11月4日(月)放送のフジテレビ『シャーロック』第5話に、若村麻由美、葉山奨之、永井大の出演が決定した。

若村と葉山は母子を演じる。乾千沙子(いぬい・ちさこ/若村)は、息子・貴之(たかゆき/葉山奨之)に精一杯愛情を注ぎ育ててきた。数年前、貴之が大手ゼネコンに内定した際は心から喜び、貴之の設計士になりたいという夢を全力で応援していた。

しかし最近では、会社の人間関係で悩んでいる貴之を見ては心を痛めていた。どうやらパワハラを受けているようだ。息子に関心を持たない夫・貴久(たかひさ/小市慢太郎)のことも気に入らない。そんな矢先、貴之が行方不明になってしまう。

永井が演じるのは、貴之にパワハラをはたらく上司・町田卓夫(まちだ・たくお)。卓夫は、過去にも何度か職場で部下にパワハラをはたらいていた。しかし、政治家の息子だということで見過ごされていた。

貴之を心身ともに追い込んでいたのだが、ある日貴之が失踪、さらに卓夫の自宅で大量の血痕が見つかる。

若村は、 日本で最初の女性医師・荻野吟子を描いた主演映画『一粒の麦 荻野吟子の生涯』が公開されたばかり。 フジテレビのドラマでは、木曜劇場『白い巨塔』 ほか 『御家人斬九郎』『夜桜お染』をはじめとした時代劇にも多く出演している。

葉山は、『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』でディーンと共演。 2018年1月からは『TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS』にスタジオメンバーとして出演している。

永井は、 月9ドラマは『コンフィデンスマンJP』以来、1年半ぶりの出演となる。

<若村麻由美コメント>

——台本を読んだ感想を教えてください。

『白い巨塔』以来、脚本家・井上由美子さんのファンですが、5話の謎解きには「こうきたか!」と衝撃でした。

——乾千沙子を演じるにあたって

子供の夢は私の夢、息子を愛してやまない母親の哀れを意識して演じました。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

永山耕三監督をはじめとした“大人”な現場。キャストが背高メンズぞろいで見上げてばかりでした(笑)。

——ディーン演じる“シャーロック”については?

住宅街でのロケで、「ヨーロッパの貴族が歩いている?」と思ったらディーンさん演じるシャーロックでした。ミステリアスですね。

——視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

母の執念と、シャーロックの名推理をお楽しみください。

葉山奨之コメント>

——台本を読んだ感想を教えてください。

現代社会で問題視されているパワハラという題材をドラマで扱うことは挑戦だな、という印象を持ちました。そしてパワハラを受ける側として自分が演じることは、すごく責任を感じましたし、貴之という役がこういう思いをしている方々の代弁者になればいいなと思いました。

――乾貴之を演じるにあたって

家族に見せる顔と、仕事でのパワハラを受けている時の顔との“メリハリ”に注意して演じました。母親に接する時は、会社で起こっていることをなるべく見せないように、会社のことを引きずらないように特に意識しました。

——撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

永山耕三監督とは久しぶりにご一緒できてうれしかったです。演じる前から、ワクワク感がありましたし、実際現場に入って、「ああ、これだ」と感じました。若村さんは事務所の先輩でもあるのですが、今回が初共演なので、はじめはとても緊張しました。若村さんが演じられる愛情たっぷりのお母さんにスッと乗ることができたので、すごくいい空気感になったのではないかなと思います。

——ディーン演じる“シャーロック”については?

格好いいですよね。見た目だけではなく、とにかくミステリアス。そこがこのドラマのキーになる部分なのかなと思っています。

——視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

このドラマを見ている人がパワハラをどうとらえるか、人それぞれだとは思いますが、現実でもこういうことがあるのではないかと思うので、考えるきっかけになってくれればと思います 。

<永井大コメント>

——台本を読んだ感想を教えてください。

「一体、誰が犯人なの!?」と、結果が気になるお話の構成で、脚本を読ませていただいた瞬間からこの物語のおもしろさを実感しました。

——町田卓也を演じるにあたって

町田は、政治家の息子で、親の権力を笠に着て生きてきた人物です。自分の感情をすぐに言動で示す人であり、何げない一言や感情表現が独特で、かつ、全く悪気なく言っている一言が、部下に対してパワハラ発言になっているという感じを意識しました。自分自身演じていて引くこともありました。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

永山耕三監督とは、同じ月9枠の『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』で大変お世話になり、再度ご一緒できてうれしいです。今回も、監督が描くものを精一杯表現しよう、そう思わせていただける現場でした。

――ディーン演じる“シャーロック”については?

見た目の格好良さに加え、良い声で遠慮なくズバズバと物を言う格好良さが、見ていて気持ちよくて魅力的です。

——視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

町田は、犯人なのか?犯人ではないのか…キーパーソンになっております。誰が犯人なのか一緒に予想しながらお楽しみください!

<第5話あらすじ>

女性からの110番通報で警察が駆けつけると、そこはスプラッター映画のような惨状。室内には大量の血液と破れたシャツ、バスルームには血塗れのタオルと凶器と思われる包丁とのノコギリが残されていた。しかし、被害者が見当たらない。

部屋の持ち主、町田卓夫(永井)は知らないの一点張り。 だが、現場に残されたシャツから、町田と同じ会社で働く乾貴之(葉山)のイニシャルが確認された。貴之は、2日前から行方不明で、家族から捜索願も出ている。江藤(佐々木蔵之介)は、貴之の母・千沙子(若村)から、「息子は町田のパワハラを受けていた」と聞く。

社員たちはパワハラを否定するが、獅子雄(ディーン・フジオカ)は町田の不自然さを見逃さず…。