同居人だったが、お互いに思いや悩みを語るうち、距離を縮めていき…。原作は、アラサー女性のリアルな本音を描き、多くの女性から共演を得た鳥飼茜の同名コミックスだ。

フジテレビュー !! では、加藤、武田、桜井にインタビュー!撮影のエピソードやドラマにかける思いを聞いた。

<加藤ローサ×武田梨奈×桜井ユキインタビュー>

――加藤さんの8年ぶりの復帰作としても話題ですが、どのような意気込みで撮影に臨みましたか?

加藤:不安いっぱいで現場に入ったんですが、監督の演出が非常にわかりやすかったので、ムダに悩むことがなくて助かりました。この2人に対しては、「どういう人たちだろう?」と不安もありましたが、本当に楽しくて、濃い時間を過ごせて幸せでした。

武田:原作がとても面白かったので、「この面白さを表現できるのかな」「すごく難しいんじゃないかな」と思っていました。でも、現場に入ると、このお2人が「あ、加南さんと奈央さんだ」と思えるほどで、私も自然と悠里になれたというか。とても自然に3人の関係性が表現できたと感じて、ご一緒できたのがこのお2人で本当によかったです。

桜井:原作には、本当に絶妙な面白さというか、リアリティがあって。それが台本になっても、いいところを引き継いでいて、あまり世界観が変わることなくできあがっていたんです。そんなドラマを生身の人間が演じる面白さがきっとあるだろうと思っていた中で、この3人でやれた。そこが、すごく大きいなと思っています。

――ご自身が演じる役の印象を教えてください。

加藤:私が演じる加南は、シングルマザー。離婚も自分で決めて、自分がやりたかったライターをしているんです。でも、自分で決断した割には、不安になったり、「この先大丈夫かな?」とすぐネガティブになるところがあって。

私は、普段それほど悩むタイプではないので、「似てないな」と思ったんですけど、私もしばらく家庭に入っていて、“役割がいっぱいあって悩む”というのは共感できました(笑)。

武田:悠里は、劣等感を抱いている女性。妬みまではいかないんですけど、「メイクなんかする意味あるんですかね?」と自虐的になって、それに対して2人が何か言うと、「2人は元がかわいいけど、私はマシになる程度なんで…」みたいなことを言ったりして。実は私も結構そういうこと思うことがあるので、そこは理解できます。

加藤&桜井:そうなの?

武田:今回も、撮影中のお2人を見ていて、「すごく女性らしい」、「魅力がいっぱいあっていいな」って思うことがありました。お芝居の上でもお2人はすごくお上手なのに、私は演じる役がふわふわしていることもあってか、迷いが出てしまって。それで監督に相談したら「(悠里役には)不安が出ているのがいい」と言ってくださって。それで救われました。

桜井:奈央は、感覚人間というか、本能人間というか…。そういう部分はすごく共感ができます。でも、感覚や本能で決断して生きている割に、ふとした時に孤独を感じるところもあって。36歳になり、いろいろなことが限界になってきて、今まで通りにいかないっていう時期に、この2人と出会うんです。

奈央は、芯はしっかりしているけど、危うさもある子。だから、加南、悠里と同居できたことは、彼女にとっても救いになったんじゃないかなって感じています。

――撮影中、現場の雰囲気はいかがでしたか?

桜井:結構、毎日盛り上がってたんですよ(笑)。

武田:でも、たいした話してないですよね。

桜井:他愛もない、しょーもない話で盛り上がっていました。

――女性同士、美容や健康の話もありそうです。

加藤:それが、まったく(笑)。

武田&桜井:あははは!

武田:あ、でも私、ユキさんがいつもお水を2リットル飲んでいると聞いて、参考にしています。

加藤:聞いてたもんね。「お水いいですか?」って。

武田:今では別の現場にも、お水を持参して。

桜井:そうなんだ。うれしい!

加藤:あとは…もう本当に奈央さん(桜井)が、カメラが回っていない時もすごく遊び心がある方なので(笑)。ネタじゃないんですけど、顔芸というか、面白いことをやってくれるんですよ。それをいろいろなところに盛り込んでくる!

武田&桜井:あははは!

加藤:あれ、結構盛り上がりましたよね。シーン中とかではないんですけど、最初は「ガーン」っていう顔をするところから始まったんですよね…ん?あ、劇中もやってるじゃん!

武田:そう。最初、劇中ではやってなかったんですけど、監督が「あれ、ください」って言い出して(笑)。

加藤:そういう遊びをめっちゃしてました。

武田:そうですね、奈央さんが笑わせてくるので、私たちはずっと笑っていました。

加藤:あとは、歌も!「翼をください」を歌うのが現場で流行った時に、「あの顔、入れられますか?」ってリクエストしたら、やってくれて(笑)。

桜井:あははは!

加藤:クールな印象なのにね。

武田:おちゃめなんですよね。

加藤:遊び心の塊の人。

武田:確かに!

――最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします!

加藤:全10話、恋愛、仕事、結婚とか、いろいろなシチュエーションでいろいろな話題があるので、どこかにきっと「わかる、それ!」っていうのがあると思います。最後まで見ていただけたらうれしいです。

武田:自分が「うらやましい」と思った人でも、その人にはまた別の悩みもあったりして、というように、登場人物さまざまな感情が描かれて、やっぱり人間って面白い、女子って面白いなというドラマになっていると思います。何も考えずに楽しんでいただけたら。

桜井:起承転結がない作品だと思うんです。それでも、これだけの人とのつながり、やりとりがあって、ただ見ているだけで面白い。ホント、セリフひとつでグッとくることもあって。「こうなってこうなったから感情が動く」とかではなくて、セリフひとつで十分感情を動かされる作品だと思います。ぜひご覧ください。

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