モーリー・ロバートソンや村雨辰剛ら日本に詳しすぎる「世界選抜チーム」と、中山秀征ら「日本代表チーム」がプライドを賭けて戦った、10月21日(月)放送の『ネプリーグ』。

今回、地理担当の村瀬哲史先生と現代文担当の林修先生が教えてくれた「誰かに話したくなるウンチク」は?

「悪魔のおにぎり」を生み出したのは南極地域観測隊の調理隊員だった!

ご飯に天かすと青のり、めんつゆを混ぜて握った「悪魔のおにぎり」。“悪魔的なうまさ”だとコンビニなどで人気のB級グルメが、なぜ“悪魔”と名付けられたのか、村瀬先生が解説してくれた。

そもそも、このおにぎりが誕生したのは南極。南極地域調査隊では、ゴミをなるべく少なくするため食材も無駄なく食べきるのがルールだという。ある時、ランチに天ぷらうどんを作った調理担当者は、残った天かすをどうやって調理するか思案していた。そこで、天かす使っておにぎりを作ったのが「悪魔のおにぎり」の始まりだという。

これが美味しいと評判になったのだが、正直、天かすとご飯を混ぜるのはカロリーが高すぎ。ある隊員が「カロリーが高くて悪魔みたいですね」と指摘したことから、「悪魔」と名付けられたのだという。

「案山子(かかし)」は「嗅がし(かがし)」に漢字を当てた言葉!

田んぼや畑を鳥などから守る「かかし」の語源と、「案山子」と書くようになった理由を教えてくれたのは林先生だ。

もともと「かかし」の語源は「嗅がし(かがし)」。「嗅がし」とは、鳥や獣の肉や毛を焼き、その臭いで害獣が田んぼや畑に寄ってこないようにしたことを指す言葉だ。

ではなぜ「案山子」という漢字が当てられるようになったのか?その理由には諸説あるそうだが、林先生によると「案山」とは中国で平らな山や山の中の平らなところを指す言葉だという。

そして「子」は人や人形を指すので、平地にある田んぼなどで害獣を追い払う役割を果たす「嗅がし」に「案山子」の漢字が使われるようになったのだそうだ。

おまけトリビア!「サンマ」を丸ごと食べられるのは、胃がないから!

秋の味覚、サンマ。内臓を処理せずに、コンロで丸焼きにして食べられるのも魅力だが、なぜ丸焼きで食べられるのか、村瀬先生が教えてくれた。

サンマには胃袋がなく、エサを食べてから排泄するまでに20~30分しかかからないという。体内に排せつ物がたまらない構造なので、ワタにもさほど苦みがなく、丸ごと食べられるのだ。