『silent』最終話完全版
「一緒にいるほど、好きになるほどつらくなっていく。…声が聞きたい。もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった」。
そう青羽紬(川口春奈)に思いを伝えた佐倉想(目黒蓮)。
“声を出さない”、“電話しない”…“それでも一緒にいたい”と紬はメモに書いて自分の気持ちを伝えるが、想には響かなかった。
<ドラマ『silent』これまでのあらすじ完全版>
紬の家に戸川湊斗(鈴鹿央士)が来る。紬と想を心配した弟・光(板垣李光人)が差し向けたのだ。
湊斗は想の気持ちが高校生の時のまま止まっていて、紬とずれてしまっていると言う。
一方、桃野奈々(夏帆)と会った想は、「昔の似ている誰かではなく、今のその子をちゃんと見たほうが良い」と告げられた。
もう一度ちゃんと話したい。紬から送られたLINEに、想は「行きたいところがある」と返信。
紬はかつての恩師・古賀良彦(山崎樹範)に、想との待ち合わせ場所を使わせてほしいと頼んだ。
紬は横井真子(藤間爽子)や母・和泉(森口瑤子)に励まされて、想との待ち合わせ場所に向かう。
紬と想が待ち合わせたのは、2人が出会った高校の教室。
なぜ教室にしたのかと問う紬に、なんとなく来たかったと答える想。
黒板に文字を書いて思いを伝える紬は、「一緒にいるのがつらいならもう会わない」「また好きになれて良かった」と別れを告げて帰ろうとする。
すると想が何やら書き始めた。
「人の声が聞こえないことは当たり前になったけど、紬の声が聞こえないことは受け入れられなかった」と。
「声を出さない」「笑わない」などと必死に書く紬。その文字を想は手で消した。
一緒にいるともっとつらくなって、紬や周囲の人たちに迷惑がかかると悩んでいたと打ち明ける想。
しかし、想は、「それでも一緒にいたい」と告白。紬は「伝えることを諦めないでほしい」と伝え、自分も一緒にいたいと想に寄り添った。
想は実家に立ち寄る。律子(篠原涼子)が表に出ると紬が待っていた。
律子は手話で想と話す難しさをこぼす。うなずく紬。だが、律子は楽しそうな想を見られてよかったと安心した様子だった。
湊斗は花束を抱えた奈々と偶然出会い、かすみ草をおすそわけされる。
その後、奈々は春尾正輝(風間俊介)に花束を渡した。
紬が想を待っていると、湊斗が来た。湊斗はおすそわけだと紬にかすみ草を渡す。
その頃、奈々も想にかすみ草を渡していた。
紬と想は、お互いにおすそわけのかすみ草をプレゼント交換。楽しそうに話す2人に、穏やかな時間が戻って来る。
そして、想は紬の耳に何かを囁いた。出会ったころのように…。